受験

授業料免除、大学の早期合格も! 「スカラシップ入試」とは


「スカラシップ入試」という言葉を聞いたことがあると思いますが、内容までご存知でしょうか。「スカラシップ」とは「奨学金」という意味で、一部の私立大学などで取り入れられている入試方式のひとつです。
スカラシップ入試で合格すると、入学金や授業料の全額または一部が免除されるなど、経済的なサポートを受けることができます。大学進学には大きな費用がかかるため、経済的なサポートを受けられることは大きなメリットの1つと言えます。

また、スカラシップ入試のなかには12月中旬以降に試験があり、合格発表もセンター試験よりも先に出るものもあるため、本番入試の練習になったり、大学合格をより早く獲得できたりというメリットもあります。

今回は、この「スカラシップ入試」の内容や具体的な実施例についてご紹介します。

4年間の授業料が全額免除になるケースも

スカラシップ入試のメリットの1つは、経済的な支援が充実しているという点です。経済的援助が受けられるという点においては、2020年4月から導入が予定されている「高等教育の無償化」も同じですが、「高等教育の無償化」の対象になるのは世帯年収380万円未満です。減免なしで支援を受けられるのは世帯年収270万円未満と、何らかの経済的不安を抱えていないと利用できません。

一方、スカラシップ入試は経済的不安がなくても利用でき、4年間の授業料が全額免除になるケースもあります。もちろん大学によって選抜条件や特典の内容は異なりますが、志望している大学にどのようなスカラシップ入試があるかどうか、一度は調べてみるとよいでしょう。

スカラシップ入試は、特待生入試、奨学生入試など、大学によって名称はさまざまですが、入試の合格基準に達していれば入学が認められるという嬉しい特典があることも。また、スカラシップ入試を利用すれば、周りより一足先に大学合格を決められることもあるのです。

スカラシップ入試の具体例

では、スカラシップ入試を具体的に取り入れている大学の例を4つ見てみましょう。

◆4年間の授業料免除で、返還の義務なし! 専修大学の「スカラシップ入学試験」
専修大学では、2回の「スカラシップ入学試験」を設けています。
専修大学への入学意欲が高く、成績優秀な人材を積極的に支援するための奨学生制度で、合格すると4年間の授業料と施設費384.8万円(※平成30年度 経済・法・経営・商学部の場合)が免除され、卒業後も返還の義務はありません。

※2019年度の入試情報です。詳しい内容や最新情報は、大学のWebサイトをご確認ください。
専修大学HP「2019(平成31)年度 一般入学試験 スカラシップ・全国入学試験(一部)」

◆最大4年間の授業料全額免除!早期合格も  武蔵野大学の「ムサシノスカラシップ入試」
武蔵野大学の「ムサシノスカラシップ入試」では、奨学生に採用された場合、最大で4年間(薬学科は6年間)の授業料が全額免除され、学費は国公立大学並みになります。
また、年内に合格が決まるため、早い時期から大学への入学準備を始めることができます。

※2019年度の入試情報です。内容や最新情報は、大学のWebサイトをご確認ください。
武蔵野大学 入試情報 ムサシノスカラシップ入試(奨学金対象入試)

◆授業料が国公立大学と同額に! 玉川大学の「国公立大学併願スカラシップ入学試験」
玉川大学が設けている「国公立大学併願スカラシップ入学試験」は、成績優秀者について、授業料を国公立大学の授業料と同額にするという制度です。

※2019年度の入試情報です。詳しい内容や最新情報は、大学のWebサイトをご確認ください。
玉川大学 国公立大学併願スカラシップ入学試験

◆1年次の授業料・施設設備費を全額授与! 長崎外国語大学の「スカラシップ入試」
長崎外国語大学の「スカラシップ入試」は、2学科の合同選抜で、成績優秀者の10名を奨学生とする制度です。
上位5人に1年次の授業料・施設設備費の全額(約100万円)、次点の5人に1年次の授業料・施設設備費の半額(約50万円)が授与されます。

※2019年度の入試情報です。詳しい内容や最新情報は、大学のWebサイトをご確認ください。
長崎外国語大学 スカラシップ入試

お子さまのやる気や自信を引き出す
サポートは東京個別・関西個別にお任せ!

スカラシップ制度の活用も視野に

直接入試結果とは連動しませんが、大学毎に様々なスカラシップ(奨学金)制度も用意されていますので、それ活用をするのも経済的援助の点では有効です。難関私立大学として名前の挙がる早稲田大学や慶應義塾大学でも様々なスカラシップ制度があります。

大学が独自に設置している学内奨学金は早稲田大学には100種類、慶應義塾大学には約110種類あり、その全てが返済不要な給付型です。特徴的なものとしては、入試出願前に申請をして、奨学金候補者認定を受け、かつ合格すれば奨学金が給付される、「めざせ! 都の西北奨学金」(早稲田大学)、「学問のすゝめ奨学金」(慶應義塾大学)などが上げられます。

詳しい内容や最新情報は、大学のWebサイトをご確認ください。
早稲田大学 学内外の奨学金
慶應義塾大学 奨学金

志望大の入試情報を早めに確認することが大事

このように、スカラシップ入試は大学ごとに独自の名称や選抜条件、特典内容が定められています。
志望する大学でスカラシップ入試が設けられているかどうか、各大学のWebサイトの入試情報やパンフレット等で早めに調べておきましょう。

スカラシップ入試を利用すれば、経済的な事情などで国公立大学しか受験できないと思っていた受験生でも、志望校選択の幅を広げることもできます。
スカラシップ入試を設けている場合でも、実施時期や出願時期は大学によって異なり、12月に実施する大学、一般入試と同様に2月に実施する大学、センター試験結果を利用する大学などさまざまです。

また、スカラシップ入試の募集人数は少なく、成績上位者から選抜されるため、スカラシップ入試合格をめざすのであれば、優秀な成績をおさめる必要があります。

スカラシップ入試に限らず、独自の奨学金制度や特待生制度を設けている大学はたくさんあります。大学のWebサイトの入試情報やパンフレット等で事前によく調べておきましょう。
ただ、「スカラシップ入試があるから○△大学」という大学選びではなく、目指している大学について調べてみて、スカラシップ入試があるようなら、制度内容を調べてみるという志望大学選びをおすすめします。

また、スカラシップ入試は12月下旬から1月に行われる大学が多いため、「本番」の入試よりも早い時期に入試の雰囲気を体感することも可能です。
私立大学の場合、大学毎に独自の入試制度が設けられているため、入試情報を調べることが難しいと感じるかもしれません。そんな時は、学校の進路指導の先生に相談したり、個別指導塾などが無料で行っている進路相談を利用したりするなど、「入試のプロ」の力を借りることをおすすめします。