勉強法

集中力が続かない原因と、集中力アップの方法

集中力が続かない原因と、集中力アップの方法
「勉強していると思っても、すぐに気が散って別のことをしている」「だらだらと勉強して見えることが多い」など、お子さんの集中力が続かないことに悩んでいる保護者のみなさんへ。今回は、お子さんの集中力を高める方法と、保護者ができるサポートについてお話しします。

子どもの集中力が続かない原因を考えよう

うちの子は勉強していても、すぐに「疲れた」と言って休んでしまいます。集中力が続く、いい方法はないでしょうか。

美香さんのお子さんはスポーツをされているのですよね。スポーツをしているときは、集中力はどうですか?

そういえば、夏場でも長時間やっているようです。

だとすると、集中力がないわけではないようですね。美香さんのお子さんのように、「好きなことなら何時間でもできるのに、勉強は続かない」というお子さんは、勉強の集中をじゃまする原因がなにかありそうです。

たとえば、どんな原因が考えられますか?

大きく3つあります。1つ目の原因は、「気になることやストレスがある」。勉強以外にやりたいことがあって、そちらに気が向いてしまうことがあります。学校でイヤなことがあったり、勉強や部活動についていけない不安があったりして、ゆっくり勉強するどころではない場合もあります。あと、「隣の部屋のテレビの音がうるさい」「部屋が寒すぎる・暑すぎる・空気がわるい」など、環境によるストレスもあります。

「ゲームの続きがやりたい」「友だちとのSNSが気になる」など、私の時代に比べて今は誘惑そのものが多そうね。

2つ目の原因は、「勉強が楽しくない」。得意科目なら集中できるのに、苦手科目になると続かないという場合は、これに当てはまる可能性が高そうです。

好きな科目はどんどんドリルが進むけど、苦手な科目はいつまでも手つかずのままという経験が私にもあります。苦手なことって、集中するのにパワーがいりますよね。

そして、3つ目の原因は、「寝不足、あるいは何か特定の栄養が不足しているなど身体的な問題」。お子さんが空腹、睡眠不足、脳の栄養不足、体調不良などの状態にあったら、勉強に集中するのは困難です。
1~3まで、なにか思い当たることはありましたか? ふだんの生活を見直して、思い当たる節があれば解決していきましょう。

集中力を高めて維持する具体的な方法

では、集中力を高めるための解決策を考えていきましょう。全部で5つのポイントにしぼりました。
① は、「時間やルールを決める」です。
「テレビは休憩時間に10分だけ見る」「勉強中はスマホの電源を切る」「友だちとのSNSは朝と夜の決まった時間にだけ」「今日のノルマをこなせたら、好きなだけゲームをしてもいい」というように、ルールを決めてみましょう。

ルールを決めてしまったほうが、勉強するときと休憩するときの区切りがつけやすいですね。これなら、ONとOFFの両方の時間を大切にできそうです。

②は「心配事やストレスはできるだけ解消する」です。
お子さんがそわそわしていないか、落ち込んだ様子はないか、食欲はあるか、朝はちゃんと起きられているかなどを、チェックしてください。もし元気がなさそうに見える場合は、保護者の側から「なにかあったの?」「心配事があったら聞くよ」と声掛けをしてあげてほしいです。

すぐに解決しない問題でも、保護者がかならず味方になることを伝えてあげればお子さんも安心できるわ。

学校でのいじめや勉強についていけないなどの課題を抱えている場合は、すみやかに対処することをおすすめします。こうした課題は放置していると、次第に複雑化していき、解決に多くの時間がかかることがあるからです。学校や塾、相談センターなど、しかるべきところに相談しましょう。

はい。

③は、「勉強に集中できる環境を整える」ことです。
部屋の温度や湿度、照明、座りやすいイスなど、快適な部屋づくりをしてあげてください。また、お子さんが勉強しているあいだは、保護者もテレビの音を小さくする、大声での電話をひかえるなどの配慮をお願いします。

あと意外に忘れがちだけど、空気の換気は大事よ。

確かに空気がわるいと、頭が働かなくなってしまいますよね。

④は、「適度な休憩をはさむようにする」です。
人間の集中力は1時間くらいしかもたないと言われています。それ以上がんばっても、能率は落ちていきます。「疲れた」「眠い」「飽きた」は脳が休みたがっているサインと考えましょう。

適度な休憩って、どのくらいの時間をとればいいのでしょうか?

たとえば30分勉強するごとに約5分、1時間勉強するごとに約10分、休みをはさんでみましょう。眠いときは仮眠をとるのも手です。

仮眠は、「30分以内を目安に」でしたね。コーヒーを飲んだり、ストレッチしたりするなどして、眠気を覚ます方法も以前教えてもらいました。

そのとおりです。最後の⑤は、「お子さんの体調管理とやる気をサポート」することです。これは特に保護者に気をつけてほしいことです。
食事の面では、栄養バランスや量、時間などに気をつけてみてください。夕飯の時間が遅いと就寝が遅くなり、朝起きられない悪循環におちいりがちです。また、夜食は消化のいいものを出してあげてください。

よく眠れる環境を整えてあげることとか、風邪を引かないように室温調節に気をつけてあげることなども大切ね。

それから、できるだけ多くお子さんのがんばりをほめてあげてください。「計画どおりに勉強できたね」「今日もがんばったね」など保護者が努力を認めることで、お子さんのやる気がアップします。

プロの手も借りながら、集中力アップの訓練を

だいぶ解決の道が見えてきました。でも、苦手な科目だけは、どうしても集中できない気がします。この点はどうすればいいですか?

一番の近道は、苦手科目を克服して、好きな科目を増やすことです。ただ、これは本人や保護者の力だけでは難しいでしょうから、プロの手を借りるのがベストです。

プロというと、学習塾でしょうか?

はい。特に個別指導塾がおすすめです。個別指導塾では、お子さんに合った勉強法を教えてくれます。苦手な教科でも、ピタッとはまる勉強法が見つかると、内容が理解できるし成績もアップするのでお子さんも勉強が楽しく思えてくるはずですよ。

成績がアップすればモチベーションも上がりそうです。

最適な勉強法を見つけるには、勉強のやり方やペース、習熟度などを客観的に診断する必要があります。また、個別に教材やカリキュラムを組み立てる必要もあるでしょう。弱点の克服は、個別指導塾の得意とするところですから、相談に行ってみるといいのではないでしょうか。

そうしてみます。今日は集中力について、たくさん勉強できました。ありがとうございます。

たしかに集中力は才能の一種かもしれません。しかし、生まれつきの才能というわけではなく、正しいやり方をすれば、かならず鍛えられます。最初は5分でもいいので、集中する時間をとれるように毎日がんばってみましょう。そうするうちに、10分、20分と集中できるようになっていきます。

わかりました。毎日コツコツとやってみます。

集中力を鍛えることには、「時間管理の練習」という面もあります。ここぞというときに高い集中力を発揮できるようになれば、高校、大学での学習や、社会人としてのビジネスの場、あるいはスポーツの試合など、将来のさまざまな場面で役立ちますよ。