「志望理由書」とは、高校入試の推薦入試を受けるときに、入学願書や内申書と一緒に高校に提出する書類のこと。先生が書くものではなく、自分の言葉で書き、自分のやる気や長所をアピールする必要があります。より「伝わる」志望理由書にするために、書き方のポイントをお伝えします。
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目次
志望理由書って何?
保護者
そろそろ娘の高校入試について考え始めないと、と思っているのですが、もし推薦入試を受ける場合、内申書と一緒に「志望理由書」が必要になるんですよね?
内申書と志望理由書はどう違うんですか?
教室長
中学校での成績や活動実績を先生から報告するものが、いわゆる「内申書」です。
「志望理由書」は本人の言葉で、志望校に対する気持ちや中学時代にがんばったことなどをアピールするためのもの。いわば「自分の言葉で自分を推薦する」ための書類ですね。
保護者
高校側は、志望理由書を合否の判定材料にするのでしょうか?
教室長
都道府県によっては、点数化して合否判定の材料にしたり、面接の資料として使ったりする場合もあります。一般的には、内申書には書かれていない、本人の意欲や学校での成果を知るために「志望理由書」を活用するようですね。
志望理由書には何を書けばいいの?
保護者
志望理由書にはどんなことを書けばいいのですか?
教室長
「志望理由書」の内容や名称は都道府県によって異なりますが、内容は一般的に、下記の2つの項目に分かれています。
◆「志望理由」
志望校への思いや、どんなところに魅力を感じて志望校に選んだのか、入学したらどんなことに力を入れたいかなどを書く。
◆「自己PR」
自分の長所や強み、中学時代に頑張ったことなど、自分をアピールするために書く。
保護者
本人の思いや、これまでのがんばりを、どれだけ高校にアピールできるかが大事になりますね。
教室長
そうですね。志望理由書は、自分の言葉で、アピールすることが大切なので、志望理由書の例文をまるごと参考にもしづらいのが難点です。志望理由書の書き方のアドバイスや、チェックをしてくれる学習塾もあるので、困ったときは頼ってみるのも良いかもしれませんね。
志望理由書を書く前に「自己分析」のススメ
保護者
はい、いざというときは学習塾も視野に入れてみます。でも、まずは自分の力で書いてみたいと思うんですが、いざ書こうと思うと、ありきたりな志望理由になってしまったり、自己PRも何を書いたらいいのか悩んだりしてしまいそうですね…。
教室長
そうでしょうね。ですから、志望理由書に取り組む前に、オススメしたい準備があるんです。ズバリ、「自己分析」です。
保護者
「自己分析」、ですか!
教室長
そうです。自分のどんなところが長所なのか。中学時代、「これはがんばった」と胸を張れることは何だろう。この高校で、どんな高校生活を送りたいと思っているのかなど、「自分ならでは」の考えや強みをアピールするためには、自己分析が欠かせません。
保護者
でも、自己分析っていうと、ますます難しそうなイメージが…。
教室長
自己分析といっても、難しく考える必要はありません。いくつかの観点に沿って、考えたことをノートにメモしていけばOKです。書くことで考えが整理でき、また、書いたことを客観的に読み直すことで「自分ならでは」の強み・長所が見つかりやすくなりますよ。
保護者
具体的にはどのような観点で、考えていくといいでしょうか
教室長
このような観点で、考えたことをメモしてみるといいでしょう。
*長所と短所はどんなところ?
*中学生活で一番、自分ががんばったと思うことは何?
*中学生活で一番うれしかったこと、感動したことは何?
*志望校のどんなところに魅力を感じたのか?
*どんな高校生になりたいのか?
*高校で挑戦してみたいことは?
保護者
なるほど、自分で自分にインタビューするような感じですね。自分の気持ちや考えを整理しやすくなりそう!
志望理由書を書いてみよう!
教室長
自己分析をして考えを整理できたら、いよいよ志望理由書を書く練習です。まずはノートなどに書いて、くり返し練習するのがオススメ。書くときは、下記のポイントを意識してみましょう。
◆「志望理由」
*志望校のどんなところに魅力を感じているのか。
*高校でどんなことに取り組んでみたいのか。
*自分のどんな力を高校生活で生かせそうか。
などを、まとめてみましょう。
◎ポイントはココ!
*志望校の特色をふまえた上で、魅力に感じた部分を具体的に書けているか。
*自分の体験や経験と結びつけて書けているか。
*自分の言葉で、「相手に伝えたい」という気持ちをもって書けているか。
*結論から書くと、伝えたいことがわかりやすい文章になる。
◆「自己PR」
*自分の長所、強みは何か。
*中学時代、一番がんばったと思う体験はどんなことか。
*その体験を通して、どんなことを学んだか。
*自分のどんなところを、高校生活のどんな場面で生かせそうか。
などを、まとめてみましょう。
◎ポイントはココ!
*自分の体験について、できるだけ具体的に書けているか。
*学習であればどの教科のどんな内容に、どう取り組んで、特に注力した点はどこか。
*学習以外の活動(部活や委員会など)であれば、どんな活動で、どんな役割で、特に注力した点はどこか。
*活動を通して、何を学んだかをまとめられているか。
*最初に一番伝えたいことを簡潔に述べてから、その理由となる体験やエピソードを書くとわかりやすい。
保護者
書き方のポイントがよくわかりました。さっそく娘と一緒に考えたいと思います!
教室長
志望理由書は、自分の言葉で、志望校に気持ちを伝えることが大切です。志望理由書の書き方で困ったときは、個別指導塾に相談してみてください。
個別指導塾には、入試に関するノウハウが豊富にあります。志望理由書の書き方のアドバイスはもちろん、自分自身でも気づいていない長所や強みについて客観的なアドバイスを受けたり、受験で不安に思っていることを相談することもできます。
1人で悩む前にどんなささいなことでもぜひ相談してみてください。
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