ほめて伸ばす教育にはメリットがいっぱい!

保護者

あの、教室長。「お子さんをほめて育てるとよい」と聞いて実践するようにしているんですが、これがなかなか難しくて。

教室長

「ほめ育て」は育児や教育の世界ではかなり一般的な言葉になってきましたね。ほめることには大きく分けて4つのメリットがあると言われています。1つ目は、「やればできる」と自信がつくこと。2つ目は、「自分は価値ある人間だ」という自己肯定感が育つこと。3つ目は、「また次もがんばろう」「もっとやりたい」と意欲が出ること。4つ目は、「いつも自分のことを保護者は見てくれている」という安心感や保護者への信頼感が育つこと。どれも大切なことですね。

保護者

はい。ほめられれば大人でもうれしいですし、やる気にもなります。だから、ほめることが大事なのはわかるのですが、実際にほめようと思うと「ほめ方」がわからなくて。どんなときに、どんなふうにほめるのがいいんでしょうか?

教室長

ほめることを難しく考え過ぎてしまっているのかもしれませんね。「ほめなくちゃ」と意識しないで、お子さんががんばったときや、上手にできたときに、素直に「よくやったね」とほめてあげればよいと思います。 

お子さんの「よいところノート」をつけてみる

保護者

確かに、「ほめなくちゃ」と意識し過ぎていたところもあるかもしれません。実は、なにをほめたらいいか悩んでしまうこともあるんです。そういうときはどうしたらいいんでしょうか。

教室長

なるほど。もしかしたら、その原因はご自身が「ほめ慣れていない」ことかもしれません。

保護者

確かに、よいところよりも、できていないところやダメなところに目がいってしまいがちで、注意のほうが多くなってしまっています。

教室長

長所より短所のほうがどうしても目立ちますからね。それでは、お子さんの「長所を見つける訓練」をしてみませんか?

保護者

それはどんな訓練ですか?

教室長

まずは、お子さんの様子をよく観察することからはじめましょう。お子さんが満足した笑顔をしたときは、ほめる絶好のタイミングです。お子さんの表情を見逃さないようにするだけでも変化があると思います。また、「休まずに学校や部活動に行っている」「きょうだいげんかをしなかった」「部屋の片づけができた」など、なにげない日常のなかで「えらいな」と思うことを探してみてください。

保護者

そんなささいなことでもよいのですか?

教室長

ささいなことで大丈夫です。むしろ、ささいなことをどんどんほめていきましょう。たとえば1等賞をとったり、なにか難しいことを成し遂げたり、そういう「大きなすごいこと」をしたときはだれもがほめますよね。これは本人にとって、言ってみれば「ほめられてあたり前」のことなんです。それに対して、さきほど挙げたような「小さなよいこと」は周囲も見落としがちで、本人も気づいていない場合があります。そこに目を向けてほめてあげてください。お子さんの心にもきっと響くと思いますよ。

保護者

はい!

教室長

お子さんのよいところが見つかったら、それをノートに書き出しましょう。手帳やカレンダーに、見つけた「よいところ」を毎日書いていくと「今日はたくさんほめポイントが見つかった」や「明日はもっといっぱい見つけよう」といったモチベーションにつながります。お子さんのよいところを探すだけでなく、お子さんに保護者のよいところを見つけてもらい、親子でお互いの「よいところノート」を見せ合うのもよいですね。

保護者

わあ、それは素敵な考えですね!会話のきっかけにもなりそうです。 

 

 

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お子さんを伸ばすほめ方を練習しよう

教室長

ほめポイントが見つかったら、どんどんほめていきましょう。せっかくほめるなら、上手にほめたいですね。

保護者

ほめ方にもよい、わるいがあるんですか?

教室長

はい。「お子さんを伸ばすほめ方」と「お子さんが伸びないほめ方」があります。お子さんが伸びないほめ方の例としては、次のようなものがあります。

 

●なんでも、ほめる
●うわべだけほめる
●おだてて、言うことを聞かせようとする
●保護者の意に沿うときだけほめる
●ほめたりほめなかったりのムラがある
●ほかのお子さんとの比較でほめる
●結果だけをほめる
●大げさにほめる
●ほめているふりをしてけなす

保護者

なるほど。確かに、心のこもっていないほめ言葉は、逆に傷つけてしまうかもしれません。ほめることがよくないこともあるんですね。

教室長

そのとおりです。逆に、お子さんの心に響く上手なほめ方のポイントには、次のようなものがあります。

 

●心からほめる、声に出してほめる
●言葉だけでなく、抱きしめたり頭をなでたりなど行動でもほめる
●うまくできたとき、その場でほめる
●プロセスをほめる
●どこがよかったか具体的にほめる
●失敗したときや、結果がわるかったときは次につながる声掛けをする

保護者

ありがとうございます。今日から心がけてみます!

教室長

お子さんが「保護者の期待に応えるためにがんばらないといけない!」と気負ったりすることなく、自然体で受け止められるほめ方を目指したいですね。ぜひがんばってください。