干渉し過ぎはNG!子どもを信じてまかせることが大切

保護者

受験のことを思うと、うちの子の成績が気になってしまいます。先日、つい勉強方法について口出ししてしまって、うちの子にいやがられてしまいました。受験をひかえた子どもとは、どんなふうに接すればいいんでしょうか?

高校受験は人生初めての受験というお子さんも多いでしょうから、他の保護者の方だってかなり心配ですよね。

教室長

お子さんのことを思い、つい「勉強しなさい」「大丈夫なの?」と言ってしまうこともあると思いますが、いちばん不安なのはお子さん本人ということをわかってあげてください。保護者の方に口うるさく言われることは、お子さんにとってプレッシャーになることも多いです。

保護者

親の言動や態度で、子供がやる気をなくしてしまうこともあるから気をつけないといけませんね。

教室長

「お兄ちゃんはもっと勉強した」「〇〇くんはもっと勉強している」など、きょうだいや同級生と比べたり、「それでは合格できない」といった否定的な言葉を言ってしまったり。息抜きにスマホや漫画を見ているときに「休んでいていいの?」と急かすなど、こうした言動は、受験生が保護者に言われていやだったこととしてよく挙げられます。しかし、反対に保護者の方が受験に対してあまりに無関心だと、「気にかけてもらっていない」とお子さんが落ち込んでしまうこともあります。

保護者

なるほど。具体的には、いったいどんなふうに声をけたらいいんでしょうか。

教室長

まず、受験をひかえていて「勉強しなくてもいい」と思っているお子さんはいないと考えてみてください。過度に干渉するよりも、見守る態度を示したほうが、お子さんは「信頼されている」「任されている」と感じ、それと同じくらい責任感を持つのではないでしょうか。

保護者

確かに、そのほうが子供も「勉強しなくちゃ」と考えてくれそうですね。

うちの子が安心して勉強に集中できるように、保護者として適度な距離感で接したいと思います。

教室長

そうですね。がんばっているところ、伸びているところなど、ささいなことにも気づいてさりげなくほめてあげられるように、よく様子を見てあげることも必要だと思います。

もう1つ気をつけていただきたいのは、保護者の方が経験した受験とお子さんが臨む受験では、制度や学校の位置づけも変化していると意識することです。保護者の方が自分の経験だけでアドバイスをすると、お子さんがズレを感じることもあるでしょう。

保護者

そうならないためにも、今の受験の状況を調べておかないといけないですね。

教室長

そうですね。適度な距離感で見守りながら、もしお子さんから不安な気持ちやつらい気持ちを打ち明けられたら、まずはよく聞いてあげてください。お子さんの言葉に耳を傾けた上で、自分の気持ちや考えを伝えてあげましょう。

生活面や学習環境など、さりげないサポートを!

保護者

受験期だけでなく、心身のコンディションがよくないと勉強も効率よく取り組めないですよね。子供が学生のうちは、生活リズムや食事の内容といったことでもサポートしてあげることが、保護者の大切な役目の1つですよね。

教室長

おっしゃるとおりです。昨今の中高生は夜更かしすることが多く、生活リズムが乱れやすいと言われています。早寝・早起きをして、朝ご飯をしっかり食べることの大切さを親子で話し合ってみるのもよいでしょう。

保護者

できるだけ栄養バランスのよい食事、消化のよい食事をつくってあげられるように、気をつけています。

教室長

食事のサポートも大切です。お子さんが落ち込んでいるときに好物をつくってあげたりすることでも、「あなたのことを気にかけているよ」というメッセージになると思いますよ。

家庭での学習環境を整えてあげるのも保護者ができるサポートの1つですね。

集中して勉強に取り組めるよう、生活時間のズレやテレビの音など、小さいことですが気をつけてあげてください。風邪やインフルエンザ予防のために、室内の湿度や温度管理などに気を配ってあげるのもよいですね。家庭でも受験生本人が勉強に集中できる環境を整えてあげましょう。

あたたかい家庭の雰囲気がなによりの支えになる

教室長

中学生くらいのお子さんは、保護者のストレスを感じやすい年齢と言われています。夫婦げんかはもちろん、保護者のほうが受験に対してナーバスになってしまうと、お子さんに悪影響が出ることも考えられます。

保護者

保護者もお子さんも受験期には不安を感じやすくなってしまいますが、できるだけいつもどおりに接してあげたいですね。

教室長

お子さんと一緒に高校の見学に行ったり、パソコンで受験の情報を調べたり、塾への送り迎えをしたりといった保護者のサポートは、お子さんの大きな支えになります。こうしたサポートは受験に欠かせないものなんです。受験はお子さんが社会や自分自身の人生と向き合うチャンスでもあります。お子さんの自主性を育てるためにも、受験の主役はお子さんと意識し、進路もお子さん自身が最終的な決断をするべきだと私は思います。保護者をはじめご家族の方は共に戦い、見守りながら、お子さんの成長の場をさりげなく演出してあげられる存在であってほしいです。お子さんの「受験」という試練を経て、家族の絆も深められるのが理想的なのではないでしょうか。

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