学校へ行きたくないのはなぜ?よくある4つの理由

文部科学省の調査(※)によると、中高生が学校に行きたくないと感じる理由として、主に次の4つが共通してみられることが明らかになっています

  1. 無気力
  2. 生活リズムの乱れ
  3. 人間関係
  4. 学習面での課題

ここでは、それぞれの理由について詳しく解説していきます。

 

①無気力

「学校に行きたくない」と感じる理由として最も多いのが、「無気力」です。これは、「面倒くさい」「理由はないけど行きたくない」「やる気が出ない」など、理由がはっきりしない状態を指しています。

勉強や人間関係、学校の環境などに問題がない場合でも、「学校に行きたくない」と感じることは珍しくありません。また、一度休んでエネルギーが回復すれば、何事もなかったかのように学校に行きたくなる場合や、行ったり行かなかったりを繰り返す場合もあります。

そして、こうした「無気力」から、勉強や生活リズム、学校や家庭での人間関係といった他の要因につながることもあります。

②生活リズムの乱れ

次のような生活リズムの乱れも、学校へ行きたくないと感じる要因の一つです。

  • 夜更かし・睡眠不足
  • 食生活の乱れ
  • 運動不足

 

夜遅くまでスマホやゲームに夢中になることで夜更かしが続くと、睡眠不足によって朝起きられなくなります。その結果、遅刻や欠席が増えたり、授業中に集中力が低下したり、体調不良につながったりすることがあります。

朝ごはんを抜いたり栄養バランスの偏った食事を続けたりすることも、体調不良を引き起こす原因となる他、精神的にも不安定になることから学校へ行く意欲が湧かなくなります。

また、運動不足も、体力の低下だけではなく、ストレスを発散できる機会が少なくなるため、精神的に不安定になりやすい可能性があります。

とくに、思春期はホルモンバランスの変化によって生活リズムが乱れやすくなる時期です。これらの要因が重なることで、学校へ行きたくないという感情を抱きやすくなってしまいます。

なお、「朝起きられない」「体がだるい」「立ちくらみがする」といった心身の不調が起きる場合、自律神経のバランスが変化することで、立ち上がったときに脳や体への血流が低下する「起立性調節障害」の可能性もあります。

もし、朝起きたときの心身の不調が続いていても、それは「だらけている」「甘えている」という気持ちの問題ではなく、身体的な原因が関係している場合もあるので、まずは「起立性調節障害」の可能性を疑い、正しい診断を受けましょう。

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③人間関係

学校に行きたくないと感じる理由の一つに、人間関係の悩みがあげられます。友だちとの些細な誤解や対立が深刻になることで、仲間外れにされたり孤立感を抱いたりすることがあります。

とくに思春期は感受性が高く、小さな問題でも大きなストレスに感じやすい時期です。また、教師との関係が上手くいかない場合も、学校生活に対してストレスを感じやすい原因につながります。

④学習面での課題

学業に対するプレッシャーや成績が伸びないといった悩みも、学校に行きたくないと感じる大きな理由の一つです。

とくに、中学校からは学習内容が難しくなるため、周りとの差を感じやすくなり、「自分はダメな人間だ」と決めつけてしまい、自己肯定感を低下させます。

また、親や学校の先生から過度な期待をされると、よりプレッシャーを感じ、大きなストレスにつながります。また、定期テストや受験が近づくと、結果への不安から精神的に不安定になることもあります。

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学校へ行きたくないときの対処法【中高生本人向け】

ここまでお伝えしてきたように、学校へ行きたくないと感じる理由の多くは、なんとなくと言った「無気力」によるもので、具体的な原因が特定できないことがほとんどです。

では、「理由はわからないけれど、学校へ行きたくない」と思ったとき、どのように過ごしていけばよいのでしょうか?

ここからは中高生向けに、学校へ行きたくないときの対処法として、次の3つをご紹介します。

  • リラックスできる時間を作る
  • 規則正しい生活習慣を心がける
  • 信頼できる人に相談する

 

リラックスできる時間や場所を作る

意識的にストレスを発散させてリラックスできる時間や場所を作ることは、学校へ行きたくないときの対処法の一つです。

学校へ通うことだけをゴールにせず、興味があることや好きなことを見つけて、何かに夢中になれる時間や場所を作れると、気持ちが前向きになったり成功体験を積むチャンスにつながったりします。例えば、「音楽を聴く」「映画を観る」「絵を描く」「スポーツをする」など、どんなことでも構いません

また、散歩をしたり深呼吸をゆっくり行ったり、簡単なストレッチをしたりすることも、緊張や不安を和らげる効果があります。このように、毎日の中でほんの少しの時間でも、自分にとって心地よい時間を作ったり、場所に行ったりすることを心がけましょう。安心して自分らしくいられる場所ができると、不安な気持ちが解消されることもあります。

規則正しい生活習慣を心がける

体がだるい・重い、元気が出ない……といった心身の不調から、「学校へ行きたくない」と感じる場合、日々の生活習慣を見直し、生活リズムを整えてみることも大切です。

具体的に、次のようなことを心がけてみてください。

  • 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる
  • 朝ごはんをしっかり食べる(できれば時刻も固定する)
  • バランスの取れた食事を心がける
  • 適度な運動習慣を取り入れる(散歩でもよい)

 

このような規則正しい生活を送ることで、心と体のバランスが整い、前向きな気持ちを保てるようになるかもしれません。

信頼できる人に相談する

学校へ行きたくないという気持ちを抱えているときは、一人で悩まずに、信頼できる人に、今の気持ちや困っていることを打ち明けてみるのも一つの方法です。

また、学校の先生やスクールカウンセラー、学校以外の専門機関のサポートを利用してみる方法もあります。学校以外にも、心理カウンセラーや不登校の専門機関もあるので、より専門的なサポートを受けることで、自分では思いつかなかった対処法を教えてもらえる可能性があります。

なお、プロの専門家に相談したいと思った方は、不登校になったらどこに頼ればいいの?専門的な外部機関をご紹介もチェックしてみてください。

 

学校へ行きたくないときのNG行動

学校へ行きたくないとき、次のような行動をとると、状況がさらに悪化する可能性があります。

<学校へ行きたくないときのNG行動>

  • 学校へ行きたくない=甘えと自分を責める
  • 周りの子と比較する
  • つらい気持ちを我慢したり解決したい気持ちを放置したりする

「学校へ行きたくないのは、ただの甘え」「自分が弱いだけ」というように、自分のことを責めてしまうと、心のエネルギーがさらにすり減ってしまいます。自分の感情を否定せずに、「今はそう感じているんだな」と受け止めることが、心を軽くする第一歩につながります。

「周りの子はちゃんと学校に行っているのに……」といった比較も、自己効力感を下げてしまいます。学校生活のペースや心の状態は人それぞれのため、周りと同じである必要はありません。今の自分に合ったペースや過ごし方を見つけることが大切です。

また、学校へ行きたくないと思う中で、少しでもつらい気持ちや、解決したいという気持ちがある場合に、問題を放置すると心の不調が長引いたり、悪化したりすることがあります。自分が今思っていることを少しずつでも言葉にしてみたり、信頼できる誰かに話してみたりすることをおすすめします。

 

学校へ行きたくないときは「新しい居場所」を作るのも一つの手!

「学校へ行きたくない」という気持ちの理由の多くは、「なんとなく行く気力が湧かない」「理由はないけど面倒くさい」といった、無気力によるものです。はっきりとした原因がわからないことは、決して珍しくありません。

学校に行きたくないと思ったときは、無理して学校に行こうとするのではなく、まずは自分の気持ちを大切にすることから始めてみましょう。

また、失った自信や自分らしさを取り戻す、気分を変えてリフレッシュするための方法として、ありのままの自分を無条件に受け入れてくれるような、学校とは違う新しい居場所を作ってみるのも一つの手です。東京個別・関西個別では、生徒一人ひとりの学習状況に合わせた指導をしてくれるので、自分のペースで、目標に向けた学習を効果的に進められます。

その結果、「分からなかった内容が理解できるようになった」「苦手な問題が解けるようになった」などの小さな成功体験を積み重ねていけることで、自信を持てるようになります。最適な学習環境で成績アップを叶えていきたい場合は、ぜひ以下より詳細をチェックしてみてください。

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(※)参照:文部科学省:令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について、2024年

 

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