結果が出ないと、やる気もなくなり勉強が続かない

保護者

うちの子が最近勉強をがんばっていると思って喜んでいたのに、またやらなくなっちゃったんです。意志が弱いからダメなのかしら。

保護者

あら、そんなことないわよ。きっとなにか原因があるんじゃないかしら。教室長はどう思います?

教室長

私も同感です。もしかすると、勉強意欲が削がれるようなことがあったのではないでしょうか。

保護者

うーん、なにが原因だったのかしら?

教室長

お子さんは、定期テストの勉強をがんばっているとおっしゃっていましたよね。たとえば、がんばって勉強したのにテストの点数が思うほど上がらなかった、ということはありませんか? 

保護者

それはあるかもしれません。テストの返却日に、「勉強してもしなくても、結果はたいして変わらない」とこぼしていました。

教室長

なるほど。それが原因でやる気を失ってしまったのかもしれません。モチベーションは「結果」とセットなんです。やっても効果の出ないことをずっと続けるのは、だれでも難しいものです。それは意志の弱さとは関係ありません。

保護者

確かに、報われない努力を続けようとはなかなか思いませんよね。

教室長

テストの結果が思うように出なかった原因として、取り組み方が正しくなかった可能性があります。どういう点がよくなかったか反省してみることが大切です。反省するポイントとしては、得意な教科ばかり勉強するなどの偏りがなかったか。テストのとき、1つの問題に時間をかけ過ぎたなど時間配分はどうだったか。うっかりミスで本来得点できるはずの問題を失点しなかったか、などが挙げられます。

保護者

テストの点数だけでなく、内容の振り返りが大事なんですね。

教室長

はい。反省を生かして、次はプラス5点を目標にがんばってみましょう。結果が出れば、達成感が得られ自信につながりますよ。 

 

 

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長距離マラソンのイメージで、がんばりすぎないことも大事なポイント

教室長

勉強が続かないもう1つの原因として、「習慣化の3つの波」があるといわれています。

保護者

習慣化の3つの波?

教室長

最近、習慣化コンサルタントの古川武士さん(※)という方の本で学んだのですが、1つ目の波は「反発期」です。物事を習慣化する際に、最初の1週間が一番継続しづらいと言われています。最初は元気もやる気もあるので、あれもこれもと長時間がんばってしまいがちですが、がんばりすぎてしまうと息切れして続かなくなります。いわゆる、ロケットスタートや三日坊主で終わってしまうパターンです。1つ目の波でつまずかないためには、その日やることをいくつかにしぼってやることが大切です。毎日すこしずつ、長く積み重ねていくイメージを持ちましょう。

保護者

では、2つ目の波は?

教室長

2つ目の波は「不安定期」。勉強できない日ができたのをきっかけに、そのまま習慣を中断してしまうパターンです。特に完璧主義の人に多いかもしれません。

保護者

不安定期を乗り越えるにはどうしたらよいでしょう?

教室長

1日でも計画どおりにできないと失敗した気分になってしまい、「もういいや」と投げ出してしまうのが「不安定期」の特徴です。原因となる「勉強のペースが乱れて戻せなくなってしまうこと」を予防していきましょう。いつもの勉強ができない日や、やる気がどうしても出ない日でも、「最低限これだけはやる」というのを決めておくのがおすすめです。最低限のノルマも実行できれば、「今日もできた」という達成感が残ります。

保護者

なるほど。1日でもサボってしまうと「なんて自分はダメなんだ」と自分を責めてモチベーションが下がってしまうこともあるかもしれませんが、最低限やることを決めておけばそういうこともなくなりそうですね。

教室長

はい。そして、3つ目の波「倦怠期」は勉強することがマンネリ化して飽きてしまうパターンです。解決策は、マンネリを避けること。勉強場所を自宅から図書館に変えてみたり、夜にやっていた勉強を朝に変えてみたりするなど、ちょっとした変化をつけるとよいでしょう。 

不安や誘惑をなくして勉強に集中しよう

教室長

また、勉強に集中しやすい環境づくりも大事なポイントです。見たいテレビがあるなら録画予約をしておく、勉強中に眠くならないように仮眠をとっておく、ゲームやスマートフォンの電源は切っておく、心配事があれば保護者や先生に相談しておくなど、勉強以外のことはなるべく先に片づけておきましょう。

保護者

これまで勉強が続かないのは「意志が弱い」のだと思っていましたが、そうではないんですね。

教室長

はい。保護者もお子さんも「できていない」という結果だけにとらわれないでください。「できていない」ように見えることでも、細かく分解して見てみると、実は「よくできている部分」と「できていない部分」があることに気づくはずです。今はできていない部分でも、1つ1つ克服していけば、だんだんできるようになっていきます。もし今は「できていない」という結果に終わっても、これから「できる部分を広げていけばよい」という大らかな気持ちで受け止めることができれば、きっと強みになりますよ。

■参考文献:
『30日で人生を変える 「続ける」習慣』(古川武士著、日本実業出版社、2010年)
■参照サイト:
(※)古川武士氏プロフィール | 習慣化コンサルティング株式会社(東京港区)
http://www.syuukanka.com/contents/about.html 

 

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