どう違う?成績が伸びるお子さん、伸びないお子さんの特徴

保護者

2学期のお子さんの成績はいかがでしたか?うちの子、最近成績が伸び悩んでいて…。

保護者

うちの子もよ。勉強はそれなりにがんばっているみたいなんだけれど、成績アップに結びついていないみたい。

保護者

勉強をきちんとやっているのに成績が伸び悩むとお子さんも保護者も不安よね。何が原因なのかしら?

教室長、何かご存じですか?

教室長

まず成績が伸びるお子さんと伸びないお子さんということですが、成績が伸びるお子さんについてよく言われるのは次のようなことではないでしょうか。1つ目は生活習慣がきちんとしていることです。たとえば遅刻をしない、課題をきちんと出す、早寝早起きができているといったお子さんは成績が伸びやすい傾向にあります。逆に睡眠や食事のリズムが乱れがちだったり、校則をおろそかにしがちだったりというお子さんは成績が伸びにくい傾向にありますね。

保護者

それはどうしてなんでしょうか?

教室長

生活習慣の乱れは怠惰な心の現れです。「別にちょっとくらい遅刻してもいいや」「1回くらい宿題を遅れて出しても構わないや」という気持ちがどこかで、「この程度の勉強でも、まあいっか」という気持ちにつながっています。

保護者

怠惰な気持ちが勉強の質を落としているということね。

教室長

成績が伸びるお子さんの2つ目の特徴は適切な勉強方法で勉強していることです。逆に成績が伸び悩むお子さんは勉強方法に問題がある可能性があります。がむしゃらに勉強をしていても、勉強方法が適切でないと成績にはつながりません。

保護者

なるほど。3つ目はどうですか?

教室長

成績が伸びるお子さんの3つ目の特徴は学習態度がきちんとしていることです。たとえば問題集の解説を読んでわからないところがあった時、「わからないから先生に聞いてみよう」と思うお子さんと、「解説がわかりにくいのがいけないんだ」と考えるお子さんのどちらが成績が伸びやすいと思いますか?

保護者

それは前者ですよね。

教室長

そうですね。素直で前向きな気持ちで勉強に取り組んでいるかという点は成績の伸びやすさにかかわってきます。あるいは、こういうケースはどうでしょうか。「一生懸命がんばれば僕にだって80点取れるんだ」と思いながら勉強しているお子さんと、「どうせがんばってもせいぜい平均点しか取れないんだ」と思いながら勉強しているお子さんとでは、どっちが成績が伸びやすいでしょう?

保護者

それも前者ですね。

教室長

おっしゃるとおりです。自分に自信があるかどうかという点も成績が伸びるかどうかにかかわる重要な学習態度のひとつですよ。

保護者

気持ちの面では、いろいろと思い当たることがありますね。

【生活習慣編】成績が伸びない中学生の対策

保護者

では具体的に、成績が伸びるようにするためにはどういう対策をしていけばよいんでしょうか?

保護者

まずは生活習慣の改善が必要ね。

教室長

生活習慣の改善として最初にやっておきたいのが、時間や期限を守ることです。

保護者

遅刻をしない、提出物の期限を守るといったことですね。

教室長

そうですね。遅刻に関していえば、たとえば塾に5分遅刻して行った場合を考えてみましょう。たった5分かもしれませんが、積もり積もれば大きな時間のロスになります。

保護者

それだけ勉強時間が減ることになってしまうわね。

教室長

また提出物は、より直接成績にかかわります。提出物は平常点に換算されることが多いので、なおざりにしていると成績が下がってしまうでしょう。

保護者

なるほど。でもそうはいっても、遅刻したり提出物を遅れて出してしまったりするクセってなかなか直せませんよね。

教室長

教室長、何かよい方法はありませんか?

教室長

まず遅刻を予防するには、家を出るまでのスケジュールを見直す方法が効果的ですよ。たとえば学校に遅刻しがちなのであれば、朝起きてから家を出るまでの行動を一度全部ピックアップしてそれぞれにかかる時間を計り、逆算して起きる時間を設定してみましょう。保護者の方もぜひ協力してあげてください。

保護者

提出物のほうはどうですか?

教室長

学習計画表をつくるとよいでしょう。計画表に締め切りの日を書き込んでおけば、計画表が目に入るたびに期限を意識することになり、期限を忘れてしまうのを防げます。

保護者

どちらもすぐできそうな対策ね。

ほかに、改善しておきたい生活習慣はありますか?

教室長

整理整頓もきちんとしておきたいところですね。

保護者

たしかに、教材やノートが散らかっていて、どこに何があるかわからない状態では勉強はできないものね。探している時間がもったいないし、散らかった環境では勉強に集中できないわ。

教室長

出したものは定位置に戻す、ということを習慣づけるとよいですね。身の回りの整理ができていないということは、頭の整理ができていないのと同じですよ。またもうひとつ、改善しておきたい生活習慣があるんですが、何かわかりますか?

保護者

うーん、ちょっと想像がつきませんね。

教室長

正解は「あいさつの習慣をつけること」です。少し意外と思われるかもしれませんね。

保護者

どうしてあいさつが成績の伸びとかかわるんですか?

教室長

たとえば勉強でわからないことが出てきた時、先生とコミュニケーションを取って質問する必要がありますよね。コミュニケーションの基本はあいさつです。先生とコミュニケーションする土台ができるように、日ごろからあいさつの習慣をつけるようにしましょう。お子さんのあいさつは、ご家庭での「おはよう」「いってきます」「ただいま」などのあいさつをなおざりにしないところから始まると思いますよ。

保護者

時間や期限、整理整頓、あいさつ…どれも保護者がしっかりとお手本を見せることが大切そうね。

保護者

耳が痛いです。

保護者

保護者の生活習慣の改善もまた、お子さんの成績アップにつながるといえるのかもしれませんね。

【学習方法・態度編】成績が伸びない中学生の対策

保護者

勉強方法や学習態度についてはどうですか?

教室長

まず実践したい勉強方法に、計画的な学習が挙げられます。さきほども話に出た学習計画表が有効ですよ。目標がはっきりしてモチベーションアップになりますし、効率的に勉強できます。

保護者

勉強時間も量もしっかり確保できる点がポイントね。

保護者

なお計画は時間でなく量で立てることも忘れないでくださいね。

保護者

時間で勉強計画を立てると非効率的になりがちですものね。

ほかに注意しておきたい勉強方法はありますか?

教室長

自分の頭と手を動かす勉強をすることが大切です。ノートをまとめたり参考書に線を引いたり、解説を読んだりしただけでやった気にならないことですね。問題演習をしっかりしてアウトプットの練習をしましょう。

保護者

うちの子が陥りがちな落とし穴かも。

教室長

また、わからないところをわからないままにしないようにしましょう。解説を読んだり先生に質問したりして、早いうちに解決しておくのがベストです。また模擬試験や定期テストはやりっぱなしにせず、復習をきっちりしてくださいね。

保護者

学習態度についてはどうですか?

教室長

さきほども話が出ましたが、やはり素直な気持ちで勉強に取り組む姿勢が大切ですね。たとえばテストの点数がわるかったなら、「寝不足で調子がわるかったんだ」とか「計算ミスしただけだから大したことじゃない」といったことを言わず、素直に自分の間違いを認めるようにしましょう。それから、いい加減な気持ちで取り組まず、一生懸命やること。そしてその際、「自分なんてどうせできないんだ」と自分に限界を設けないようにしてください。保護者の方も、お子さんの様子をよく見てあげてくださいね。

保護者

お子さんが自信を持って素直に勉強できるよう、保護者がフォローすることも成績アップには大切なのね。