なぜ国語の文法でつまずくの?

保護者

うちの下の子が、このあいだ国語の宿題をしていたんだけど、どうにも文法が苦手みたいでちっともはかどっていなかったわ。

保護者

うちの娘も一緒。小学生のときは国語が得意だったけど、中学生になって文法を習うようになると、途端に苦手になってしまったみたい。定期テストでもうまく点がとれなくて、落ち込んでいたわね。

教室長

「日本人なんだから、国語の文法くらいできて当たり前」と思われがちですが、普段感覚的に使っている言語を論理的に分析することは、実はとても難しいことなんです。加えて、文法用語は「連用修飾語」や「格助詞」など、なじみがなく難しい単語がずらりと並びます。これも苦手意識を持ってしまう理由の1つでしょう。

保護者

確かに、帰国子女だからといって英語の文法問題がスラスラ解けるとは限らないという話を聞いたことがあります。日本人にとっての日本語も同じなんですね。

保護者

そういえば、うちの子も中学生の頃、国語の文法が苦手だったの。でも、高校に入って古文や漢文を勉強するようになって、文法の理解度が大学入試に大きく影響してくるとわかると、焦って勉強し直していたわ。

つまずく原因になるのは「助詞」の見分け方

保護者

娘が文法を勉強している姿を見ていると、文章を大まかに区切ることはできているみたいだったわ。えっと、何ていうんだったかしら……。

教室長

文節のことではないでしょうか?「ね」や「さ」を間に入れても意味が通るように区切った単位のことを、文節と呼びます。例えば「今日のおやつは手作りのケーキだ」という例文の場合、「今日の(ね)/おやつは(ね)/手作りの(ね)/ケーキだ」という具合ですね。

保護者

そうそう!文節でしたね。娘は文節に区切って動詞や形容詞を見抜くことまではできるんですけど、最後に残るひらがな一文字がどの品詞にあてはまるのかがわからないみたいでした。

保護者

うちの子も助詞がよくわからないみたいでしたね。助詞って「僕の犬」の「の」の部分ですよね…?私も自信がなくなってきちゃいました。

教室長

助詞とは、「庭/に/赤い/花/が/咲い/た」という例文の場合、「に」や「が」にあたるものです。一口に助詞といってもいくつか種類があって、代表的なものとしては、格助詞・接続助詞・副助詞・終助詞が挙げられます。古典文法では係助詞というのも出てきますが、口語文法では副助詞に含められて指導されるのが一般的です。格助詞は「を」、「に」、「が」など10種類あります。「鬼が戸より出、空の部屋(を、に、が、と、よ、り、で、から、の、へ、や)」というゴロ合わせが有名ですね。接続助詞は単語や文をつなげる働き、副助詞は「~くらい」「~だけ」など他の語に意味を添える働き、終助詞は「~かしら」「~か」のように文の終わりにいて完結させる働きがあります。(※1)

 

 

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国語の文法に効果的な学習方法は?

保護者

助詞にも複数の種類があったなんてすっかり忘れていたわ。まずはそれぞれの呼び方や意味を覚えなくちゃね。中学国語の文法を勉強するにあたって効果的な学習方法ってありますか?

教室長

3つほど挙げられます。まず1つ目は、日本語を品詞や単語レベルにまで分解することに慣れること。これは、教科書によく出てくる「太郎や花子」ではなく、自分や家族を主人公にした簡単な文を自分で作って分解していくと楽しく練習できますよ。お母さんが簡単な一文を用意してあげて、一緒にやってみてあげたりするのもいいですね。教科書や問題集だけでなく、普段使っている言葉を問題にすれば、文法をもっと身近に感じられるかもしれません。

保護者

本人や家族、友だちの名前を使うことで、ぐっと親しみやすくなりますもんね。一緒に文を考えたり、分解していったりするのも楽しそうです!

教室長

分解することに慣れてきたら、2つ目は「名前付け」の練習です。単語に体言(名詞・代名詞)や用言(動詞・形容詞・形容動詞)、助詞や副詞など、それぞれ名前をつけてあげましょう。

 

国語の文法がおもしろくなる!効果的な勉強法3選2

教室長

助詞のようにひらがな1文字の言葉にも名前や役割があることを理解できると、日本語そのものに対する興味が湧いてくることでしょう。(※2)

保護者

当たり前のことに気づくって、とても大きな発見のように感じますもんね。その驚きが、勉強する動機につながるわけですね。

教室長

そのとおりです。興味が持てないと、どうしても勉強に手をつけるハードルが上がってしまいますからね。最後の3つ目は「言い換え」です。文法用語は漢字熟語が多く、覚えにくく感じるものです。そこで、名前や役割を自分の言葉で簡単に言い換えてみてください。例えば形容詞なら「名詞を説明するもの」、副詞は「動詞を説明するもの」といった具合です。これができるようになると、英文法の理解にも応用できますよ。

保護者

ありがとうございます!家に帰ったら、さっそく息子と一緒に実践してみようと思います。

※1,※2 出典:東京外国語大学言語モジュール
http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ja/gmod/contents/explanation/052.html