社会の受験勉強がつまずく原因はここ!

保護者

うちの子、社会がニガテなんです。受験勉強のやり方もわからないみたいで…。私自身も昔から、社会は不得意教科だったのでアドバイスできなくて。

中学校の社会って範囲が広くて、覚えることがいっぱいなんですよね。

教室長

公立高校入試の社会には、「地理」「歴史」「公民」の3分野があります。それぞれに出題されやすい問題の傾向などが異なりますが、いずれにしても勉強した量がテストの点数に反映されやすいので、得点源にできれば受験でも有利ですよ。

保護者

勉強しなきゃって思うのですが、難しくて。

教室長

勉強の仕方さえ間違えなければ確実に力は尽きますから、あきらめないことが肝心です。

保護者

社会の成績が伸びない原因は何でしょうか…?

教室長

1つ目としては、社会の勉強でつまずきやすいパターンとして、「用語をうまく覚えられない」というのがあります。効果的な勉強法としては、たとえば歴史の場合「時代の流れ」をつかむために問題集を解いた直後に教科書を読みましょう。出題された出来事の前後に何があったか、どういう経緯で出来事が起こったかなど問題に関連する教科書のページを読み直すことで、前後の歴史の流れや出来事も把握できて一石二鳥ですよ。

保護者

教科書をただ読んで年号を覚えるだけよりも、記憶に残りやすそうですね。 

教室長

2つ目は、「出題のされ方が変わると解けなくなる」パターンです。

保護者

わかります!「用語としては知っていたのに、問われ方が変わって解けなかった」ということが、私もよくありました。

教室長

1冊の参考書だけで勉強していませんでしたか?

保護者

そうです。どうしてわかるんですか!?

教室長

問題に慣れていない人が陥りやすいパターンなんですよ。1つの出来事でも関連事象や背景はたくさんあるので、毎回出題の切り口が変わって当然。いろんな問題に慣れることが大事なので、入試まで時間がある場合はいくつかの参考書を解きましょう。一度解き終わった参考書・問題集は、「間違えた問題だけを解いて、解説を読む」を繰り返し、弱点ノートをつくるとよいですよ。ニガテな穴を埋めていくことで、満点を目指す勉強法になります。

 

 

 

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社会科の受験勉強の方法

保護者

「歴史」「地理」「公民」それぞれで効率よく点数を取るコツは異なりますか? 

教室長

分野ごとにコツはあるかと思います。歴史の場合は先ほどお伝えしたように、語句だけ単体で覚えていると点数につながりにくいです。一問一答形式の問題集を使って、「解く」というより「年代や背景を一緒に覚える」感覚が大事です。

保護者

うちの子は特に地理が弱いです。

教室長

地理は、地誌を問う問題が公立高校入試ではよく出ます。地誌はニガテにするお子さんも多いのですが、攻略のポイントは、「その土地の特色と一緒に覚えること」です。たとえば、「リアス式海岸(リアス海岸)=陸地と海が複雑に入り組んだ地形」とだけ覚えるのではなく、「リアス式海岸は入り江は波が穏やかで、入り江奥は水深が深い。だから、漁場として最適で、沿岸漁業や養殖などがさかん」というように。地形とその土地の特色と重要語句を合わせることで、より理解が深まり、問題への応用力もつきます。

保護者

公民は、地理や歴史とちょっとタイプが違う気がするんですが…。

教室長

そのとおりです。公民は、日本国憲法の三原則や三権分立などがよく問われます。「文章の中から間違っているものを選びなさい」とか「次の条文の空欄に語句を入れなさい」などの問題が多いので、覚えるべき用語をリスト化して覚えるのが効率的です。ただし一問一答や選択式が多い都道府県と、記述問題が多い都道府県があるので、受験する都道府県の過去問を調べて、あらかじめ傾向をつかんでおくのが大前提です。その他としては、時事問題、特に地域に関する内容も問われることがあります。日頃からニュースや新聞を見る習慣を身につけておくと理想的ですが、いわゆる時事問題集に取り組んでおくのもよいと思います。

保護者

学校の定期テストも同じですか?

教室長

基本的には同じです。高校入試の合否は内申点で決まる場合もあるので、定期テストも重要です。今お話した要領で対策しておくと安心ですよ。

社会の受験勉強には、「身近に感じられる機会」をつくることも有効

保護者

どんなサポートをしてあげればよいでしょうか。

教室長

日々の生活の中で社会に触れる機会をつくってあげてください。たとえば、保護者の方が本や新聞を読んだり、ニュースを話題にしたり。選挙をやっていたら、「今やっている選挙は、どんな選挙かわかる?」とか「衆議院選挙と参議院選挙の違いを知っている?」と話題にするなどもよいですね。保護者の方もわからなければ、親子で一緒に調べて勉強するのも楽しいものですよ。テレビが好きなお子さんであれば、社会の勉強につながりそうな番組を保護者が選んであげるのもよいと思います。

保護者

たとえば、どんな番組がおすすめですか?

教室長

ニュース、クイズ番組だけでなく、たとえばドキュメンタリー番組など、受験に役立つ番組はけっこうありますよ。あと意外に忘れがちなのがラジオ番組です。同じ情報でもテレビとは違った角度から深く掘り下げていて、役に立つものが多いですよ。最近ではラジオ番組の聞けるアプリなども増えていますから、より身近になったのではないでしょうか。

保護者

テレビやラジオなども有効に利用できるなんて!今夜からさっそく、そういった番組をうちの子と一緒に見てみようと思います。