「模試は受けっぱなしで、十分に活用できていない」という方は多くいます。
また、模試の復習といっても何から始めていいのか、どのように進めていけばいいのかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、模試で重要なのは結果よりも「復習」です。模試を受けて分かった自分の弱点や課題を復習することで、本番の入試に役立てることができるのです。模試の学習は、問題を解き、答え合わせをしてからが本当のスタートです。
この記事では、模試の復習の具体的な方法と、模試を有効活用する方法についてご紹介します。
目次
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模試を復習するメリットとは?
まずは、模試の復習に取り組むことで得られるメリットをご紹介します。大きくは次の5つです。
模試を復習するメリット |
① 現時点での自分の相対的な位置を知ることができる ② 模試の結果から、強化すべきポイントが明確になる ③ 学習のペースメーカーになる ④ 試験慣れすることができる ⑤ モチベーションUP |
模試が思っていたよりも難しかった場合には、「全然出来ていない……」と落ち込んでしまったり、志望校を変えようかと考えたりする方もいるのではないでしょうか?
しかし、模試の結果を見ただけで一喜一憂するのはあまりおすすめできません。
模試の結果には「全国順位」や「志望校の合格可能性(判定)」などが記載されていますが、それはあくまでも模試を受けた時点の評価です。
模試の結果を踏まえて自分の弱点や反省点を振り返り、その後の学習に活かすことこそが、模試を有効活用するうえで大切なのです。
模試で解けなかった問題や点数が伸びなかった教科を復習・補強することで、入試本番の結果をよい方向に変えることもできます。
詳しい方法はこの後ご紹介しますが、模試を受けてきた後には、まず始めに
「時間配分はどうだったか?」
「解く順番は正しかったか?」
「どの教科のどこの問題が解けなかったか?」
「解くまでに時間がかかった問題はないか?」
など、具体的に振り返りましょう。
そして、「いつまでに」「どんなことを」「どのくらい」やるのか、具体的に模試の復習計画を立てていきましょう。
模試の復習をしっかり行い、自分の弱点を強みに変えることができれば、志望校合格にぐんと近づけます!
弱点を克服する!模試の復習方法【タイミング別】
模試を受験したあと、復習するタイミングは大きく2回あります。
①模試の日当日
②模試の結果が返ってきたとき
それぞれのタイミングで、復習方法や注目するべきポイントが異なります。
ここでは、弱点を克服するための効果的な方法をそれぞれご紹介します。
模試を受けて終わりにしない!
大学合格までの道筋を作る模試の結果分析
模試当日|自己採点・不正解だった問題の解き直し
模試を受けた日から時間が経てば経つほど、問題を解いたときの状況を思い出すのが難しくなり、復習の効果が薄れてしまいます。
そのため、できるだけ 模試を受けたその日のうちに、遅くても1週間以内の記憶が鮮明なうちに復習しましょう。
最初にやるのは、自己採点と分類です。
模範解答をもとに自己採点した上で、問題を次のように理解度別に分類します。
○:解けた △:悩んだすえに解けた ×:解けなかった・勘で解けた |
問題ごとに分類することで、自分の得意科目(分野)・苦手科目(分野)の傾向が見えてくるはず。×や△が目立つ科目(分野)は、今後の学習計画で注力すべき部分として組み込みましょう。
全体的な傾向を把握したら、各問題の復習です。分類した問題を△→×→〇 の順に復習を行います。まずは答えを見ずに解き直しましょう。
△の問題のうち、解き直しをして不正解だった問題は、「解けるときもあれば解けないときもある問題」、あるいは「試験中に解き方を 思い出せなかった問題」です。
また、解き直しをしても不正解だった問題は、理解が不十分だということです。答えや参考書を見て問題の解き方を復習し、しっかり理解できるまで何度も解き直しましょう。
これで解ける になれば、入試本番で同じ問題が出ても大丈夫なはずです!
模試当日|正解だった問題を見直す
解けなかった問題を復習するだけでなく、解けた問題もしっかり見直しましょう。
解答の根拠が異なっている場合もあります。問題を解いたとき、自分はどのように考えたのかを思い出し、その考え方が正しかったかどうか、模試の解説を読んで確認しましょう。解説と自分の解答の根拠が異なっていた場合は、「たまたま正解」した可能性があります。
この点検は、模試を解いたときにどのように考えたかの記憶が鮮明なうちに行うのが最も効果的です。
また、なぜその教科(分野)でよい点数をとれたのか、点数がよかった教科(分野)はどのように勉強していたのか、を分析することで傾向が見えてくる可能性があります。
自分に合う勉強法がみつかれば、他の苦手な教科(分野)の勉強に応用できる場合もありますよ。
模試の結果が返ってきたとき|強化ポイントを明確にする
模試の結果が返ってきたタイミングは、2度目の復習に取り組むチャンスです。
2回目の復習は 以下の3点を重点的にチェックしましょう。
① 目標点や目標偏差値に届いていたか |
模試の結果には、志望校の合格可能性(判定)が記載されており、ついそちらに目を奪われがちです。 しかし、模試の個人成績表にはチェックすべき項目が他にもたくさん書かれています。
目標点をとれていたかどうかが、最初のチェック項目です。
次に、なぜその成績だったのかを分析します。なぜその科目や分野の成績が良かったのか、悪かったのか、その原因を考えましょう。
例えば、レーダーチャートで表示されている「教科バランス」に注目してみてください。
受験者全体の平均のチャートに対して大きくへこ んでいる教科があれば、一般的にはその 教科を優先的に補強・復習する必要があります。
例えば、点数の低かった教科が英語の場合、英語の設問 の成績に注目してみましょう。
空所補充問題の正答率は高いのに、読解 問題の正答率が低かった場合、語彙(単語)や文法 の知識はあるものの、読解力や速読力に課題があることがわかります。
読解 問題は試験のなかでも配点が大きく、結果に大きく影響してくるため、しっかり対策をしておく必要があります。
このように、模試の結果から分かった苦手教科(分野)を紐解き、今後の学習計画にしっかり組み込みます。次の模試ではどのような状態にするのかの学習計画をたてて、そのためには 「いつまでに」「どんなことを」「どのくらい」やるのかを明確にしておくことが大切です。
模試の結果分析から、
合格までの学習計画立案まで戦略的に指導
次の模試に向けて|目標設定と復習のサイクルを作る
例えば、今回の模試では英語の成績があまりよくなく、とくに長文問題が配点30点のうち10点で正答率33%だった場合。
「次回の模試では長文問題の点数を8点上げて、正答率60%を目指そう」と具体的な目標を掲げると、強化ポイントが明確になるうえ、次回の模試を受けた後に振り返りをしやすくなります。
このように、模試を活用して
- 「次の目標を立てる(Plan)」
- 「目標にしたがって学習する(Do)」
- 「目標点がとれたか確認をする(Check)」
- 「振り返りを行い、対策する(Action)」
というPDCAサイクル を作っていけるとベストです。
「模試で自分の弱点を明確にし、その復習で弱点を強みに変える」そこまでできるようになれば、勉強の効率を何倍にもアップさせることができ、モチベーションUPにもつながります!
学校の先生や塾の先生にも相談してみよう
ここまでご紹介したポイントを意識しながら、模試の復習を行ってみてくださいね。
模試は、まず自分でしっかり振り返ることが大切です。
しかし、解けなかった問題の正しい解き方を理解したり、苦手な教科を克服したりするのは簡単なことではありません。
そんなときは、一人で抱え込まず、学校や塾の先生に相談してみてはいかがでしょうか?
「なぜこの問題を間違えたのか?」という原因を突き止めながら、模試の結果を踏まえて復習すべきポイントや 学習の優先順位付け、そして次の模試への目標設定・今後の学習方針についてのアドバイスをしてもらえます。
さらに、個別指導塾なら、こうしたアドバイスだけでなく、実際に模試を解き直して復習を進めていくことも可能です。
いざ模試の復習を始めて解き直そうとしても、自力では解き方が分からず、解答・解説を読んでも理解できなくて、せっかくのやる気もなくなってしまう……ということがあるかもしれません。
そんなときに、講師といっしょに復習を進められる個別指導塾は心強い存在になるでしょう。
模試の復習だけでなく、現在の学力や達成したい目標に合わせて家庭学習のサポートをしてくれる塾もあります。
模試の復習や家庭学習に不安のある方は、ぜひ個別指導塾を活用してみるとよいでしょう。
プロによる無料の学習相談や体験授業を実施している塾もありますので、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
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