目指せ早起き中学生!効率がアップする時間帯別勉強法

勉強にもゴールデンタイムがある、という話を聞いたことがあるでしょうか。せっかく勉強をするなら少しでも効率をアップさせたいもの。そこで今回は、勉強をするのにおすすめの時間帯をご紹介いたします。

ゴールデンタイムは朝!脳は午前中に活性する

この前、とてもおもしろい話を耳にしたんです。

へぇ。それはどんな話だったんですか?

ヨーロッパモノアラガイという巻貝がいるんですが、このモノアライガイは脳の神経細胞が少ないわりに高度な学習をするそうなんです。

貝でも学習ができるんですね。

そこに目をつけたのが機能生物学者の伊藤悦郎という教授でした(※1)。伊藤教授は、ヨーロッパモノアラガイが好きな砂糖とニガテな塩化カリウムを、交互に10回繰り返し与えるという実験をしました。

その結果どうなったんですか?

砂糖を食べるとその後に必ず塩化カリウムが来ると学んだ貝は、砂糖を食べなくなったそうなんです。

それは確かにおもしろい実験ですね。

ただ本当におもしろいのはここからなんです。教授は午前中と午後に分けて、それぞれ約80匹の貝を使って実験をしました。その結果、午前中の貝はすべて砂糖を食べなくなったのに対し、午後の貝のうち3割程度はまだ砂糖を口にしたそうなんです。

午前の貝のほうが学習能力が高かったということかしら。なんでそんなに差が出たんですか?

この貝には記憶形成を阻害するCREB2という遺伝子があります。午前中の貝は、午後の貝に比べて、CREB2が半減していたそうなんです。

へぇ、記憶を阻害する遺伝子なんてあるんですね。

実はCREB2は人間にも存在し、記憶のメカニズムもそこまで違いがあるわけではないんです。

え!?ということは、この結果は人間にもあてはまるんですか!?

もちろん相手は貝なので、すぐにイコールとは言えないでしょう。ですが京子さんや優子さんは、朝勉強をしたほうがはかどったという経験はないでしょうか?

確かにあります。

私もあるわね。

そう考えると、まったく関係がないわけではないのかも知れませんよね。また、そうでなくても朝の時間が勉強のゴールデンタイムだと言う専門家は少なくありません。

朝はまわりの雑音が少なく、没頭しやすいというのもよいところですよね。

学校に行くまでの時間と区切れば、ダラダラとしてしまうことも減るでしょう。

でもいくら朝の勉強が効果的と言っても、睡眠時間を削ってまで早起きするのはよくないですよね。

もちろんです。それは逆効果にもなってしまうでしょう。広島県の調査によれば、学習能力が高い傾向にあるのは、7〜9時間寝ている層だったようです。これは小学生を対象にした調査ですが、中学生であっても7時間前後の睡眠時間は必要なのではないでしょうか。

早寝早起きがベストなんですね。

 

夕方は第二のゴールデンタイム

とは言え、朝に2時間も3時間も勉強するわけにはいきませんよね。

学校がありますからね。そこで、次におすすめする時間帯が夕方。つまり、学校から帰ってきた後です。

うちの子は夕飯を食べてから夜勉強をするんですが、夕方のほうが効率的なんですか?

もちろん夜勉強するのもすばらしいことですよ。ただ夕方勉強するのには「空腹」という強みがあるんです。

空腹?夕飯前だからお腹がすいているということですか?

その通りです。実は、空腹は記憶力を高めると言われているんです。

お腹が空いていると、勉強に集中できないような気がするんですが…。

もちろんお腹が空き過ぎていては勉強どころではないでしょう。しかし、適度な空腹が記憶力を上昇させることは、東京都医学総合研究所の研究(※2)により明らかになっているんです。

反対にお腹がいっぱいになると、勉強に集中できなくなることもありますよね。

それは体が食べたもの消化するのに集中するため、血液が脳に回らなくなるからです。そうならずに勉強するためにも夕飯前の勉強がおすすめなのです。

 

中学生の必勝勉強法。暗記ものは寝る前に

そしてもうひとつ、有効に活用したい時間帯があります。

それはいつですか?

寝る直前です。人は睡眠中に記憶を定着させることが明らかになっています。そのため、寝る直前に情報を詰め込み、他の情報によってその記憶が上書きされる前に寝てしまうというやり方が効率的なんです。

ということは、寝る前には暗記もののやると効果的なんですね。

はい。英単語や社会の暗記項目などを勉強するのがおすすめです。ただし、ここぞとばかりに詰め込むと、今度は脳が覚醒して眠れなくなってしまいます。これでは本末転倒ですからね。

なるほど。睡眠中に記憶が定着するということは、やはりある程度の睡眠時間を確保することは大切なんですね。

また、その後にスマートフォンをいじったり漫画を読んだりしていると、せっかく覚えた知識が上書きされてしまいます。この点も要注意ですね。

覚えた後は、余計なことをしないですぐに寝ると。

はい。ただし、それでも人は起きた後に知識をどんどん忘れてしまいます。そこで大事になるのが、最初にお話した朝のゴールデンタイムです。翌朝に復習をすることで忘却にストップをかけられるというわけです。

そういった意味でも、やはり朝の勉強は特別なんですね。

(※1)伊藤悦郎、「軟体動物をモデルにした脳内インスリンと長期記憶形成に関する研究」(徳島文理大学)。
(※2)参照URL
 東京都医学総合研究所「記憶タグとして機能するエピジェネティクスの解明」
 http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2013/01/20n1p200.htm

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