中学受験の勉強時間はどれくらい必要？合格に向けた効率的な学習方法も

中学受験に必要な勉強時間の目安【小４・小５・小６】

勉強は「どれだけの時間やるか」だけでなく「何ができるようになったか」も大切です。しかしここでは、学習全体のイメージを掴みやすくするために、まず勉強時間に焦点を当ててお伝えしていきます。

志望校の難易度と、お子さまの現状の学力によって、必要な学習量や学習時間は変わってくるのですが、中学受験を目指す小学4年生・5年生の家庭学習時間は、平日で1〜3時間が目安です。とはいえ、最初から長時間の勉強をこなすのは難しいため、低学年のうちから短時間でも毎日決まった時間に机に向かう習慣をつけ、安定した学習リズムをつくっていきましょう。

小学6年生からは勉強時間がぐっと増える！

6年生になると、受験本番が近づくにつれて勉強時間は増えていきます。

志望校の難易度やお子さまの学習状況によって個人差はありますが、夏休み前は「平日2〜3時間・休日4時間」が目安です。夏休みに入ると、一気に1日6時間程度まで増えます。

2学期からは受験勉強がさらに本格化し、復習や色々な単元分野が混在する問題を解く「ランダム演習」や実際に受験校の過去問題を解く「入試過去問題演習」に多くの時間を使う必要が出てきます。そのため、平日3時間・休日5時間程度の学習時間が一般的です。

ラストスパートとなる冬休みや年明けの直前期には、平日で4時間、休日は8時間に達することもあります。

集団塾だけでは足りない？中学受験は「家庭学習」の時間で差がつく！

学年が上がるにつれてどんどん勉強時間が増えていきますが、その多くを占めるのがご家庭での学習時間です。

たとえば、大手中学受験塾に通う小学5年生の場合、集団塾での勉強時間は「9時間20分（560分/週）」程度と言われています。

さらに、下の図のように、1日の睡眠時間を8時間（3,360分/週）、学校で過ごす時間を1日8時間（2,400分/週）とした場合、1週間で残る時間は約62時間40分（3,760分）です。

集団塾に通っている時間（560分/週）に対し、家庭で過ごす時間（3,760分/週）は約7倍もあります。だからこそ、中学受験に合格するには、「塾以外の時間」をどう使うかが重要になるのです。

「集団塾に通っているから大丈夫」と思ってしまいがちですが、塾の授業を受けているだけでは学習内容が定着しません。
家庭学習では、塾で学んだことを「復習」し、「定着」させることが大切です。取り組み方次第で、最終的な成果に大きな差がつきます。

では、ご家庭での時間をより効果的に使うためには、どうすればよいのでしょうか？
次から、具体的なポイントを説明していきます。

中学受験の勉強時間を効率的に使うためのポイント

家庭学習の時間は、「長ければ長いほどいい」というわけではありません。志望校合格に向けてお子さまが成果を出すには、勉強時間の長さだけにとらわれず、「質」を高めることが重要です。

ここでいう学習の「質」とは、勉強を通じてお子さまが「何を身につけ」「どんなことができるようになったか」といった成果のことを指します。具体的には、次のような状態が理想的です。

学習の質が高まっている状態とは？ ① 覚えたこと（インプットしたこと）を、必要なときにいつでも、どこでも、まよわず取り出せる（アウトプットできる）ようになっている ② お子さまが自力で解ける問題が増えている ③ 他の人にも説明できるほど、理解が深まっている

こうした学習の成果は、長時間ダラダラと勉強するだけでは得られません。「毎日30分」「問題集を5ページ」といった量だけを目標にする学習では、成長が伸び悩みやすいと言えます。

むしろ、短い時間でも「今日はこれができるようになった」と実感できる学習を積み重ねる方が効果的です。ここでは、学習の質を高める2つのポイントをご紹介します。

• 「短時間×集中」を何度かに分けて繰り返す
• 間違えた問題はそのままにせず、振り返る

それぞれ、詳しくみていきましょう。

「短時間×集中」を何度かに分けて繰り返す

中学受験の勉強では、「短い時間に集中して取り組む学習サイクル」を繰り返す方法が効果的です。

次の図のように、「25〜30分の集中学習＋5〜10分の休憩」を1セットとし、これを何度か繰り返すと学習の効率が上がります。

この方法のポイントは、適度に休憩を入れることで脳の疲れを防ぎ、理解と記憶の定着をサポートすることです。1セット（25～30分の回の集中学習）ごとに、「この時間でここまで解く」「漢字を10個覚える」など、やるべきこと（計画）を明確にして取り組むことが、お子さまの集中力を保つカギになります。

間違えた問題はそのままにせず、振り返る

「問題を解いて終わり」では、学力は伸びません。答え合わせをして間違いや苦手を発見し、そのままにしないことが大切です。むしろ、間違いや苦手を発見してからがお子さまにとって本当に必要な勉強が始まるのです。

「なぜ間違えたのか」「どう考えれば正解できたのか」を振り返ることで、お子さまの理解度が深まり、同じミスを繰り返さなくなります。
具体的には、次のようなステップで進めると効果的です。

1. 答え合わせをする
2. 解説を読む（間違えた理由を分析したり、正しい考え方を確認したりする）
3. もう一度解く（お子さまが自力で正答できるかを確認する）
4. 時間や日数をあけて何度か再挑戦する（本当に定着できているか確認する）

この流れを繰り返すことで、「なんとなくわかる」状態から「お子さまが自力で解ける」状態へとステップアップできます。

とはいっても、間違えた原因をご家庭だけで分析するのは、難しいケースもあるでしょう。そんなときは、東京個別・関西個別の利用も検討してみてはいかがでしょうか。

お子さまの理解度に合わせた指導で、間違えた原因の分析から解き直しのサポートまで対応しているため、より効果的な受験対策を行えます。

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ご家庭でできる！中学受験の勉強時間を確保するためのサポート4つ

中学受験は、お子さま本人の努力だけでなく、ご家庭での関わり方も大きなカギとなります。ここでは、保護者さまが日常生活のなかで実践できる、4つのサポート方法をご紹介します。

1. 塾の宿題や学習計画をフォローする
2. クラス分け・入塾テストに向けた対策を一緒に取り組む
3. 志望校をお子さまの意思を尊重して選ぶ
4. 勉強に集中できる流れを作る

それぞれのポイントを、詳しくみていきましょう。

① 塾の宿題や学習計画をフォローする

集団塾では毎回多くの宿題が出るため、こなすだけで精一杯になり、理解が追いつかないまま進み、「わからない」が積み重なってしまいがちです。

こうしたときに大切なのが、保護者さまが学習の流れを整理してフォローすることです。
例えば、「この単元は復習してみよう」「ここの問題は後回しでも大丈夫」といった優先順位をつけることで、お子さまがご家庭での勉強時間をより有効に活用できます。

また、中学受験では独特な問題も多く、保護者さまがサポートしきれない場面も増えていきます。

こうした「宿題を終わらせることに追われて予習・復習まで手が回らない」「分からないまま進む」という状況が続くと、お子さまが苦手意識を持ちやすくなります。そうなると、「もう勉強したくない」「塾へ行きたくない」とやる気が下がる原因につながってしまいがちです。

「家庭だけでサポートするのは限界」と感じたときは、東京個別・関西個別も検討してみてください。一人ひとりの通塾状況や宿題量に応じた学習プランを作成し、宿題のフォローも行います。
さらに、お子さまが「わかった」「できた」といった成功体験を得られるような工夫も行っているので、勉強へのモチベーションを保ちながら、無理なく学習を続けられます。

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② クラス分け・入塾テストに向けた対策を一緒に取り組む

集団塾では、入塾テストやクラス分けによって学習レベルや進度、学習環境などが大きく変わります。
短期間でクラスアップ・ダウンが繰り返されるため、お子さまはもちろん、保護者さまも精神的に振り回されやすく、「今のクラスでは志望校に届かないかも……？」と不安に感じやすい状況に陥りがちです。

とくに集団授業では、お子さまの理解が追いつかないまま進んでしまうこともあります。また、宿題に追われるうちに、復習や解き直しの時間を確保できず、「わからない」をそのままにしてしまうケースも多いです。

また、クラス分けテストでとにかく良い成績をとりたいために、テスト範囲に絞って「丸暗記」するケースも多いです。テスト直前に「丸暗記」したことは短時間で忘れてしまうことが多く、中長期的には「わからない」「忘れた」事項が雪だるま式に増えていくことになりかねません。

こうした状況を防ぐには、テスト結果やお子さまの状況を冷静に受け止め、苦手分野を家庭学習で補うことが大切になります。保護者さまが学習の優先順位を見極め、「今どこを重点的に復習すべきか」を整理し、復習や解き直しの時間を確保できるようにサポートしていきましょう。
小さな「わからない」を残さないことと、基礎知識の「抜け」を早めになくすことが、クラスアップにつながる大きな一歩です。

ただし、ご家庭だけでクラスアップに向けた対策を続けるは難しいと思う場合もあります。そんなときは、東京個別・関西個別の活用も検討してみてはいかがでしょうか。

個別指導のため、お子さまの理解度に合わせた学習ペースで、わからないまま授業が進むことはありません。
つまずきポイントを分析し、優先順位をつけて効果的な学習をサポートするため、宿題や復習の時間もしっかり確保できるようになります。

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③ 志望校をお子さまの意思を尊重して選ぶ

小学生のうちは、まだ将来のイメージがはっきり持てず、「なぜ受験をするのか」「どんな学校に行きたいか」と判断するのは難しいものです。
だからといって、保護者さまの気持ちを優先して志望校を決めてしまうと、勉強が「やらされているもの」になってしまい、モチベーションが続きにくくなることがあります。

そうならないために、志望校選びでは、お子さまの意思を尊重することが大切です。
まずは保護者さまが情報を集めて整理しつつ、お子さまの反応を見ながら、「ここなら通いたい」と思える学校を一緒に探していきましょう。

その際、偏差値や進学実績などの数値的な情報だけでなく、お子さまと一緒に学校説明会や公開イベントに足を運び、教育方針や校風、特徴的な教育活動、クラブ活動、学校行事などにも目を向けてみてください。こうした体験を通じて「ここに通いたい」という気持ちが芽生え、お子さまが「自分で志望校を選んだ」と実感できると、毎日の勉強にも自然と前向きに取り組めるようになります。

とはいえ、限られた時間の中で多くの情報を整理し、ご家庭の希望とお子さまの意思をすり合わせるのは簡単なことではありません。また、志望校が決まったあとは、出願条件や併願スケジュール、志望校の出題傾向や配点バランスなどの情報収集も必要です。

ご家庭だけで中学受験の情報収集を行うのは難しいと感じる場合は、東京個別・関西個別もぜひ検討してみてください。

お子さまの状況に合わせた学校選びのアドバイスや、志望校の出題傾向、入試制度といった最新の受験情報を収集・分析し、最適な受験対策をご提案しています。

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④ 勉強に集中できる流れを作る

中学受験に向けて、お子さまの限られた勉強時間をなるべく多く確保するには、保護者さまが学習に集中できる環境と流れを整えることが大切です。

主なポイントとして、次の4つがあります。

①プリント類の整理

プリント類を大量に配布する中学受験塾が多いため、必要なプリントを探すのに時間がかかってしまうのはもったいないことです。

普段から保護者さまが教科別・単元別にファイリングしておくことで、探す手間なく、すぐに勉強に取りかかれる環境を整えられます。

②家庭学習の時間・流れを決める

「夕食前30分は算数、入浴前は漢字」というように、時間や順番を決めて家庭学習を習慣化すると、お子さまが自然に机に向かいやすくなります。

「一緒にやろう」と声をかけ、保護者さまも横で読書や勉強をするといった工夫も、お子さまのモチベーションのアップに効果的です。

③塾の送迎時間を有効活用する

塾の送迎時間も、上手に活用してみましょう。暗記カードやアプリ音声教材で復習する時間や、学習漫画を読む時間にあてるのもよいですし、勉強から少し離れて雑談の時間にするのも有効です。

模試の結果やクラス分けなどで自信を失いやすい時期だからこそ、気持ちを切り替えてリフレッシュできる時間を持つことで、再び勉強に集中しやすくなります。

④入試に必要な準備をサポートする

試験当日の持ち物チェックリストや会場までの行き方の確認といった準備を、保護者さまが担うことも重要です。お子さまが学習以外に使うエネルギーを減らすことで、勉強そのものに集中できるようになります。

このような日ごろのちょっとした工夫やサポートの積み重ねが、お子さまの勉強時間の確保と学習効率のアップにつながります。

家庭学習が上手くいかないときは「個別指導塾」のご検討も！

どれだけ保護者さまが工夫を重ね、家庭学習の環境を整えていても、「モチベーション管理が難しい」「適切な指導やアドバイスができない」「家庭で塾の宿題を管理しきれない」というのはよくある悩みです。

とくに集団塾では、宿題や授業のペースについていくのが精いっぱいになってしまうことがあります。その結果、お子さまの苦手な内容が積み重なったり、勉強しても成果が見えずモチベーションが下がったりしやすいのが現実です。

そんな「負のループ」から抜け出すには、個別指導塾の活用も検討してみてはいかがでしょうか。東京個別・関西個別では、集団授業でついていけなかった内容のフォローや志望校別対策・優先順位の整理、苦手克服に向けた指導といったサポートを行っています。

実際に、集団塾と個別指導塾を併用しているご家庭も多く、塾と家庭学習のバランスを見直すことで、より効果的な学習環境が整いやすくなるケースもあります。

家庭でのフォローに限界を感じている方や、宿題だけで終わってしまうと感じている方、クラスアップに向けた対策を効果的に行っていきたい方は、ぜひ東京個別・関西個別に一度ご相談ください。

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中学受験の勉強時間は「量」だけでなく「質」が重要！

中学受験に向けて、勉強時間は学年が上がるごとに徐々に増えていきますが、ただ長い時間勉強するだけでは成果につながりません。大切なのは「何を身につけ、どんなことができるようになったか」という学習の「質」です。

学年が上がるごとに学習内容が難しくなり、こなさなければならない量も増えています。学習の質が良くなくても、5年生の前半くらいまでは、学習時間を増やすことで何とかカバーできますが、学習時間を増やすのには限界があります。

睡眠時間を削るのはとくに中学受験ではやっていけないことです。だからこそ、中学年のうちから、学習の「質」を意識して、お子さまに勉強へ取り組んでもらうべきです。学習の質を高めるには、集中できる環境づくりや効率的な学習計画など、ご家庭でのサポートが欠かせません。

中学受験に向けたサポートをご家庭だけで行うのが難しいと感じる場合は、個別指導塾を活用しプロの力を借りるのも一つの方法です。

東京個別・関西個別では、志望校の出題傾向や、お子さま一人ひとりの学習状況に合わせた学習プランをご提案しています。集団塾ではその場で十分に解消できなかった疑問点のフォローから苦手な分野に絞った対策、宿題や復習が上手く回るような家庭学習の習慣づくり、モチベーション維持まで幅広くサポートします。

お子さまの個性や理解度に合った学び方で、限られた勉強時間を最大限に活かして効果的な中学受験対策を行いたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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