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【英語】助動詞mustの意味と使い方をマスター!


今回は、mustについて学習します。
mustは〈助動詞〉の1つで、「…しなければならない」という意味を表します。〈助動詞〉にはほかにもcanやwill、mayなどさまざまな種類があり、それぞれの表す意味を理解していくと、使いこなせる英語の表現がぐんと増えます。この記事でmustの意味と使い方を確認し、お子さんの英語学習に役立ててください。

mustの表す意味

まずはmustを使った例文を見てみましょう。
 ① I must go home now.
 ② You must not tell lies to me.
 ③ She must be a professional singer.
それぞれどのような意味になるでしょうか。

「…しなければならない」

「mustは〈助動詞〉の1つ」であると先に述べましたが、そもそも〈助動詞〉とは何なのでしょう? 〈助動詞〉は、〈動詞〉の一種ではありますが、必ず文の〈動詞〉(〈本動詞〉とも言います)と共に用いられ、文の〈動詞〉に特定の意味を添える働きをします。たとえば、canは「…できる」という意味を添える助動詞で、次のような文をつくります。

 ④ She can sing French songs. (彼女はフランス語の歌を歌うことができます。)

mustの話に戻りましょう。mustは、「…しなければならない〈義務〉」、「…してはいけない(否定形で)〈禁止〉」、「…に違いない〈推量〉」、「どうしても…する〈固執〉」、「…するものだ〈必然〉」などの意味を表す〈助動詞〉です。①の例文を見てください。もしmustがなかったら、I go home now.となり、「私は今家に帰ります。」という意味ですね。ここにmust「…しなければならない」が加わると、I must go home now.で「私は今家に帰らなければなりません」という〈義務〉の意味になるのです。いくつかあるmustの意味からどの意味になるのかは、文脈から判断することになります。この①の例文に対して、一番自然にあてはまるのは「…しなければならない」だと言えますね。

「…してはいけない」

②の例文を見てみましょう。もしmust notがなかったら、You tell lies to me.で「あなたは私に嘘をつきます。」という意味です。ここにmustと〈否定〉の語であるnotが加わると、You must not tell lies to me.で「あなたは私に嘘をついてはいけません。」という意味になります。mustの否定形must notは、強い〈禁止〉の意味を表します。

「…に違いない」

では③の例文はどうでしょう。mustがなければShe is a professional singer.で、「彼女はプロの歌手です。」の意味ですね。mustが加わったShe must be a professional singer.では「…に違いない」の意味をあてはめて、「彼女はプロの歌手に違いありません。」とすると自然な訳になります。mustが「…に違いない」の意味になるとき、文の〈動詞〉は、be動詞や〈状態〉を表す〈動詞〉(remain(…のままである)、hear(聞こえる)、know(知っている)など)、あるいは〈進行形〉であることが多いです。

■ 個別指導塾の基本問題に挑戦!
《問題》次の1)~3)について、和文に合うように(  )に入る適切な語を[  ]から選びなさい。

1)It (  ) be the truth.(それは真実に違いありません。)
 [might / must / will]

2)He (  ) take care of your sisters.(彼は妹たちの面倒を見なければなりません。)
 [can / may / must]

3)You (  ) not go to the library today.(あなたは今日図書館へ行ってはいけません。)
 [must / will / would]

《正解》
1)must
2)must
3)must

《解説》
1)「…に違いない」はmustで表します。
2)「…しなければならない」はmustで表します。
3)「…してはいけない」はmust notで表します。

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mustの使い方

まずは〈助動詞〉全般についてのルールから確認していきましょう。

ア)〈主語〉の人称や数によって変化しない。
〈助動詞〉は〈動詞〉の一種ですが、heやsheなどの〈3人称・単数〉の〈主語〉のときでも-(e)sをつけません

イ)活用があるものとないものがある。
can、may、willなどには〈過去形〉がありますが、mustには〈過去形〉はありません

ウ)必ず文の〈動詞〉の〈原形〉と共に用いる。
〈助動詞〉のあとの〈動詞〉やbe動詞は、〈原形〉を使います

否定文

mustを否定するには直後にnotを置きます。②の例文で取り上げたように、must notは「…してはいけない」という意味です。では③の例文のような、mustを使った「…に違いない〈強い推量〉」の意味の文を〈否定文〉にしたい場合、どうすればよいでしょうか。「…に違いない」の〈否定文〉であれば「…のはずがない」となるはずですが、must notでは「…してはいけない」という意味になってしまいます。
正解は、「canの〈否定文〉で表す」です。canは「…できる」や「…でありうる」などの意味を表す〈助動詞〉で、〈否定文〉では「…であるはずがない」という意味を表すことができます。次の例文で確認してください。
 ⑤ She can’t be a professional singer. (彼女がプロの歌手であるはずがありません。)

疑問文

mustの〈疑問文〉は〈Must+主語+動詞...?〉の語順になります。
 ⑥ Must I read this article? (私はこの記事を読まなければなりませんか。)

ちなみに、この〈疑問文〉に対する返答は以下のようになります。
 ⑦ Yes, you must. (はい、読まなければなりません。)
 ⑧ No, you don’t have to. (いいえ、読まなくてもいいです。)

ここでまたmust以外の〈助動詞〉が出てきました。have toもmustと同じように「…しなければならない〈義務〉」という意味を表すのですが、その〈否定形〉はdon’t have toで、「…する必要がない」という意味になります。No, you must not.では「いいえ、読んではいけません」という意味になってしまって返答として不適切なので、don’t have toを使うことになります。

時制

さきほど「mustには〈過去形〉がない」と述べました。では過去のことについて「…しなければならなかった」と言いたいときはどうすればよいのでしょうか。
ここでもまたhave toが登場します。さきほども述べたとおり、have toも「…しなければならない」という意味を表します。そして〈過去形〉はhad toで、過去のことについて述べるときにmustの代わりに用いることができます。

 ⑨ I had to do a lot of homework yesterday.  (私は昨日たくさんの宿題をしなければならなかった。)

未来のことを述べるときには〈助動詞〉willを使いますが、mustはほかの〈助動詞〉と共に使うことはできないので、このときもhave toを使います。
 ⑩ If you oversleep, you will have to run. (もし寝過ごしたら、走らないといけなくなりますよ。)

■ 個別指導塾の基本問題に挑戦!
《問題》次の1)、2)について、和文に合うように[  ]内の語句を並べ替え、英文を完成させなさい。

1)彼女はここにいてはいけません。 [she / be / not / here / must]
2)私は靴を脱がなければいけませんか。 [I / take off / must / my shoes]

《正解》
1)She must not be here.
2)Must I take off my shoes?

《解説》
1)「…してはいけない」はmustの〈否定文〉〈主語+must not+動詞の原形...〉で表します。
2)「…しなければいけませんか」はmustの〈疑問文〉〈Must+主語+動詞の原形...?〉で表します。


mustは〈否定文〉や〈疑問文〉などで引っかかりを感じることも多い〈助動詞〉ですが、それだけに試験でも問われやすいポイントかもしれません。お子さんがmustの使い方をマスターして英語学習の飛躍のきっかけとなるよう、アドバイスしてあげてください。
お子さんが実際に英語学習を進めてゆく上で〈助動詞〉につまずいて苦手意識を持ってしまった場合、個別指導塾の対策指導が役に立つかもしれません。無料学習相談会などの機会を利用し、ぜひ経験豊富なプロの学習アドバイザーに相談してみるよう、すすめてあげてください。