高校受験を考えているけど受験対策と言っても何から手をつければよいのか、と戸惑っている保護者の方も多いのではないでしょうか。高校を受験するなら、いつから、どんな対策を立てるべきなのか考えてみましょう。
目次
高校受験の基本は中学校の授業をしっかりとこなすこと
保護者
うちの子はまだ中学1年生なんですけど、高校受験の対策っていつから始めたらよいと思いますか?
教室長
受験対策と聞くと塾に行ったり、志望校の過去問を解いたりと、特別なことが思い浮かびますよね。もちろん志望校別の対策は必要かもしれませんが、基本的には中学校の勉強を理解していれば十分なんですよ。
保護者
特別なことは必要ないんですか?
教室長
そうです。例えば公立高校の入試問題では中学1年生、中学2年生が学校で習う内容が半分以上を占めます。
保護者
そういう意味では、中学校に入学したらもう受験勉強は始まっているとも言えますね。
教室長
そのとおりです。中学1年生、中学2年生の範囲ができていないと、中学3年生の内容もつまずいてしまいます。中学3年生になってから、前の学年の復習をするのも非効率的でしょう。
保護者
まずは中学1年生の授業をきちんと理解することが大切なんですね。
保護者
高校受験では内申点も重要だとよく聞きますけど…。
教室長
入試の得点と内申点を一定の割合で点数化して合否が判定されますから、高校受験では内申点もとても重要です。
保護者
内申点と言えば、通知表の各教科の評価を合計したものですよね。通知表の評価は定期テストの点数だけではなくて、授業態度も反映されるんじゃなかったかしら?
教室長
はい、授業態度も評価の対象です。高校受験の対策をと考えていらっしゃるなら、まず中学校の授業にまじめに取り組むことが大切だと思います。
保護者
なるほど。まだ中学1年生だからと思わずに、今からがんばったほうがよいですね!
具体的な定期テスト対策と内申点対策は?
保護者
中学1年生、中学2年生のうちから学校で習う内容を中心にしっかり勉強をすることが、高校受験につながるんですね。
保護者
授業にきちんと取り組むのが大切なのはわかったんですけど、やっぱり定期テストの対策をどうすればよいのかも気になります…。
保護者
定期テストの対策として市販の問題集や参考書を用意する必要はありますか?
教室長
学校で習ったことが理解できていないと、問題集や参考書がたくさんあってもあまり役に立ちません。
保護者
では定期テスト対策は具体的に何をすればよいのでしょう?
教室長
まずは授業の復習から始めてみてください。わからない単元があるとつまずきとなり、そのあとの単元も理解しにくくなってしまうので、授業のあとは復習をしてわからないことを残さないことが大切です。それから、中学校の定期テストは基本的に授業で習った内容が出題されますから、学校から出される問題集やプリントをしっかりやることが基本になります。
保護者
定期テストで間違ったところもよく復習したほうがよさそうですね。
教室長
そのとおりです!つまずきを残さないように、定期テストで間違ったところは繰り返し解いて、正解できるまで復習しましょう。
保護者
復習がとっても大切なんですね。うちの子にもよく話してみます!
保護者
内申点を上げるには定期テストの点数だけでなく、授業態度も大切なんですよね?
保護者
はい。まじめに授業を受ける、積極的に発言する、提出物をきちんと出す。細かいようですが、こういったことの積み重ねが授業態度として評価されます。
保護者
だんだん、ふだんの心がけや中学生活をきちんと送ることが高校受験の合否につながっていくんだというイメージがわいてきました。
教室長
まだ中学1年生だからと思わずに中学校の勉強をがんばってほしいですね。復習をしてもどこでつまずいたのか自分ではわからなかったり、独自の勉強方法に限界を感じたりしたら、学習塾や進学塾に頼ることも考えてみてください。
保護者
苦手なところを分析したり、学習プランを立てるプロですものね。
保護者
受験に関する情報も入りやすいでしょうし、塾という選択肢も考えてみます!
学習の意欲をあげるために保護者ができることは?
保護者
高校受験は中学校のふだんの授業を大切にするべき、というのはわかったのだけど、うちの子たちは部活動に夢中で…。中学1年生から受験のためにコツコツ勉強をする意義がわからないかもしれないわ。
教室長
多くの生徒さんは当然高校に行くものと思っていますよね。ですが、中学校の勉強をしっかりやらないと行きたい高校に行けなくなることもあるんだと教えてあげたいものです。
保護者
本当にそうですね。うちの子たちにも話してみます。
教室長
勉強に対するモチベーションを上げるために、志望校をお子さんと一緒に考えるのも1つの方法だと思います。ひと口に「高校」と言っても、公立、私立、商業高校などの専門性の高い高校、大学附属校とさまざまな特性を持った高校があり、入試問題の傾向もそれぞれ違いますから。
保護者
難関の私立高校を目指すお子さんは、受験の対策を中学1年生から始めても遅いくらいだと聞くこともあるわ。
教室長
公立と私立でも違いがありますし、高校入試のことを親子で少しずつ話し合う機会も必要でしょう。できれば将来なりたい職業を挙げて、高校卒業後の進路も考えておくと志望する高校を決める基準になりますよ。
保護者
志望校選びの基準と言えば模擬試験というイメージですけど…。
保護者
そうですよね。模擬試験の偏差値で志望校を決める人も多いと思います。
教室長
模擬試験を受けることによって、自分の学力の状況を知ることができますから、早い段階から受けるのもおすすめです。ただ偏差値だけで選ぶのではなく、高校の説明会や個別相談会、それから文化祭や体育祭などのオープンな行事があれば高校に足を運んでみるのもよいですよ。
保護者
実際の高校の様子をみることで、勉強へのモチベーションが上がりそうですね!
教室長
高校受験を考える時に気をつけていただきたいのは、保護者の方の意見をお子さんに押しつけ過ぎないでほしいということです。高校について調べるのを手伝ったり、アドバイスをしたりと大人の手助けは必要ですが、何よりお子さんの意思を尊重した志望校選びをするのがベストだと思います。
保護者
自分が納得して志望校を決められれば、勉強に対する意欲もグッと出てくるでしょうね。さっそくうちの子と高校受験について話し合ってみます!