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英検の合格点は何点?しっかり対策して合格を掴もう!

英検の合格点は何点?しっかり対策して合格を掴もう!
年間およそ330万人(2016年度)が受検する英検。高校入試や大学入試で優遇措置を設ける学校も多く、中学生・高校生を中心に多くの人が受験しています。今回は、英検の合格点や対策、新しい評価軸である「英検CSEスコア」についてみていきましょう。

入試での優遇措置もある!

英検(実用英語技能検定)が高校入試で有利になることがあるって聞いたんだけど、本当なのかしら?

え、そうなの?

確かに、中学入試や高校入試、大学入試で優遇措置を設けている学校は多いみたいですね(※1)。たとえば、高校入試では英検3級以上を取得していると、推薦入試などで考慮されることが多いですし、大学入試の場合は「英検2級・準2級以上」の場合に限り出願できるといった場合や、あるいは英語での加点もしくは満点扱いの措置を講じることもあるようです。

え、すごいですね!そうなんですか!

「級」ということは、いろいろなレベルがあるんですね。

英検は「5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級」の7段階に分かれています。各級のレベルは、次のとおりです。

・5級  中学初級程度
・4級  中学中級程度
・3級  中学卒業程度
・準2級 高校中級程度
・2級  高校卒業程度
・準1級 大学中級程度
・1級  大学上級程度

このレベルは「これくらいまで達成できれば望ましい」という理想的なものですので、あくまで目安として認識しておくのがよいでしょうね。

どんな試験内容なんですか?

英検4級・5級は、リスニングとリーディングの一次試験のみです。一次試験の合否に関係なく、スピーキングテストを受けることができます。対面式ではなく、自宅などでスマートフォンやパソコンなどからインターネット上の受験サイトにアクセスして行われます。あくまでスピーキングテスト単独で合否を判定しますので、英検4級・5級の合否には影響しません。

自宅でパソコンやスマートフォンなどを使ってスピーキングテストを受けるんですね。

英検1級~3級は、一次試験と二次試験があります。一次試験はリスニングとリーディング、ライティング。これに合格すると、スピーキングの二次試験に進めます。二次試験は面接での試験です。

せっかく一次試験で合格したのに、二次試験で不合格だとちょっとがっかりしてしまうわね。

実は、英検1級~3級の一次試験に合格して二次試験を不合格になるか棄権した場合、その後1年間は、次回以降の申込時に申請をすれば、二次試験から受験することができるんです。

その制度、いいわね!

試験時間はどうなっているんですか?

各級の試験時間は次のとおりです。難易度が上がるにつれ、試験時間は長くなりますね。
入試での優遇措置もある!

自分の4技能のレベルがわかる~英検CSEスコア~

さっきマスターが、入試の優遇措置のところで「CSE●点以上」ってお話されてましたけど、この「CSE」って何ですか?

「英検CSEスコア」ですね。英検はこれまで合格/不合格だけの判定でしたが、2015年度からはリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの英語4技能に対応した評価軸を設けています。英検4級と5級はスピーキングを除く3技能、英検1~3級は4技能それぞれを数値で示したものが「英検CSEスコア」です。

なるほど、そうなんですね!

従来は、合格・不合格という結果だけが注目されていましたが、英検CSEスコアの導入によって、各技能の今の自分のレベルを把握することができるようになりました。把握ができれば、たとえ不合格になっても、何があとどれくらい足りないのかがはっきりとし、具体的な対策を立てることができます。

数値化されると、今の自分の英語能力がはっきりするからいいですね!

そうですね。英検CSEスコアは、外国語教育において世界標準となっている「CEFR(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment:外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠)」と関連付けて開発されました。CEFRとは、シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集のために、透明性が高くわかりやすく参照できるものとして、20年以上にわたる研究を経て、2001年に欧州評議会が発表しました。このCEFRとの対照表がある試験としてはこれまでGTECやTEFT iBTなどが日本では代表的でしたが、いよいよ英検もCEFRへの対応が始まったわけです(※2)。

他の検定試験だと自分がどのレベルにあるかわかるのは、英語学習のモチベーションアップにつながりますね!

英検の合格点~各技能まんべんなく得点する!~

じゃあ、いったい何点とれたら合格するのかしら?

技能ごとに問題数は違っていますが、問題数に関係なく、各級で各技能の満点スコアが均等に決められています。次のとおりです。

・5級  425(トータル:1,275)
・4級  500(トータル:1,500)
・3級  550(トータル:2,200)
・準2級 600(トータル:2,400)
・2級  650(トータル:2,600)
・準1級 750(トータル:3,000)
・1級  850(トータル:3,400)

このうち、級ごとの合格基準スコアは次のように設定されています。
英検の合格点~各技能まんべんなく得点する!~

つまり、何問正解すればいいのかしら?

実は、各回で採点した後、統計的手法を用いてスコアが算出されているので、正答数の目安はありません。おおよそ、英検1級・準1級では各技能の正答率が7割程度、2級以下は各技能6割程度の正答率の人の多くが合格しているようです。また、従来では配点が低いライティングが0点でも、他の技能の得点が高ければ合格する可能性がありました。しかし、英検CSEスコアの導入によって各技能均一にスコアが配分されるため、不合格となってしまいます。つまり、各技能まんべんなく得点する必要があるのです。

各技能をまんべんなくですね。わかりました!ちなみに、英検4級・5級のスピーキングテストは、二次試験とは異なるのですね。

はい。英検3級以上に課される二次試験とは違い、英検の合否自体には影響しません。さきほども触れましたが、スピーキングテストは一次試験の合否に関係なく受けることができ、合格すると「5級(4級)スピーキングテスト合格」という資格が認定されます。4級と5級の級認定は、一次試験(リーディングとリスニングの2技能)の合否のみで判定されます。

合格のポイント~まずは語彙力をつける!~ 

合格に向けての対策はどのようにしたらいいのでしょう?

まず、英検合格の大きなポイントは、語彙力をつけることです。たとえば、英検3級は中学卒業程度という目安レベルがありましたが、中学校の教科書にある単語だけでは厳しいです。英検準2級は高校中級程度という目安レベル、英検2級は高校卒業程度という目安レベルとされますが、実際に語彙力で求められている力は「目安レベル」という言葉から受ける印象よりも高い水準に思われます。英検2~3級の必要とされる語彙数は次のとおりです。これを目安に、各級用の単語帳などでコツコツ身につけていきましょう。

3 級:約2,100語
準2級:約3,600語
2 級:約5,000語

英検攻略のカギは、語彙力だと聞いたことがあります。

はい。まさにそれは実際に多くの英語の先生方も感じていることだと思います。英検3級のリーディングでは30問中25問が空所補充形式、準2級は37問中30問、英検2級は38問中26問もあります。単語や熟語がわかっているとそれだけ理解が容易になるので有利ですよ。
そして次に、文法です。ライティングは英検3級、準2級、2級ともに1問。英文による質問に対して自分の考えや意見とその理由を2つ、英文で書きます。これで、英検3級はCSEスコア550点、準2級は600点、2級は650点が配分されています。語彙力とともに、正しい文法で英文を書く力がないと、十分な得点は望めません。また、「何を問われているか」を外さないことが大切です。

英作文はどれぐらいの長さなのでしょうか?

英検3級では語数の目安が25~35語程度、準2級では50~60語程度、2級では80~100語程度です。

リスニングはどうなんでしょう?

リスニングですね。問題形式をまとめました。

①会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補うもの
②会話の内容に関する質問に答えるもの
③短いパッセージの内容に関する質問に答えるもの

①は英検3級と準2級、②③は英検3級、準2級、2級すべてで出題されます。リスニングでは、メイントピックはなにかをしっかりつかみながら聞き取ることが大切です。①②では、なにについての会話なのか、英検3級の①では補助イラストがありますが、イラストの読み取りも大切です。英検3級の②と③以外は1回しか放送されませんので、メモをとりながら聞くとよいでしょう。メモはなぐり書きになってしまっても構いません。話の筋がたどれるように、なるべく多く簡単なメモ書きができるように練習しておきましょう。

最後はスピーキング、面接ですね。

スピーキングの練習は、録音して確認するということもひとつですが、英語をわかっている身近な人、たとえば学校の先生や塾の講師などと一緒に進めていきたいですね。試験では、パッセージの内容(掲示物、案内、手紙、メールなど)やイラストの内容について質問されます。まずは、質問されていることは何か正確にとらえることが大切です。文法に注意して頭の中で組み立て、落ち着いて答えていきましょう。英検の場合、スピーキングはリーディングやライティングに比べて易しく感じるという生徒さんも多いですが、やはり当日の独特の雰囲気もあって実力発揮できないという話もよく聞きます。だからこそ、スピーキングもきちんと対策して臨みたいですね。

英検は過去問が公開されているようですね。

過去問は英検の公式Webサイトにもありますし、書店でも過去問集が売られています。問題形式や時間配分をつかむためにも、過去問集にはぜひ取り組みましょう。英検は、大学生以下の受験者が8割を占めています。それだけ、身近な検定試験といえるでしょう。英語を勉強するモチベーションアップのひとつとして英検はおススメです。合格するためには弱点補強が特に大切ですが、弱点は1人ひとり違いますし、弱点が違えば対策も変わってきます。最短で合格に向かおうとするならば、英検対策や学校の定期テスト対策などを同時にバランスよく学習できる個別指導塾がうってつけだと思いますよ。

■参照元
(※1)受験・進学に「効く」英検!入試優遇・単位認定制度|英検|公益財団法人 日本英語検定協会
http://search.eiken.or.jp/qualification/
(※2)各資格・検定試験とCEFRとの対照表(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/__icsFiles/afieldfile/2018/03/26/1402610.pdf