中学1~2年生の三者面談は「学校と家庭」の情報交換の場

保護者

お子さんが中学生の時、進路のことなどを話してきましたか? 

保護者

2人で面と向かって話したことはあまりなかったわ。きちんと志望校や学力に関して真剣に話したい時は、学校の先生などとも相談できるといいわよね。

保護者

そうなんです。ちょうど来週、三者面談があるんです。三者面談ってそういうことを話すんですよね? 

保護者

中学1~2年の三者面談では、お子さんの日常生活が話題の中心になると思いますよ。

教室長

中学2年までのうちは「学校や家での様子」について情報交換をするイメージでいてよいでしょう。学校の先生はお子さんの家での様子をきちんとは知りませんし、ご家庭でもお子さんの学校での様子をあまり見ることはないでしょう。そんな貴重な情報交換の場と考えるとよいかもしれません。中学1年生のうちは中学校の先生と保護者の顔合わせの場としての性格も強いです。

保護者

学校と家での様子について情報交換する場と考えると、少しは気楽ね。

教室長

ご家庭での意外な一面を聞き出したり、あるいは学校での様子などの情報とも擦り合わせながら、今後の進路や次の学年でどんな活動に力を入れるかなどを考えるきっかけにできると理想的です。 

保護者

聞き方としては「学校では、うちの子は特にどんなことをがんばっているようでしょうか。先生からご覧になって、何か気になる点はありますか?」などですか。

教室長

そんな感じで聞くと、とてもよいと思います。クラス内の係や委員会活動などから、得意なことや興味がありそうなことを、毎日学校で見ていてくれる先生の立場から話してくれると思います。 

保護者

そういう学級内の係や委員会、部活動以外にも、「こんな優しいところがある」「リーダーシップがとれる」といったことも話してくれるんじゃないかしら。 

中学3年生の三者面談は「高校受験」を決定する場

保護者

では、中学3年生の三者面談ではどんなことを話すのですか。やはり、例の件ですよね。

教室長

言うまでもなく、お子さんの「高校受験」が話題の中心です。お子さんの進路について学校と家庭で共有する場と考えてください。

保護者

これまでの話ではなく、これからの話をするということですね。 

教室長

未来の話だからこそ、しっかりと事前準備をしておく必要があります。

保護者

中学3年生の三者面談にあたって、家庭ではどんな準備をしておけばいいのですか。

教室長

むかしの中学校の先生は、お子さんの成績や学力などから受験校を提案してくれることも多かったようです。都道府県によって事情は異なりますが、かつては学区の制限を受けることが多く、それほど高校の選択肢が多くなかったという事情もあります。しかし今では選択肢も多いこともあり、ご家庭の方針が優先されますので、受験の本命校と併願校はあらかじめ家庭で方針を決めてから臨みたいところです。

保護者

公立高校を第一志望にして私立高校も併願とするのか、私立高校を第一志望にするのか、よく家庭の中でも話し合って、きちんと明確な方針をもって臨みたいわね。学費の部分についても大切なことだから、しっかり話し合っておきたいですね。

教室長

そうですね。さらに補足をすると、具体的な学校名だけを伝えればいいというものでもありません。特に私立高校の場合はさまざまなコースに分かれていたり、併願優遇にするのか、単願推薦を目指すのかといった受験方針まで決めてから臨むことが大切です。

保護者

確かに同じ私立高校であっても、特別なコースと通常のコースで合格の目安も違うし、入試方式によっても異なるわね。 

教室長

まさにそのとおりです。1学期(前期)に実施する三者面談の段階では仮決めくらいの気持ちでよいのですが、2学期(後期)以降に行う三者面談では最終決定か、あるいは最終決定の一歩手前くらいのつもりで、ご家庭の方針を伝えたいところです。その上で先生からお子さん自身の成績や学力も踏まえたアドバイスをもらいましょう。 ここでもらったアドバイスがあると、模擬試験で志望校を書くときにも、私立高校の個別相談会に行くときなどにも役に立つ指針となるはずです。

 

 

 

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中学校の「三者面談」に際して学習塾の果たす役割とは?

保護者

どんな服装で行きましたか?

保護者

ブラウスにジャケットを羽織った気がするわ。カジュアルスーツを持っていたら、それでよいと思うわ。あとは、華やか過ぎない程度のアクセサリーを着けていったくらいですね。

教室長

学校という場にふさわしい服装にも気を付けたいですね。実際に三者面談の直前になると、こうしたちょっとした疑問や不安が生じるものでもあります。仲のよい保護者の方がいれば相談してみてもよいのですが、三者面談ともなると、お子さんの成績のことにも関係するので、意外に話しにくい部分もありますよね。そんなときは塾の教室長や先生に相談してみてもよいでしょう。

保護者

塾の教室長って、地域の学校のことは本当になんでも知っているわよね。三者面談の準備について塾に相談するのはとてもよいアイデアね。 

教室長

あと、三者面談が終わったあともぜひ塾の教室長や先生に伝えてください。特に中学3年生のお子さんを持つご家庭であれば、むしろ積極的に三者面談で話し合った内容を塾に伝えるべきです。第三者の立場から「きっと学校の先生はこういう意図でおっしゃったのだと思いますよ」といった補足をしてもらえる場合もありますし、さらに幅の広がるような新しい意見をもらえることだってあります。

保護者

そこまでするんですか。ちょっと気がひけるのですが…。

教室長

いや、大切なお子さんのこと、特に中学3年生は受験生ですから、ぜひ塾になんでも相談するべきだと思うのです。

保護者

どういうことですか。

教室長

あまりいい話ではないのですが、中学校の先生も完璧ではないということです。どんなに優秀な先生でも必ずしもいつも満足のいく三者面談ができるとはかぎりませんし、お子さんとの相性の問題もあるでしょう。また、よその地域から赴任してきたばかりの先生だとその地域の学校のことを十分に知らない場合もあります。私の友人で個別指導塾の教室長をしている方が言っていましたが、定期テストの点数の印象に引っ張られてしまい、お子さんの実力を過小評価し過ぎている場合も時にはあるそうです。

保護者

確かに高校受験の志望校決定の場面で、実力相応校を見誤られると困ってしまうわね。三者面談で先生が言うことをそのまま受け入れるのではなく、一歩立ち止まって考える姿勢も親としては必要ね。その場合に塾で学習のプロとしての意見も聞けるとありがたいわね。

保護者

なるほど。これは頭の片隅に入れておきたいと思います。おかげでだんだん三者面談のイメージができてきました!もし必要があれば、塾の教室長や先生にも相談してみますね。

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