テストや試験で「ケアレスミス」が多いとき、単なる「うっかりミス」や「見直し不足」と思い込んでいませんか?
実は、「ケアレスミス」の多くの原因は、学力不足や得点力不足によるものです。日頃の勉強法を工夫することで、テストや受験本番でのミスを大幅に減らせます。
今回は、「ケアレスミス」が起きる本当の原因や効果的な対策を徹底解説します。「ケアレスミス」を減らして、本番で実力を最大限に発揮していきたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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目次
「ケアレスミス」ってどういう意味?
「ケアレスミス」という言葉のそのものの意味は、注意不足や軽率な行動によって生じるミス(誤り)のことを指します。
「ケアレスミス」が起きたとき、「できているつもりだったのに」「わかっていたはずなのに」「うっかり間違えた」といった、単なる注意不足や一時的な勘違いが原因と思われがちですが、実はそうではありません。
ほとんどの「ケアレスミス」とは、こういった注意不足や確認不足でなく、学力不足や得点力不足が原因で起きるものです。
「ケアレスミス」の原因を誤解したまま対策を立てていると、いくら「次は気をつけよう」と思っても、同じようなミスを繰り返してしまいます。
次からは、「ケアレスミス」が起きる原因をさらに詳しく解説していきます。
「ケアレスミス」が起きる2つの原因
「ケアレスミス」が起きる原因には、大きく次の2つがあります。
① 学力不足
② 得点力不足
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
①学力不足
「ケアレスミス」の最も根本的な原因の一つに「学力不足」があります。「うっかり答えを間違えてしまった」「ド忘れしてしまった」というように片づける方も多いですが、これらはすべて、知識がしっかり身についていないことが原因です。
知識が十分に身についていない状態では、テストや試験中に学習した内容を思い出せず、問題を正しく解けません。例えば、歴史の年号を間違えたり、数学の公式を勘違いしたりするのは、その知識が頭に入っていない証拠です。
また、知識やスキルは定着していても、テストのときに必要な知識やスキルを取り出したり組み合わせたりできない場合も、学力不足と言えます。「ノートにまとめて勉強したはずなのに、テストで思い出せなかった」というのも、単にノートにまとめる作業をしただけで、その内容を何度も復習したり、よく分からない部分を確認したりすることができていないからです。
学力不足による「ケアレスミス」をなくすには、他の人に説明できるレベルまで理解を深められるように、繰り返し学習することが大切です。繰り返し学習する際には、問題を解くスピードを上げていくことを意識しましょう。テストには時間制限があるため、速く正確にすらすら解けるまで演習することが大切です。
②得点力不足
「得点力不足」には、次の3つの状態があります。
① 問題を解く時間配分が考えられていない
② 解ける問題と解けない問題を見極めて、解く順番を決められていない
③ 問題で尋ねられていることに対して正しい解答を、解答欄に記入できていない
①と②が不足していると、難しい問題に時間をかけすぎて、答えられたはずの問題を解く時間がなくなる……というもったいない失点につながってしまいます。
③の失点も得点力不足です。問題の意図を正しく理解できず、的外れな解答をしてしまったり、マークミスをしてしまったりします。
この「得点力不足」による誤答は、時間不足からくる焦りが原因の場合が多いため、演習量を増やし、正確性と解答スピードを上げることが重要になります。
「ケアレスミス」をなくす・減らすためにできる3つの対策
「ケアレスミス」を減らすには、「学力不足」「得点力不足」という根本的な原因を解決していくことが大切になります。つまり、基礎知識をしっかり身につけ、実際に問題を解く「問題演習」の回数を増やしていく必要があるということです。
具体的な対策として、主に次の3つがあります。
【「ケアレスミス」をなくす・減らすための3つの対策】 ① 復習の回数を増やし、正答率と時間を記録する ② 本番と同じように時間を計って、問題演習に取り組む ③ 間違えた原因を振り返る |
それぞれ、詳しくお伝えしていきます。
①復習の回数を増やし、正答率と時間を記録する
知識を定着させるためには、学習した内容を何度も復習して理解・定着することが大切です。そこで、おすすめしたいのが「予習中心の勉強法」に取り組むことです。
予習中心の勉強法とは、学校の授業までに新しい学習内容を予習し、授業では予習した内容の復習やよく分からなかった部分を確認して知識を定着させることで、効果的な問題演習の機会を増やす……という勉強法です。
予習→授業→宿題やワーク・副教材を通して、「復習」の回数を自然と増やせることで、より学習内容の理解を深められます。その際に、正答率やかかった時間を記録しておくと、正答率が上がっているか、スピードアップしているかを確認できます。
また、学習内容を理解した状態で宿題やワーク・副教材に取り組めるので、実りのある問題演習ができることも、基礎知識の定着や、基礎知識を組み合わせたり工夫したりする問題への対応力をつけることにつながります。
そして、テスト前の貴重な時間は、基礎知識の学び直しに時間をかけるのではなく「問題演習」に使えるため、時間配分や問題の取捨選択、問題文の理解など、得点力を高めるための練習ができるようになります。正答率を記録しておけば、どの問題を重点的に復習すべきかが分かり、時間を記録しておけば、どのくらいのペースで問題を解けば良いのかも体感できます。
このような「予習中心の勉強法」の習慣をつけることで学力不足・得点力不足を解消し、本番での「ケアレスミス」をなくしていきましょう。
②本番と同じように時間を計って、問題演習に取り組む
問題演習をするときは、テストや試験の本番と同じような雰囲気・環境で取り組みましょう。例えば、「実際に時間を測りながら問題を解く」「問題集やテキストに解答を書き込むのではなく、解答用紙などの別紙に答えを書いてみる」「問題の難しさのレベルによって、解く順番を変えてみる」などです。
日ごろから本番と同じような雰囲気・環境で問題を解く習慣をつければ、「普段通りのこと」をテストや試験でも自然と行えるようになります。
緊張や焦りによる「ケアレスミス」をなくすためにも、過去問を本番と同じ時間配分で解いたり、模擬試験で試験の環境に慣れたりしておくことが大切です。
③間違えた原因を振り返る
問題演習を行うなかで、答えを間違えたり思わぬミスをしたりした場合は、「なぜ間違えたのか」「どんな問題で間違えたのか」を振り返り、間違いやすい問題の傾向を集めて分析していきましょう。
間違えた問題をノートにまとめながら原因を分析することで、本番で同じミスをしないための対策を立てられます。間違えた問題をノートにまとめておくと、自分はどのような問題でどのように間違えやすいのか……といった傾向が掴めてきます。そこから、次回同じような誤答をしないためにはどうしたら良いのかを考えて、次の学習から取り入れていきましょう。
難しいと感じた問題もそのままにせず、分かるようになるまで解説を読んだり、すらすら解けるようになるまで練習を繰り返したりすることが大切です。
なお、一人で間違えた問題や分からなかった問題を分析するのは大変……と思う場合は、学校の先生や塾の先生に相談してみるのも一つの方法です。東京個別・関西個別では、生徒一人ひとりのつまずきポイントに合わせて最適な学習プランを提案してくれます。効率的に苦手を克服し、学力と得点力をアップしていきたい方はぜひ一度ご相談ください。
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テスト・試験当日の「ケアレスミス」をなくすには?
ここまで、「ケアレスミス」を減らすために日ごろからできることをお伝えしてきましたが、テスト・試験当日は、次のような対策に取り組みましょう。
① 時間配分をコントロールする ② 問題文を正しく読み込む ③ 指さし確認をする |
まず、本番では時間を意識しながら問題を解いていきましょう。例えば、「前半の問題は30分以内」といった目安を決めておくことで、試験中の焦りによるミスを防げます。普段から時間を計って問題演習をしていると、どのくらいのペースで解けば良いかが掴めてくるので、焦らずに普段のペースで問題が解けます。そして、時間配分も適正に行えるようになり、最終的に見直す時間もしっかり確保しておけます。
間違えた問題をまとめたノートを普段から作っていれば、どこで自分がミスしやすいのかが分かるので、マークシートのズレや計算ミス、問題の読み間違いといった自分がやってしまいがちなミスがないかを確認できます。また、一度解けない問題は後回しにするといった判断も大切です。
問題文は注意深く読み、その設問で何が求められているのかといった意図を正確に把握しましょう。問題を正しく理解するためにも、重要な箇所やあとで見直したい箇所には、印をつけたりメモに残したりしておきます。
とくに、計算式は「答えが出るまでの過程」も丁寧に書き、見直しやすくしておくことが大切です。これも、間違えた問題をノートにまとめておき、対策を考えて取り入れた学習をしておけば、普段通りで良いのです。
最後に、すべての解答が終わったら、自分の指で問題番号と解答欄を確認する癖をつけておきましょう。問題文を読むときや選択肢を選ぶときも、指でなぞりながら丁寧に確認することで、ミスを減らすことにつながります。
これらの対策に加えて、前日は十分な睡眠をとる、当日の朝は適度に食事をとるなどして、体調を整えておくことも重要です。また、試験会場には余裕を持って到着し、精神的にも落ち着いてテスト・試験に挑める状態を作っておきましょう。
「ケアレスミス」は「振り返り」が対策のカギ!
「ケアレスミス」が起きる本当の原因は、「学力不足」と「得点力不足」にあります。
「ケアレスミス」をなくしてテストや試験で実力を発揮するには、予習中心の勉強で基礎知識をしっかり定着させてすらすら解けるようにし、本番と同じ環境での問題演習を繰り返し行うことが効果的です。また、時間配分のコントロールや問題文の正確な読み取りなど、当日のミスを減らすための対策も行いましょう。
最も大切なのは、「ケアレスミス」をしたらそのままにせず、「なぜそこで間違えたのか」を振り返ることです。間違えた問題をノートにまとめ、自分のミスのパターンを知って対策を考え、弱点を克服していけば、着実に「ケアレスミス」を減らしていけます。つまり「ケアレスミス」がある人は、日頃の学習の仕方に問題があるので、学習の仕方を見直してみましょう。
「一人で振り返りながら対策をしていくのは大変」「勉強のやり方は分かったけど、どうやって進めたらいいのか分からない」という方は、講師が苦手やつまずきポイントを一緒に考え、効果的な学習プランを提案してくれる、東京個別・関西個別も検討してみてはいかがでしょうか?
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