高校受験における内申点の大切さ

教室長

高校受験といえばテストの点数ばかりに気を取られてしまいがちです。しかし、受験で合格を勝ち取るには、試験の点数だけでなく内申点も同時に上げていかなくてはいけません。

保護者

内申点というのは、ふだんの学校生活を評価した内申書のことですよね。

教室長

内申書というのは一般的な呼び方で、正式には調査書と言います。調査書には、学校生活3年間における成績や生徒会、部活動での活躍成果を記録しています。そのなかで評価される内申点とは、各教科を数字で評価したものです。

保護者

内申書は、その生徒さんがどんな学校生活を送っていたかを示すものってわけね。

保護者

受験において内申書は、どのくらい重要なんでしょうか?

教室長

そうですね。今は絶対評価が導入されたということもあり、試験の点数を基準にしている学校も多いです。しかし、学校によっては内申点が低いとそれだけで入学が難しくなるケースもあります。

絶対評価については、コチラの記事をご参考くださいね。

保護者

特に推薦入試をねらっている生徒さんは内申書が重要になってくるわ。

教室長

推薦入試にはそのほか、面接、作文、小論文などの試験課題があります。最近では一般入試の場合もテストだけでなく、面接や小論文などの課題を用意している学校もあります。受験では、「試験の点数」、「内申書」、「そのほか小論文や作文などの課題」の3点で評価されることを心得ておきましょう。

ここだけは確認しておきたい! 志望校選びのポイント

保護者

来年、うちの子もいよいよ受験生です。受験を視野に入れて動き出そうと思っています。

保護者

志望校選びもしないといけませんね。保護者としてなにを基準に選べばいいのでしょうか?

教室長

そうですね。志望校の決定は、お子さんの将来を決める大切な選択です。ここで志望校を選ぶ際に着目したいポイントをご紹介します。まず、第1に「学びたい学科やコースがあるかどうか」をチェックしましょう。

保護者

お子さんの学びたい分野の学科があるかどうかは重要なポイントですよね。

教室長

はい。行きたい学校に学びたいと思う分野があることは、これから始まる受験に向けてのモチベーションにもつながります。特に、まだ進路が決まってないお子さんは、気になった学校にどんな学科やコースクラスがあるのかを確認しておきましょう。

保護者

部活動推薦枠などを設けている学校もあるから、そういう特色で選ぶものいいんじゃない?

教室長

そうですね。なににせよ、その学校の強みや特色が何なのかを事前に確認しておくとよいでしょう。そして、次にチェックしておきたいポイントは「通学時間」です。

保護者

3年間のことなので、ちゃんと通える場所がいいですよね。

教室長

はい。電車やバス通学であれば、ラッシュ時間と乗り換えはどんな具合なのか事前にシミュレーションしてみるのもいいでしょう。寮制度を設けている場合もありますので、距離が遠く、通学が難しい場合はそういった設備の利用も検討してください。

保護者

ほかにもチェックしておくべきことはありますか?

教室長

その学校の教育方針や設備を確認しておくことも重要です。教育方針とは、その学校が教育に対して大切にしていること、どんなふうに生徒さんを成長させたいかの指針です。学校の考え方が反映される部分ですので、しっかり確認しておきたいですね。

保護者

設備でいうと、教室長の話にもあった寮だけでなく、授業内で最新のデジタル機器を採用しているのかなども着目点ね。

教室長

そして、志望校を選ぶ際に必ず考えなくてはいけないのが「志望校を公立、私立どの高校にするか」という点です。

保護者

公立と私立では、違うところがたくさんありますね。特に学費の差は気になります。

教室長

学費はもちろん、学校の持つ基本的な性格、入試方式などにも大きな違いがでてきます。ここで公立、私立、そのほか国立高校の違いについて見てみましょう。

 

<公立高校>
都道府県立と市立、町立などの高校を公立高校と言います。入試問題は都道府県ごとに共通の問題で選抜することが多いのですが、地域や学校によっては学校独自の問題を出題する場合もあります。入試当日の点数と学校の成績、両方を加味した評価で合否が決まります。
<私立高校>
学校ごとに校風や指導方針が大きく違ってくるのが私立高校です。入試制度も一般入試の点数が多くのウェイトを占める場合もあれば、内申点などの書類や面接で合否が決まるケースもあります。一般入試だけではなく、3年間の成績で合否が確定する単願推薦や併願優遇などの推薦入試など、さまざまな入試形態を選択できるのが特徴です。
<国立高校>
国立高校は、一般に進学校タイプの私立高校と近い性質を持っています。高大接続の一環として、高校のうちから大学との交流が持てる場合もあるようです。私立高校と同様に、特色ある教育活動をしている高校、伝統校ならではの個性的な教育活動もありますので、よく調べてみるとよいでしょう。

保護者

入試の仕組みも内容もさまざまなんですね。

教室長

行きたい学校が公立、私立、国立なのかで受験対策も大きく変わります。学費も大幅に違ってくるので、家族で話し合うことも大切です。公立・私立と併せて確認したいのが「学校のレベルと自分の学力を見極めること」です。これが一番大切なことかもしれません。志望校選びは、お子さんの偏差値や内申点を総合的に見て決めていきます。自分の実力でチャレンジできる高校を選びましょう。

保護者

第1志望に挑戦するためにも、必ず合格ラインをおさえられる併願校の見極めも大切だわ。

教室長

私立、公立問わず「ほぼ確実に合格できる学校」を併願しない高校受験はかなりのリスクと言わざるを得ません。学校や塾での面談で、安全で無理のない高校受験の併願作戦を立てるのが基本です。

入試までの年間スケジュールは? 時期別! やるべきことリスト

保護者

志望校選びについてはわかりました。受験する学校を決めるには、時期的にいつごろ決めるのが理想的なのでしょうか?

教室長

では、受験生の年間のスケジュールを大まかに見ていきましょう。まず3月になると、春休みが始まりますね。この春休みで中1、中2で勉強した学習内容を復習しましょう。まだ多くの人が受験を意識していない時期なので、ほかのライバルと差をつけることができるとされます。

保護者

でも、春休みって短いですよね。あまり時間がないイメージです。

教室長

はい。だからこそ時間を有効活用しましょう。入試に対応できる実力が完成するまでに時間がかかる英語と数学の2教科だけでも勉強しておくといいと思います。

保護者

春休みを終えると、いよいよ新学期ね。1学期は内申点を上げることに集中してほしいわ。

教室長

そうですね。内申点を意識することはもちろん、新たに勉強する内容をしっかり身につけていきましょう。ここで学習した内容は、これからの受験勉強の土台にもなります。3年生の1学期に出る単元は、受験本番でも出題されやすいものばかりですよ。

保護者

わかりました。肝心の受験勉強を本格的にはじめるのはいつごろがいいんでしょうか。

教室長

夏休みは受験生にとって一番のがんばりどきです。受験に必要な5教科をしっかり復習しましょう。中1から中3までの1学期の内容をすべて復習できるのが理想です。この1ヵ月弱の夏休みをどう過ごすかで、今後の進路が変わってくると言っても過言ではありませんよ。

保護者

長い休みを利用して総復習するイメージですね。

教室長

有意義な夏休みを過ごすためにも、事前に計画を立てておくといいでしょう。復習をしっかり行い、自分の弱点を重点的に対策をしていきます。

保護者

夏のがんばり次第で、偏差値をアップさせることができるわ。

教室長

また、夏休みは各高校のオープンスクールの時期でもあります。この機会にしっかりお子さんと話し合い、志望校を決めていきましょう。行きたい学校に足を運ぶことも、今後のやる気アップにもなります。

保護者

夏休み明けはどんな勉強をしたらいいんでしょうか。

教室長

2学期は内申点アップを意識しながら、新たに学んだ授業内容の定着と、受験勉強を並行して行っていきます。

保護者

同時に並行して取り組むのはすごく大変そうですね。

教室長

毎日すこしずつ、コツコツ努力をしていくことが成功の鍵ですよ。

保護者

2学期が終わるといよいよ受験の冬ね。うち子の受験のときは、過去問をひたすらがんばっていたイメージがあるわ。

教室長

そうですね。冬休み中は徹底的に過去問に取り組みましょう。やみくもに取り組むのではなく、過去問を解きながら自分の弱点をそのつど補っていくことと時間配分を考えながら解くことが大切です。

保護者

具体的にどのように取り組めばいいのでしょうか?

教室長

過去問を解く、弱点を書き出す、その傾向と似た問題が出ている教材に取り組む、復習するといった流れをつくるとよいでしょう。過去問だけを取り組むのではなく、ほかの教材も並行して取り組むことがポイントです。

保護者

受験したい高校の傾向と対策をとりながら、弱点を徹底的になくしていくんですね。

教室長

そして冬休みが明けるといよいよ受験がはじまります。推薦入試のお子さんは、冬休みが終わるとすぐに受験です。そんな時期、もっとも気をつけてほしいのが体調管理です。今まで努力してきた成果を思う存分発揮するためにもしっかり体調を整えておきましょう。

保護者

子どもの体調管理サポートするのは保護者の役目ですね。がんばります!

教室長

中学3年生になる前に、まずはなにに取り組むべきなのか、一年の流れを大まかに想像しておくとスムーズに受験モードに突入できます。とは言え、いきなり受験モードに入るのはとても難しいことです。学校や家庭での学習だけでなく、塾などを利用するのもおすすめです。塾には受験のスペシャリストである講師がいます。そのお子さんに合わせた学習カリキュラムを組んでくれるので、とても心強いですよ。

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