高1の春休みに受験勉強をスタートする3つのメリット

高校の1年間を終えて高校生活にも慣れ、生活スケジュールがルーティン化したことで余裕ができてきたのが高校1年生の春休みです。
この1年間で定期テストを経験し、部活動にも慣れたことでしょう。これから2年生に向けて、またその後の進路を考えていく上で、この春休みはとても貴重で重要な意味を持つ時間になります。

 

①時間的余裕がある春休みに進路を見据えた重点科目を確認する

学年の切り替え時期で、課せられる宿題の少ない学校もあるでしょう。また、定期テストもまだ少し先と、勉強の目的を見失いがちなのが高校1年生の春休みです。

しかし、実は高1の春休みの時点で、大学受験まですでに2年を切っています。この春休みは、受験を見据えた勉強を始める大切な時間なのです。

志望する大学・学部により受験科目が違ってきますので、どの科目を重点的に勉強するか、見定める時間にすることができます。
推薦入試(学校推薦型)や総合型選抜(旧AO入試)を検討している場合は、志望する大学の基準点や「学習成績の状況」などを再確認してみましょう。

 

 ②高2の学習内容を予習してスタートダッシュをかける

春休みは時間的な余裕があるので、定期テストのための勉強ではない勉強もすることができます。高校2年の学習範囲を予習していくことで、余裕をもって新学期のスタートを迎えることができます。
特に、大学受験でも重要になってくる英語は、4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)の学習を高校2年のうちに完了することが理想です。英検やGTEC、TEAP、IELTSなどの資格試験合格を目標に、検定試験対策を始めましょう。

合わせて、英語や数学で見落としている基礎項目が見つかったら、この時期に早めに対策を取ることが大切です。英語・数学・国語の基礎固めについては、記事の後半で詳しく解説しますので、ぜひ読み進めてみてください。

 

③大学受験を見据えた勉強習慣を身につける

高校生になってからの1年間について、日々の生活スケジュールを振り返り、高2に向けてそのスケジュールを見直すことで、大学受験に向けて勉強を習慣づけられる春休みにしましょう。

まず、勉強や部活、プライベートのことも含めて「やりたいこと」や「やるべきこと」をリストに書き出します。
次に、2年生の年間行事や部活動の予定も考慮しながら、そのリストの内容をいつまでにやるか、スケジュールを大まかに立ててみましょう。
そこから逆算して、「●月は何をどこまで進めればいいか」「この週は何をやるか」といったことを考えていくと、今やるべきことが明確になります。

そして、毎日を過ごすときには、日々の目標(計画)を立てて実行するように意識してみましょう。立てた計画がうまくいかなかったら随時見直してまた計画を立てて実行する、ということを繰り返して、時間管理を上手にできるようにしましょう。

 

 

高1の春休みの勉強時間と勉強のポイントは?

高校2年生を控えた春休み、今から受験を見据えた勉強を始めることのメリットや重要性を冒頭でご紹介しました。

それでは、この春休み、どのように勉強を進めていけば良いのでしょうか?
志望校合格に向けて、高校1年生の春休みに勉強にあてたい時間と勉強のポイントについて確認していきます。

 

 春休みは4~5時間の勉強時間を確保しよう

春休み期間は、毎日が土日と同じになります。高校での授業がない分、休日の勉強時間の取り方について、計画を立てて実行してみましょう。

春休み期間は、毎日4~5時間程度の学習時間を確保しましょう。
連続した勉強時間を取る必要があるわけではありません。自分のスケジュールに合わせて、朝起きたら1時間、昼食の前後に1時間、夕食前に1時間、夜は2時間……などといったように勉強時間を作ってみると取り組みやすいかもしれません。

なお、平日で学校があるときには、帰宅後に毎日2時間は学習時間を確保できるような生活スケジュールを立ててみるのがおすすめです。

 

文理どちらを選択しても「英語」は最重要科目

高校では、進路選択により文系・理系でカリキュラムが分かれてくる高校が多いと思います。
しかし、理系・文系のどちらを選択しても、英語がいちばんの優先科目になることは変わりません。
文系の場合に英語を重点的に勉強するのはもちろんですが、理系に進むことを考えている場合でも、英語の勉強をおろそかにせず取り組みたいところです。

具体的にどのように勉強を進めていけばいいかについては、次の章で詳しくご紹介します。

 

 

高1の春休みにやるべき英語・数学・国語の基礎固め

大学受験を控えた高1の春休みは、きたるべき高校2年生の「予習」をするのにちょうどよい時期である、ということは、冒頭でご紹介しました。
しかし、基礎的な単元につまずきがあると、思うように予習が進まないのも事実です。
そこで、つまずきの箇所に気がついたらそこに立ち戻り、基礎固めの学習をしましょう。

自分の弱点教科や強化したいと思っている教科はどれですか?
ここでは、主要3教科(英語・数学・国語)の基礎固めのために取り組むポイントをご紹介します。

 

【英語の基礎固め】中学文法と単語をやりきる

英語の基礎固めは、学校で配布された教材に立ち戻って復習することが大切です。新しい問題集にむやみに手を出すことなく、今ある教科書や問題集・単語帳を使って、単語・文法・構文を復習してみましょう。

単語は、春休みが終わるまでに全単語の暗記を2周程度できると良いでしょう。単語帳を毎日開く習慣をつけられるとベストです。

文法と構文の復習には、教科書と復習用のノートを用意します。
見開き1ページの左側に、教科書の英文本文を写します。そこに、1文ずつS(主語)・V(述語動詞)・O(目的語)・C(補語)・M(修飾語)を振って構文を取ります。
知らない単語があればその意味を調べてメモしておき、その後に、見開きの右側へ英文の日本語訳を書き込んでいきましょう。

もし余力があれば、問題集で語法問題や長文読解問題にもチャレンジしてみるとよいでしょう。

 

【数学の基礎固め】基本的な公式の概念理解を復習しよう

数学の問題を解くときに必要なのが、「概念理解」「計算力」「パターン認識」「解法パターン応用力」という4つの力です。
なかでも、まずは「概念理解」をしっかり定着させることが大切になります。概念を理解できていない状態では、練習問題をどれだけ解いても数学がなかなか身につきません。

数学に対して苦手意識を持っている方は、定義・公式・定理・性質を概念的に理解できるようなノート作りが有効です。ここでも、学校で使っている問題集を活用します。

まず、苦手だと感じる単元について、問題集にある例題とその解説をよく読み、ノートに写します。
続いて、例題の近くにある簡単な練習問題(チェック問題)を解きましょう。もし解けなかった場合は、解答を写して、理解できなかったところの解説をよく読みます。
その後は、ノートに書き写した例題と解説を読み返しながら、教科書の同じ単元の練習問題や問題集の応用問題を解いていきましょう。
例題とその解答に何度も目を通すことで、概念をより定着させることができます。

 

【国語の基礎固め】思考力をつけるためにできること

高校国語は、大きく現代文読解と古典に分かれて学習しますので、この記事でもそれぞれの分野について解説していきます。

 

〈現代文読解〉

現代文読解のポイントは「自分の頭で考える」ということです。
時間の余裕がある春休みは、時間をかけてじっくりと現代文に向き合うのに最適といえるでしょう。
分からない語句やトピックは辞書やインターネットで調べながら、根拠ある解答をつくる習慣をつけてみましょう。

おすすめの勉強法は、読んで勉強した文章の情報をノートに記録していくことです。

  •  文章の名前、筆者名
  •  テーマ・ジャンル
  •  その文章が書かれた時代背景
  •  文章の要約(200字程度)
  •  分からなかった語句の意味調べ

こういった項目を、1冊のノートにまとめておきましょう。今から記録を積み重ねていけば、このノートが大学受験の試験前にサッと見返せる貴重な資産になります。

 

〈古典〉

高校1年生の古典は、学校の教科書を使って文法・単語・古典知識をバランス良く学んでいきましょう。
文法や単語の学習に偏る方も多いのですが、古典知識(古典常識)を勉強することも大切です。現代語訳を読んでみても物語の情景が頭に浮かばないようであれば、それは古典知識が足りないからかもしれません。「古典ノート」を作って復習することをおすすめします。

ノートを縦書きできるように開き、上のページには授業で習った古文を書き込みます。
そばには、漢字の読み方や言葉の意味、主語・述語・形容詞などの品詞分解を書き込んでいきます。
見開き下のページには現代語訳を書き込み、あわせて、この文章に関係する古典知識をノートにまとめておきましょう。
教科書や便覧を参考にしながら、作品や作者の情報、作品に登場する人物のプロフィールや関係性などを図や文章で記します。さらに、作品が書かれた当時の日本の慣習や流行、思想などもまとめておくと良いでしょう。

 

 

【高2の予習】は学習塾の春期講習で取り組んでみよう

この記事では、高校1年生の春休みに取り組んでおきたい「基礎固め」の勉強法についてご紹介してきました。

実は、春休みの勉強で基礎固め以上に重要なのが、高校2年生の予習を進めることです。
高2の内容を予習しておくと、「①予習して勉強」→「②授業で勉強」→「③復習して勉強」と、同じ内容を3回も繰り返し学習することができ、勉強が定着しやすいのです。

ただ、学校で高2の教科書や問題集が配布されていない状態から自力で予習を進めるのは、効率的ではなく、あまりおすすめできません。
予習を進めていく中で分からないところが出てきても、自分で調べるのに時間がかかって勉強があまりはかどらず、進めておきたい学習を春休み期間内に終わらせることができなかった……ということになってしまうかもしれません。

そこで、基礎固めだけでなく予習も進めるために、学習塾の春期講習を活用してみると良いのではないでしょうか。
特に、個別指導塾なら、生徒1人ひとりに合った個別の学習プランを立てることが可能です。学習状況や高校ごとのカリキュラムを考慮して、春休み中に必要となる学習に優先順位をつけて取り組んでいきます。
つまずきの原因になっている単元を突き止めて重点的に学習する一方で、すでに理解できている単元の学習は最低限に抑えるなど、短い春休み期間を有効活用することができます。

この春は、個別指導塾の春期講習を利用して、高校2年生の良いスタートを切ってみませんか?

 

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