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【中学英語】いわゆる〈三単現〉とは?

【中学英語】いわゆる〈三単現〉とは?
今回のテーマは、三人称・単数・現在形、いわゆる〈三単現〉です。
〈三単現〉は、中学生が最初につまずく文法事項だと言われています。そのため、まさに英語学習の第一関門と言ってもよいでしょう。
ここでは〈三単現〉の基本的なポイントを紹介しますので、お子さんのつまずき解消や予防に役立ててください。

〈三単現〉とは

〈三単現〉とは、〈三人称〉〈単数〉〈現在形〉の3つをひとまとめにして表したものです。さらに説明を加えると、主語が〈三人称〉かつ〈単数〉で、動詞の時制が〈現在形〉であることを〈三単現〉と言います。〈三単現〉は主語と動詞に関わるものであるため、その他の目的語などについてはここでは考える必要はありません。

〈三単現〉では、これらの〈三人称〉〈単数〉〈現在形〉の3つがすべて揃っていることがポイントです。どれが欠けても、〈三単現〉にはなりません。例えば、主語が〈三人称・単数〉であっても動詞が〈過去形〉であったり、動詞が〈現在形〉であっても主語が〈三人称・複数〉であったりすれば、それは〈三単現〉にはならないのです。

それでは、この〈三人称〉〈単数〉〈現在形〉のそれぞれについて詳しく見ていきましょう。

〈三単現〉の「三」は〈三人称〉

〈人称〉には、〈一人称〉〈二人称〉〈三人称〉の3つがあります。〈一人称〉は言葉を発する「私(たち)」、〈二人称〉はそれを受ける「あなた(たち)」です。そして、〈一人称〉と〈二人称〉以外の他のすべての人・もの・ことが、〈三人称〉になります。
つまり、〈三人称〉とは、I「私」とwe「私たち」とyou「あなた(たち)」以外のすべての名詞です。日本語では、「私」や「あなた」を表す言い方が多くあるので、日本語の訳から考えるとどの人称なのか、迷うこともあるかもしれません。そんなときは、言葉を発する側(話し手、書き手)か、その言葉を受ける側(聞き手、読み手)か、それ以外の第三者か、を考えてみるといいでしょう。まとめると次のようになります。

I  we 「私(たち)、僕(たち)、など」(言葉を発する側)・・・・・・ 一人称
you「あなた(たち)、君(たち)、など」(言葉を受ける側)・・・ 二人称
それ以外のすべて(第三者)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 三人称

〈三単現〉の「単」は〈単数〉

〈単数〉は、人・もの・ことの数量が〈複数〉ではないもののことです。当たり前のことを言っているようですが、英語では注意が必要な部分です。
まず、〈複数〉から確認しておきます。〈複数〉は、人・ものの数が明らかに2以上であることを表します。〈複数〉はたとえば、two books「2冊の本」、the boys「その少年ら」、people「人々」、we「私たち」、they「彼ら」などです。

これに対し、〈単数〉は、数が〈複数〉でないものを表します。それは単に、「1つ」を表すとは限りません。「1つ」のものはもちろん〈単数〉ですが、個数で考えないもの(抽象的な名詞である「平和」、一定の形を持たない「水」など)も、英語では〈単数〉と考えます。〈単数〉はたとえば、a cat「1匹の猫」、that singer「あの歌手」、I「私」、he「彼」、it「それ」、Mr. Tanaka「田中さん」、my mother「私のお母さん」、flower「花」、peace「平和」、water「水」などです。

主語の名詞が〈単数〉なのか〈複数〉なのかを考える目安は次のとおりです。つまり、主語が〈三人称〉の場合、it、he、sheのどれかに置き換えられれば〈単数〉、theyに置き換えられれば〈複数〉と覚えるとよいでしょう。

■個別指導塾の基本問題に挑戦!
《問題》次の1)~5)の文について主語の〈人称〉と〈数〉の種類を言いなさい。
(解答例「三人称・単数」)
1)I play the guitar.(私はギターを弾く。) (    ・    )
2)You play the guitar.(あなたたちはギターを弾く。) (    ・    )
3)My mother plays the guitar.(私の母はギターを弾く。)(    ・    )
4)He plays the guitar, too.(彼もギターを弾く。)(    ・    )
5)They play the guitar.(彼らはギターを弾く。)(    ・    )

《答え》
1)主語 I 一人称・単数
2)主語 You 二人称・複数
3)主語 My mother 三人称・単数
4)主語 He 三人称・単数
5)主語 They 三人称・複数
《解説》
1)「私」ですから〈一人称〉〈単数〉です。
2)「あなたたち」ですから〈二人称〉〈複数〉です。
3)~5)は「私」でも「あなた」でもない主語ですから、〈三人称〉ですね。
3)、4)は〈単数〉で、5)だけが〈複数〉です。なお、somebody「誰か」、something「何か」、everything「すべて」なども、〈三人称・単数〉として扱います。

〈三単現〉の「現」は〈現在形〉

〈現在形〉は、動詞の形で、その文が現在の事柄について述べていることを表すときに使用します。〈現在形〉は基本的に現在の状態や習慣的な行為を表し、多くの場合、一般動詞であれば「…する」、be動詞であれば「…である」と訳せます。そして、〈現在形〉は、一般動詞であれば〈原形〉と同じ形か、語尾に-s[es]などが付いた形になります。be動詞であればamかareかisという形になります。のちほど詳しく説明しますが、いくつか例外もあります。

主語が〈三人称・単数〉の場合、一般動詞の語尾に-sや-esが付きます。この-sや-esのことを「〈三単現〉のs」と言います。

〈三単現〉の-sの付け方

語尾に-sを付ける基本パターン

一般動詞の文で、主語が〈三人称・単数〉、動詞が〈現在形〉である場合、動詞は〈三単現〉の-sが付いた形となります。ただし、ここで注意したいのは、すべての動詞に単にsを付ければよいというわけではないことです。
〈三単現〉の-sは、一般動詞の〈原形〉の語尾に-sを付けることが基本ですが、例外もあります。では、いくつか例を見ていきましょう。

〈原形〉の語尾にそのまま-sを付ける――これが基本で、多くの一般動詞に当てはまります。
My father works for a bank.(私の父は銀行に勤めています。)
She comes from India.(彼女はインド出身です。)

語尾が異なる基本以外のパターン

語尾に-esを付ける場合には、次の3通りがあります。
① 動詞の末尾が-s・-x・-sh・-ch・-zなどの場合
teach → teaches

② 動詞の末尾が〈子音字+o〉の場合(原則として)
do → does
go → goes
※〈子音字〉とは、〈母音字〉(a、e、i、o、u)以外の文字(の組み合わせ)のことです。

動詞の末尾が〈子音字+y〉の場合、yをiに変えて語尾に-esを付けます。
cry → cries

④ (例外)have「持っている」
haveの〈三単現〉の形はhasです。これは-sを付けるルールとは別に覚えてしまうのがよいでしょう。
Angie has many friends.(アンジーは友人が多いです。)

■個別指導塾の基本問題に挑戦!
《問題》次の1)~5)の(  )に入る動詞を語群から選び、適切な形にして入れなさい。
1)The girl (   ) on the hill.(その少女は丘の上に住んでいます。)
2)Ken (   ) English on Mondays.(ケンは毎週月曜日英語を勉強します。)
3)Paul (   ) three cars.(ポールは車を3台持っています。)
4)He (   ) mathematics at university.(彼は大学で数学を教えています。)
5)Everything (   ) well.(すべてがうまくいっています。)
【語群】go  have  live  study  teach

《答え》
1)lives  2)studies 3)has  4)teaches  5)goes
《解説》
1)「住む」はliveで、これは〈三単現〉の基本の形で、-sを付けます。
2)「勉強する」はstudyです。③の通り、yをiに変えて-esを付けます。
3)「持つ」はhaveで、これは④で説明したように特殊な形ですから、hasとします。
4)「教える」はteachで、①の通り、-esを付けます。
5)「行く」はgoで、②の通り、-esを付けます。

最初にも言いましたが、〈三単現〉は、中学生にとって英語学習の第一関門です。ここを乗り越えられるかどうかが、その後の英語学習をスムーズに進められるかどうかを左右するとさえ言えます。
また、〈三単現〉に限らず、英語学習では新しく学習する文法事項を理解することも重要ですが、その内容をしっかり定着させるためには、繰り返し音読することをお勧めします。英語が上達するコツは、意味がわかる文を目・耳・口を通してインプットとアウトプットを繰り返すことですが、音読はそれを効率的に実践できるトレーニング法です。
その上で、実際に学習しながら英語に苦手意識を持ってしまった場合、個別指導塾の対策指導が役に立つかもしれません。決して1人で悩まず、駅前にある大手個別指導塾の無料学習相談会などの機会を利用し、ぜひ経験豊富なプロの学習アドバイザーに相談してみましょう。