どんどん宿題ができなくなる“負のスパイラル”?!

保護者

うちの子、運動部なので部活動は毎日がんばっているものの、夕食後はもう体力が残っていなくて、宿題をやらずに寝てしまう日も多いんです。みなさんはいつやっているのかしら。

保護者

うちの子も同じです。休みの日も宿題は面倒くさいと言って、なかなかやりたがらないわ。教室長、宿題をやる気にさせる方法ってありますか?

教室長

お子さんたちは、宿題が効率よく終わらない“負のスパイラル”にはまっていそうですね。

保護者

“負のスパイラル”って何ですか?

教室長

苦手な単元の宿題はモチベーションが上がらなかったり、解くのに時間がかかったりして苦労しますよね。すると、他の科目にかける時間やエネルギーまで使ってしまい、宿題が全部終わらないといったことが起こります。宿題が終わらないからいやになる→いやだから、やる気が出なくて時間がかかる→ますます宿題が終わらないという負のスパイラルに入ってしまっているお子さんも少なくないようです。

保護者

受験に向けて、苦手な単元の克服が大切ってことですね。でも、それは一朝一夕にはできないし…。

教室長

宿題は「授業」の予習・復習が目的です。受験勉強に直結しないものもあるので、小テスト対策でないかぎり内容を全部覚える必要はないんですよ。だから、わからないところに時間をかけすぎず、思い切ってとばすことも効率アップにつながります。

保護者

無理にチカラを入れないことが大事なんですね。。

教室長

ポイントは2つあります。1)宿題は時間を決めて取り組むこと。そして、2)しっかり取り組んだうえで、どうしてもわからなければ、わかるところとわからないところを分けて、何がわからないかを明確にしておくことです。わからないところは、後で先生に質問したり、塾に通っていたらそこで解決するなどして克服するようにしましょう。

日々の宿題を効率よく終わらせるコツ3選

保護者

 宿題を効率よく終わらせる、具体的なコツってありますか?

教室長

まず1つ目は、すきま時間を利用して宿題をすることです。「好きなことをする時間を削って宿題をする」といったストイックなやり方よりも、「不要な時間を少しずつ削って宿題の時間に充てる」ほうが抵抗感が少なくて失敗しにくいです。

保護者

夕食の前後や寝る前のちょっとした時間などを探せば、ある程度すきま時間は見つかりそうですね。

教室長

一気に片付けるのが合っていそうなお子さんは、削った分の時間をまとめて寝る前の時間などに充てれば1日1時間以上がつくれる計算になります。1日の中で、どこにどんなすきま時間があるか実際に計算してみるとよいですよ。

保護者

削った時間を数値化するんですね。

教室長

その通りです。コツの2つ目は宿題に集中できる環境を整えることです。家で宿題をする時は、漫画やゲーム、テレビなど気が散るものが目に入らないようにしましょう。図書館や学校などのじゃまが少ない場所で勉強するのもおすすめです。暑さや寒さは集中を妨げるので快適な温度を保つことも大事です。

保護者

環境を整えてあげるのは、保護者の役割でもありますね。

教室長

3つ目は、やる気のONとOFFをコントロールすることです。やる気が出ると、自然に集中できるもの。なんだか全然集中できない時は、思い切って気分転換をしましょう。15分間だけ散歩をする、おやつタイムにする、ストレッチをしてみるなど、勉強以外のことをしてみましょう。その後、好きな科目から始めるのも気分が乗りやすくて有効です。

 

 

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宿題を効率的にこなすことで、時間を有効活用できる

教室長

 お子さんは宿題をコツコツやるタイプですか? それとも、一気に片付けるタイプですか?

保護者

 うちは、どちらかというとコツコツタイプかな?

教室長

コツコツ派のお子さんは、最初にその日の宿題をリストアップし「20分で漢字を覚えて、次の20分で数学のプリントをする」といった時間配分を決めて取りかかると、着実に宿題をこなしていけます。

保護者

 うちの子は一気にやるタイプです。

教室長

一気にやる派のお子さんは、集中できていると感じる時にまとめて多めに宿題を終わらせるのが向いています。家族旅行や部活動など「楽しいこと」を目標にしたり、タイムリミットを決めて追い詰められた状況に自分を持っていったりすると、集中力が高まりやすいですよ。

保護者

「やりたいことを楽しめて、宿題もどんどん進んでいく」感覚がつかめると、遊びも部活動も、いろんなことを思いっきり楽しめますね。

保護者

効率のよい宿題のコツは受験勉強をする時にも役立ちそうね!