高校の学科は大きく分けて3つ

保護者

息子さんが大会で自己最高記録だってね。おめでとう! 

保護者

ありがとうございます。うちの子、本当にがんばっていたから、親としてもうれしいです。

保護者

息子さんのスポーツの才能を高校でも伸ばしてあげられるとよいわね。

保護者

スポーツを専門的に学べる高校といえば、やっぱり体育科のある学校でしょうか?

教室長

そうですね。ただ、部活動でインターハイによく出場する高校もありますし、高校は普通科に通いながら、学校とは別のクラブやチームに所属してがんばっているお子さんもいます。お子さんが自分に合った進路を選ぶことが大事ですね。

保護者

英語をがんばりたいお子さんや、芸術方面に進みたいお子さん、将来使う技術を身につけたいお子さんもいますよね。みんな自分の夢や希望を叶えられる進路を選べるとよいわね。高校にはいろいろな学科やコースがあるんでしょう? そのあたりを詳しく教えてくれませんか?

教室長

わかりました。では、「高校の学科・コースの種類とその選び方」について説明しましょう。まず、高校には普通科・専門学科・総合学科があります。普通科は、いろいろな教科をまんべんなく学べます。

保護者

幅広く学ぶので、卒業後の進路選択の幅も広がりますね。

教室長

そうですね。そして専門学科は、専門的な知識や技術を身につけることを目的としています。資格の取得ができるところも多いです。資格や専門知識があると、就職にも有利ですね。もちろん、短大・大学・専門学校に進学する生徒さんもたくさんいます。

保護者

専門学科というと、商業高校とか工業高校などですよね。商業高校では簿記を学ぶイメージがあるんですが、現在はどうなのでしょうか?

教室長

昔ながらの専門学科は減少傾向で、全国的に見ても専門学科の改編が進んでいます。社会が求める専門的な知識や技術をもつスペシャリストを育成するために、ものづくりなど体験的・実践的学習に力を入れるなど、より今の社会で役立つ学びができるような取り組みが行われています。

保護者

知らなかった。いろいろと時代に合わせて学校も変わっているのね。

教室長

そして総合学科は、学びたい科目を自ら選んで学ぶことができます。公立高校に多く設置されています。原則、単位制です。

保護者

選択科目は幅広いんでしょうか?

教室長

ええ。生徒さんが自分の興味や関心、適性、将来の進路に合わせてカリキュラムを組み立てられるようになっています。普通科と専門学科の両方の面を兼ね備えたカリキュラムを用意する学校もあるのですよ。

 

自分の夢や目標に合った学科の種類・コースを選ぼう-1

 

 

 

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学力別コース、教科コースを設けている高校も

保護者

高校のパンフレットなどを見ていると、学科とかコースとかいろいろあって迷います。

教室長

学校によって、学力別でコースを分けていたり、教科別で分けていたりしますね。

保護者

学力別コースというのは?

教室長

私立高校に多いですが、大学進学を考えて各コースを分けています。たとえば、普通コース、進学コース、特進コース、特進選抜コースのように、学力別にクラス編成を行っています。2年次には、さらに理系・文系に分かれることもあります。

保護者

教科コースは?

教室長

特定の教科に重点を置き、実力を伸ばすことを目的にしたコース分けです。英語コース、理数コース、体育コースなど、特定の教科の能力を伸ばすことに力を入れている学校があります。英語の語学力を武器にして外国語学部や国際関係の学部・学科を目指すなど、難関大学への進学を目指している人におすすめです。授業の進度が速く、ほとんどは高校3年の初めには受験の演習問題を授業でやり始めるところが多いようです。

保護者

息子さんは、体育コースを視野に入れているの?

保護者

まだそこまで具体的には…。受験よりも大会のことが気になるようです。

卒業後の進路を見据えることが大事

保護者

どうやって学科・コースをしぼっているのかしら。

教室長

スポーツを目的に進学するにしても選択肢は1つではないですからね。専門学科で専門的にスポーツを学ぶこともできれば、総合学科で教科の勉強もやりながらスポーツを重点的に学ぶこともできますし、普通科で運動部に入ってがんばることもできます。

保護者

それに、卒業後の進路にしても、スポーツでプロになりたい場合と、体育の先生になりたい場合と、趣味として楽しみたい場合とでは、また選択が異なってくるでしょうし。

教室長

ええ。高校は一度入学すると簡単に転校というわけにはいきませんし、人生で一度きりの高校生活ですから、お子さん自身が将来どんな仕事に就きたいか、どんなふうに生きていきたいかを考えることが大事だと思います。本当に専門学科が好きだったり、得意だったりで学びたいお子さんはよいのですが、まだ明確に目的や意思が固まりきっていないという場合は普通科に進むのもよいかもしれません。

保護者

息子ともよく話し合ってみます。

教室長

保護者としては、あらゆる選択肢を頭に入れておいてお子さんが進みたい道に合った進学先を提案してあげられるとよいですね。

■参考サイト
高等学校設置基準(平成十六年文部科学省令第二十号)
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=416M60000080020