自立学習の意味ってなんだろう?

保護者

「主体的」とか「自立的」ってそもそもどういう意味なんでしたっけ?

保護者

辞書的には「主体的」は「自ら思考し・行為をなす」といった意味で、「自立的」は「他からの支配や援助を受けずに、自分の力で」といったニュアンスかしらね(※)。どうかしたの?

保護者

最近、学校の保護者懇談会で「自立学習」とか「主体的な学習」を推進するって話になったんですけど、どうもピンと来なくて。

教室長

自立的な学習や主体的な学習は勉強のあり方を考える上で重要なキーワードだと思います。よく自立的な学習と言われるとき、主に2つの意味があると考えられます。1つ目は、「お子さんが自ら課題を見つけて、主体的に課題を解決していく勉強方法」という意味です。自分で苦手な単元や分野を発見して、人に言われなくても自分でその苦手をつぶそうとする勉強方法と言いかえるとわかりやすいでしょうか。

保護者

確かにそれだとわかりやすいわね!

保護者

2つ目はどういう意味なんですか?

教室長

2つ目は、「自立を『自律』とも捉え、自分をコントロールしていく学習」という意味です。定期試験で何点以上取るといった目標、いつまでに問題集をここまで終わらすといった目標を自分で定め、その目標に向かって自ら計画立てて勉強するような学習法と言えば具体的ですね。

保護者

どちらも子どもに身につけてほしい学習スタイルですね。

保護者

それをひとくくりにして「自立学習」とか「主体的な学習」と呼ぶのね。

自立学習で成績アップ!

保護者

自立学習をするようになると、ほかには具体的にどんな学習スタイルになっていくんでしょうか。

教室長

「主体的な課題発見と問題解決」という意味では、たとえば宿題を受動的にするだけではなくて、予習・復習を積極的にやる習慣がつくようになります。新しい単元というのは1つの「課題」ですから、予習はその課題に向けての問題解決ということになりますよね。復習については、授業中にわからなかったことなどが「課題」、それを解決することが問題解決にあたります。

保護者

与えられた課題についても積極的に取り組めるようになれそうよね。

教室長

たとえば宿題を出されたときにも、ただ解きっぱなしにするだけでなく、間違えたところやわからなかったところに自分で印をつけて試験前に復習しやすくするといった習慣がつきますね。

保護者

成績アップに直結しそうですね。

保護者

「自立=自律」という意味においてはどうなんでしょうか?

教室長

「自律」とは、自ら律するということですね。たとえば進路について、家族や学校の言われるがままに受動的に決めるのではなく、自分で行きたい学校や合った学校を主体的に考え、自分で責任をもって決めていくといったことではないでしょうか。

保護者

それは理想的ね。

教室長

また勉強以外の面でも、将来役立つ「人間力」を身につけられるでしょう。何かの課題について計画を立てて解決を試みられるという力は、大人になって仕事をする際にも役立つスキルです。

保護者

勉強面だけでなく、子どもの生活習慣や将来のスキルまでを見据えた勉強方法が「自立学習」なんですね。

 

 

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自立学習を身につけるためには?

保護者

でもそもそもそうした自立学習のやり方って、どうやったら身につけられるんでしょうか?

教室長

大切なのは「How to learn」、つまり正しい勉強の仕方や学び方の部分です。ノートの書き方、宿題の解き方、試験対策の仕方など、「~の仕方」の部分をしかるべき人にきちんと教えてもらう必要がありますね。

保護者

お子さんの学校では、そこを教えてくれようとしているんじゃないかしら。

教室長

学校だけでなく、たとえば個別指導塾などでも「How to learn」に力を入れているところがありますよ。最終的にはお子さんが自分だけで学習できることを目標にして、1人ひとりに合った学習方法をサポートしてくれます。

保護者

学習のプロから直接教えてもらえれば安心できそうですね。

■参照:
(※)『ベネッセ表現読解国語辞典』(ベネッセコーポレーション、2013年)。