勉強したことを記録する「勉強日記」の効果とは

保護者

うちの子、自宅での学習習慣がなかなか身につかなくて悩んでいるんです。

教室長

学習習慣を身につけたいのであれば、学習したことを記録する「勉強日記」を試してみてはいかがですか?スマートフォンのアプリを使って学習内容を管理している中学生・高校生も増えているようですが、今日は紙の手帳やノートを使った方法をご紹介しましょう。

保護者

ぜひ、お願いします!

教室長

まずは勉強したことを記録することから始めるのがおすすめです。たとえば、「〇月×日 国語問題集3ページ」と、毎日勉強したことを記録していきましょう。

保護者

それだけでいいんですか?

教室長

はい。1週間、1ヵ月と続けるとことで成果を目に見えるかたちで残すことができるので、記録するだけでも、モチベーションアップにつながりますよ。

保護者

どれだけ勉強しているか、得意な教科ばかり進めていないかと、自分の勉強を客観的に振り返るきっかけにもなりそうね。

保護者

確かに効果がありそうですね。

教室長

1つの項目についてかかった時間を記録するのもいいと思います。たとえば「英語 単語帳 20語 〇分」と記録を続けていくと、実際にかかる時間がわかってくるので、次の学習の予定が立てやすくなっていきます。

保護者

勉強したこととかかった時間を記録するだけなら、うちの子でも簡単に始められそうです!

「記録」に慣れたら、「計画」も立ててみよう

教室長

学習内容を記録することに慣れたら、次は学習計画を立ててみましょう。さまざまな方法がありますが、手帳を使った私のおすすめの日記活用術を紹介します。

保護者

まずは手帳を準備しないとね。スケジュールを記録する手帳はどんなタイプがいいのかしら?

教室長

1ページもしくは見開きに1週間分の日付のある手帳がおすすめです。できれば1日の時間帯まで分かれているものがよいでしょう。ひと目で1週間のうち、どの日のどの時間帯にどれだけ勉強したのかを把握することができます。

保護者

わかりました。学習の計画を立てるにはなにから始めればいいんでしょうか?

教室長

まず、学校で配られたワークや自分で用意した問題集など、自宅での学習に使う教材をリストアップします。これを1ヵ月でどれくらいずつやっていくか大まかに振り分けていきます。そこから学校の行事や部活動、塾の予定なども入れて、1週間の学習の予定を考えてください。

保護者

1ヵ月の目標を1週間分ずつの予定にしていくんですね。

教室長

はい。大きな単位から小さく分けていくイメージです。ここで大切なのは、ゆとりを持って計画を立てることですね。予備日や休みなども入れてズレを調整したり、リフレッシュしたりする日をつくっておくのがポイントです。

保護者

ゆとりのない計画だと、遅れたときに焦ったり、やる気がなくなったりしてしまいそうなので、確かに予備日も必要ですね。

教室長

はい。さらに1週間の予定から、1日ごとに「〇月×日午前 英単語 〇語」「午後 数学 問題集〇ページ」と予定をリスト化します。

保護者

1日ごとの予定にすると、その日のうちにやるべきことがより具体的になりましたね。

教室長

計画にそって勉強し、終わった項目にはチェックをつけていきましょう。チェックをつけるときに、かかった時間も記録してみてください。終わらなかった項目は、次の日以降に繰り越しても問題ありません。

保護者

終わった項目がひと目でわかるのはいいですね。「また明日もがんばろう!」と、やる気が出ると思います。

教室長

勉強日記をつけ始めたら、1週間の初めと終わりに手帳を見直す機会をつくりましょう。今週はどれだけがんばれたのか、振り返ることができますよ。学校から帰ってすぐのほうが集中できるのか、寝る前のほうがよいのか。もしくは1日中家にいる日はきちんと勉強できているかなど、自分が勉強に集中できる時間帯が見つかるかもしれません。

保護者

なるほど、1週間ごとに自分の使い方を振り返るのは、大学生や社会人になってからのスケジュール管理にもきっと役立つわね。

「勉強日記」を受験勉強に活用!

保護者

受験勉強は数ヵ月、数年単位の長期戦になるから、やっぱり毎日コツコツ勉強するのが理想的ね。受験勉強にも「勉強日記」はとても役に立つと思うわ。

保護者

そうですね。記録することで自分の学習状況を客観的に見ることができるのもうれしいポイントです。日々の勉強はもちろん、定期テストや模擬試験の結果を「勉強日記」に書き残すのもよさそうですね。点数を取れなかったところを反省点として書き残せば、自分の弱点が見えてくると思います。

教室長

「勉強日記」の活用法は人それぞれです。「勉強日記」は完璧な計画を立てたり、記録したりすることが目的ではありません。毎日続けることが大切なので、負担にならない程度に、最大限活用できるように工夫してみてください。