先輩もやっていた!勉強のやる気を出すリフレッシュ方法ランキング

大学受験を経験した先輩は、どんなやり方で勉強のやる気を保っていたのでしょうか?
まずは、現役大学生の先輩206人に聞いた「勉強のやる気を出すリフレッシュ方法」をご紹介します。

調査概要
■調査日:2022年5月26日~27日
■調査方法:インターネット調査(株式会社マクロミル)
■調査人数:206名(内訳:男性47名、女性159名)
■調査対象者:大学受験を経験した日本全国の現役大学生(短大生・専門学校生を除く)
■集計方法:11個のリフレッシュ法の選択肢を用意し、調査対象者はその中から「いちばん効果的だったもの」~「3番目に効果的だったもの」として3つの選択肢を選ぶ。選択肢ごとに選んだ順位を考慮してスコアを算出し、スコアの高い順にランキング付けを行った。

アンケート内で、リフレッシュ方法として尋ねてみたのは以下の11個です。

 

  • 飲み物を飲む(コーヒー、お茶、栄養ドリンクなど)
  • 音楽を聴く
  • 仮眠をとる
  • SNSを短時間だけ見る
  • テレビや映画・アニメなどを見る
  • 運動や外出をする
  • ネットやゲームをする
  • 間食(おやつ、夜食)をとる
  • 本を読む
  • 歌う
  • 身体をほぐす

多くの先輩が支持したリフレッシュ方法とは……?

アンケート結果を集計すると、「仮眠をとる」と「音楽を聴く」が僅差で上位にランクイン。「間食(おやつ)をとる」が3位に続きました。

 

 

【1位】仮眠をとる

総合順位堂々の1位で、「いちばん効果的だった」「2番目に効果的だった」との回答も多かったのが「仮眠」です。
勉強中に集中力が切れたり、眠気に襲われたりしたときには、思い切って30分以内の短い仮眠(昼寝)をとってみましょう。

実際に仮眠をとりながら勉強していた先輩も、仮眠の効果を感じていたようですよ。

15分寝たら体がとてもスッキリした。(大阪府・女性)

 

眠い時には寝た方がいい。ウトウトしながらやり続けても非効率的だった。(山形県・女性)

 

長時間寝てしまうとだるくなってしまうので、20分未満の仮眠ですっきりさせる。(新潟県・女性)

短時間で効率的に仮眠をとるコツは、別の記事『勉強の効率アップにつながる「上手な仮眠のコツ」をご紹介!』でも紹介しているので、合わせてチェックしてみてくださいね。

 

【2位】音楽を聴く

仮眠と並んで、多くの先輩が取り入れていたリフレッシュ法です。
好きなジャンルやお気に入りのアーティストの曲を聞くと、気分が上がって「がんばろう!」と思えるようになりますよね。

実際の先輩の声もいくつかご紹介します。

自分の気分に合わせて曲を選び、テンションを上げることができた。(兵庫県・女性)

 

歌詞に励まされてがんばろうと思えた。(岐阜県・女性)

 

○曲だけと決めておけば、だらだらと休むこともなく、効率よくリフレッシュできた。(秋田県・男性)

なかには、音楽を聴くだけではなく「声を出して歌う」という先輩もいました。
周りの迷惑にならないような場所であれば、声を出して歌ってみるのも良いですね。

腹式呼吸をして声帯を広げると頭の働きも増す。(東京都・男性)

 

発声をするとストレス発散になる。(埼玉県・女性)

 

 

【3位】間食(おやつ)をとる

3位にランクインしたのは「間食(おやつ)」をとってリフレッシュする方法でした。
遅くまで勉強していると、脳を使うので疲れてきてしまいますよね……。そんなときに、甘いもので糖分とやる気を補給してみるのも良いかもしれません。

疲れてくるので甘いものを食べてリフレッシュ。(大阪府・男性)

 

後◯分頑張ったらおやつの時間だ、と思えば勉強を頑張れたから。(奈良県・女性)

 

疲れた時に甘いものを食べると集中力が高まった。(福岡県・女性)

 

 

4位】運動や外出をする

4位には、机の前から離れて軽い運動や外出をする方法がランクインしました。
ずっと同じ姿勢で勉強していると、体が凝り固まってしまい健康上もあまり良くありません。外の空気を吸って目や頭を少し休ませてみると、良い気分転換にもなりそうです。

勉強に飽きたら図書館の周りを散歩していた。(大阪府・女性)

 

ちょっとした隙間時間に動くとストレス発散になる。(埼玉県・女性)

 

姿勢が正されて、しゃきっとした感じになれる。(広島県・女性)

 

 

5位】SNSを短時間だけ見る

5位には、TwitterやInstagramなどのSNSを短時間だけチェックする、というリフレッシュ法がランクインしました。
音楽を聴きながら、おやつを食べながら、など別の方法と組み合わせてみても良いでしょう。

ただし、だらだら見続けて気づいたら30分経っていた……なんてことがないよう、あらかじめタイマーなどをセットしておくことをおすすめします。

気分転換になる。トレンドを知ることができる。(東京都・女性)

 

手軽にできる。インスタのストーリーだけ見る、と決められたら5分もかからない。(大阪府・女性)

 

現役で大学に進んだ人の様子を知ることができて、勉強のやる気が出た。(東京都・男性)

 

今日から試そう。勉強のやる気アップに効果的な9つの方法

記事の前半では、現役大学生の先輩たちが受験生時代に取り入れていた、勉強のやる気を出すリフレッシュ方法をご紹介してきました。

前半で取り上げた仮眠や音楽鑑賞、間食(おやつ)以外にも、勉強のモチベーションを上げる方法はいくつかあります。

ここからは、教育のプロ・寺田拓司先生の監修のもと、勉強のやる気アップにおすすめの方法をご紹介します。

寺田 拓司(てらだ ひろし)先生
教育業界に携わり30余年。何千人もの子どもたちや保護者に学習・進路相談を行う。
現在は東京個別指導学院  個別指導総合研究所にて同学院のブレインとして活動。文部科学省・各学校に足を運び、様々な情報を収集し教室現場への発信・教育を行っている。

 

まずは勉強する環境を整えよう

勉強する環境が大切なのは、皆さんも日々感じているのではないでしょうか。
勉強へのモチベーションを上げるためにも、まず環境を整えて「あとは勉強するだけ」という状態を作ることが大切です。

 

 (1)いらないものは目に入らないところにしまっておく

勉強する場所の周りに、勉強と関係ないものは置いてありませんか?
机の上など、勉強中に目につく場所に不要なものが置かれていると、気が散ってしまう要因になってしまいます。目の届かないところにしまっておくようにしましょう。

整理整頓の実践的なポイントは、整理収納コンサルタントの伊藤朋美さんへインタビューした記事をチェックしてみてください。

 

(2)時間や場所を変える

勉強への集中力を高めるには、勉強時間や場所を変えるのも有効です。

たとえば、夜に勉強していてもなかなか集中できないなら、その日は早く寝て次の日の朝に早起きして勉強してみてはどうでしょうか。
また、自分の部屋ではなくリビングで勉強したり、学校や図書館などの自習スペースで勉強したりするのも良いですね。

もし学習塾・予備校に通っているなら、塾の自習室を有効活用するのも一つの手です。

 

静かな環境で講師へ質問もできるから、勉強がはかどる。
自習スペースも充実の個別指導塾

 

 (3)勉強する目的をはっきりさせる

勉強のモチベーションを上げるには、周囲の環境だけでなく考え方を変えてみることも大切です。
「なぜ勉強をするのか?」「勉強して何を目指すのか?」と、勉強の目的を考えてみることをおすすめします。

といっても、難しく捉えることはありませんよ。
今の時点で明確な目的・目標がなくても大丈夫です。自分の好きなことや興味・関心と、勉強とをリンクさせて考えてみましょう。
いま、自分自身が興味・関心をもっていること、好きでたまらないことはどんなことでしょうか?

興味・関心や好きなことから、自分が将来就きたい職業や進みたい学校・学部をはっきりさせると、目の前の勉強が将来につながっていくのだな、と思えるようになります。

もちろん、自分自身の気持ちの変化で、目指したいところが変わっていくことも考えられます。
「今はここを目指してみようかな?」というものを気軽に考えてみてくださいね。

 

 (4)やるべきことをリストアップ&優先順位付け

勉強する目的や目標がはっきりしてくると、勉強していくべき内容がはっきりしてくるはずです。

「英検●級に合格する」「■■大学に進学する」などの目標に応じて、どんな学習に取り組むべきかをリストアップしていきましょう。
このとき、日々の学校での授業の予習・復習や宿題などもリストアップするのを忘れないようにしてください。

例:英検合格を目標とした場合に取り組むべき学習内容
今日の学校の授業内容を復習する
次の日の学校の授業内容を予習する
英単語を毎週130個ずつ覚え、3周する
毎週土日は英検の過去問を1回分ずつ解いて誤答分析と解き直し  ……など

一通りリストアップできたら、その内容を客観的に見返して、取り組む優先順位をつけていきましょう。
重要度の高いものや、期限の近いものをより優先して取り組むようにします。

 

 

勉強時間を管理しよう

 

勉強する環境を整えたら、いざ勉強を始めてみましょう。
勉強時間を管理する「タイムマネジメント」のスキルを使いながら、メリハリを付けて勉強するコツをご紹介します。

 

(5)使える時間から「いつ・何をやるか」を決める

学校がある平日や土曜日と、学校のない日曜日・祝日とでは、自由に使える時間は異なりますよね。
そこで、学校や部活の時間、食事や入浴の時間など、平日・土曜日・日曜日の一日の時間の使い方を、手帳やスケジュールアプリに書き出してみましょう。

そうすると、勉強に使える「残り時間」が見えてきます。
先ほど (4) で考えた「優先度の高い順」に、取り組む学習内容をカレンダーに書き込んで、いつ何をやるか計画を立ててみましょう。

詳しいポイントや計画を立てる際の注意点は、タイムマネジメント・コーチの滝井いづみさんに伺いました。
詳しくは『中高生にもできる時間管理術 時間を上手く使って、勉強もやりたいこともパフォーマンスアップ!』の記事でご紹介していますので、合わせてチェックしてみてくださいね。

 

 

(6)「ポモドーロ・テクニック」で集中力を高める

勉強に取り組むとき、特に集中力が続かない……というときに試してみてほしいのが「ポモドーロ・テクニック」です。

ポモドーロ・テクニックとは、25分の集中タイムと5分の休憩を繰り返しながら勉強や仕事を進めていく時間管理術のことで、1980年代後半にイタリア人のフランチェスコ・シリロ氏によって考案されました。
キッチンタイマーやスマホのタイマーアプリを使って、時間管理に手軽に取り組めます。

勉強時間の管理にポモドーロ・テクニックを使うポイントは次の5つです。

 

  • ポモドーロを一度始めたら、25分経つまで勉強以外のことをしてはいけません
  • 1つのタスクに長時間かかるようなら、そのタスクを25分で取り組める内容に小分けしましょう。
  • 1つのタスクが25分より早く終わる場合は、残り時間で次のタスクに取り掛かりましょう
  • 25分の途中で「友だちからのLINE返信はどうだろう?」など勉強以外のことを思いついたら、手元のメモにその内容をメモしておき、5分の休憩時間中に処理します。
  • 25分の途中に外的要因で勉強が中断したら、そこでタイマーを止めて再度25分のタイマーを始めます

 

25分というと短いように思う人もいるかもしれません。しかし、勉強時間を単に増やしても成績は上がりません。
長時間の勉強に耐えられるようにペース配分をし、全力疾走せず、マラソンランナーのようにペースを落として勉強すると思ったほど勉強量が増えません。
勉強の効率を上げるには、50m走のような短距離走での全力疾走を何本もこなすことなのです。

 

勉強が進んでいる実感を得よう

目の前の勉強が「成果につながっていて、学力アップできている」と感じられないと、勉強に対するモチベーションは保ちにくいものです。
最後に、「昨日よりも勉強が進んでいて、着実に成長できているな」と実感できる勉強への取り組み方を3つご紹介します。

 

(7)スモールステップで勉強を進め、記録する

ポモドーロ・テクニックのポイントでも触れたように、取り組む勉強内容を小分けして「スモールステップ」で進めていくことで、勉強へのモチベーションを上げることができます。
目標を小さく設定して学習を進めていくので、「これもできた」「あれもできた!」と達成感を積み重ねて、勉強に対する自信がついていくようになります。

日々の勉強の記録を手帳(日記帳)やスマホアプリに残して記録、可視化すると、「これだけ勉強できているんだ」という実感も持てるので、モチベーションの維持によりいっそう有効ですよ。

 

 (8)間違えた問題は宝の山!誤答分析する

明確な目標をもち、モチベーションが高い状態で勉強を進めていても、「演習問題の正答率がなかなか上がらない」「テストの結果が思うように伸びなかった」など、勉強の成果を感じ取ることができなければ、学習のモチベーションを保ちつづけることは難しいものです。

たしかに、問題に正解できなかったり、テスト結果が前と変わらなかったりすると、イライラしたり、気持ちが落ち込んだりしてしまいますよね。
自分のこれまでの勉強方法を疑って「正しい勉強法がわからない……」という状態に陥ってしまうこともあるかもしれません。

ですが、間違えた問題を「成績アップにつなげられる宝物」だと考えてみると、どうでしょうか?

具体的には、間違えた問題の分析(誤答分析)に取り組んで、今回の結果を「次」へつなげるのです。
「文章を読み違えていた」「単語を知らなかった」「途中の計算を間違えていた」……など、問題を解くときにどこで間違えてしまったかを分析して、そこを重点的に復習すれば、同じ間違いをする可能性は低くなりますよね。
問題ごとの振り返りをしていくと、「これまで不正解だった問題を今回は正解できていた」という嬉しい成長を見つけられるかもしれません。

ただし、誤答分析を自分1人だけでやるのは難しい面もあります。誤答の要因を正しく分析できないと、復習の意義が薄くなってしまうからです。
保護者さまや友だち、学校や塾の先生などにも見てもらいながら分析を進めると良いでしょう。

 

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(9)テスト結果から次の目標を決めて、学習計画を立てる

テストや模試の結果と向き合うことのもう1つのメリットは、志望校合格や資格試験合格などの最終的なゴールまでに「いつまでに」「何を」「どの程度」やるべきかという短期的な目標が見えてくるということです。

例えば、模試の結果から「11月末の時点で、大学入学共通テストの過去問題で〇%以上得点しておく必要がある」という目標が見えてくれば、逆算して「10月末には〇%」、「9月末には〇%」といった毎月の目標も見えてくるようになります。

しかし、目標だけ立てても成績はあがりません。
「10月末までに単語集をもう1周反復する」「〇〇の単元の基本問題を解き直す」そのために「1日5問は解く」といった日々の具体的な学習計画に落とし込んでいきましょう。

特に、最終的な勉強のゴールが2~3年後などの場合は、目の前の勉強とゴールとのつながりをイメージしにくいかもしれません。
そんなときにこそ、短期的な目標を立てていけば、常にやることを意識できるようになり、勉強へのモチベーションを保ちつづけられるでしょう。

 

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やる気が出れば、勉強はもっと楽しくなる

ここまで、9つのやる気アップ術をご紹介しました。

1. いらないものは目に入らないところにしまっておく
2. 時間や場所を変える
3. 勉強する目的をはっきりさせる
4. やるべきことをリストアップ&優先順位付け
5. 使える時間から「いつ・何をやるか」を決める
6. 「ポモドーロ・テクニック」で集中力を高める
7. スモールステップで勉強を進め、記録する
8. 間違えた問題は宝の山!誤答分析する
9. テスト結果から次の目標を決めて、学習計画を立てる

すべてを取り入れる必要はありません。
自分に向いていそう・できそうなものを、今日の勉強から試してみてくださいね。

とは言っても、どれが向いているか分からない場合や、「自分1人では受験やテストまでモチベーションを維持できる自信がない……」ということもあるかもしれません。
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