勉強法

ライバルに差をつけろ!大学入試の「小論文」 書き方のコツ


大学の推薦入試やAO入試で課されることが多い「小論文」。一般入試の個別試験で課す大学・学部もあります。作文を書いた経験はあっても、「小論文」と聞くと急にハードルが高くなる…そう感じる人も多いのでは?
まずは「小論文」の基礎知識と、書き方のコツを押さえることから始めましょう!

「小論文」とは何?作文とどうちがう?

最近、難関大学を含めて、AO入試や推薦入試を取り入れる大学が増えているんですよね。小論文が課されることが多いと聞きますが、小論文というと難しいイメージがあって…。

作文と何がちがうのかしら?

単刀直入に言うと、こうです。

◆「小論文」とは…
問われていること(論点)について、「私はこう考える」という意見と、「なぜそう考えるのか」という理由(論拠)を、筋道を立てて説明し、相手を説得する文章のこと。

◆「作文」とは…
ある出来事に対する心境や感想を述べた文章のこと。

「小論文」では論理的に考える力と、説得力が求められます。そして、文章全体が「意見」と「理由(論拠)」という構造になっている。そこが作文との大きな違いです。

大学入試では、どんなテーマが出題される?

なるほど。実際、大学入試ではどんなテーマで出題されることが多いんですか?

小論文の入試問題で出題されるテーマは、それぞれの学部で入学後に学ぶ分野に関連し、かつ、社会的な問題性・話題性があるものが多いですね。主な学部系統の頻出テーマには、近年、このような傾向がみられます。

〇文学部や外国語学部系統
「人間」や「文化」、文化を支える「言語」に関連し、現代社会特有の諸問題に関するテーマ

〇教育学部系統
「教育・若者・子ども」に関するテーマが多いが、専攻分野によって、テーマ内容も多岐に渡る。

〇経済学部や法学部系統
グローバル社会や経済システム、環境問題など、時事的なテーマが多い。現代社会の諸問題に対する関心と、それを分析し、解決策を提案する能力が求められる。

〇工学部、農学部、理学部系統
学部の専攻分野に関連した自然科学をテーマにしたものが多く、意見論述とあわせて、理科や数学の教科問題や、原理・現象を説明させる設問がよく出る。科学の発展と社会の関係についての認識も問われやすい。

〇医学部・薬学部系統
医療現場における課題、医療制度、先端医療と生命倫理、科学論などのテーマが多い。

学部によって、出されるテーマにも特色があるんですね。

小論文に必要なのは「5つのコツ」と「4つの力」!

でも、うちの息子たちは作文を書くことすら苦手だから、小論文なんてとても書けそうにないです…。

いえいえ、そうとは限りませんよ。作文では、表現の巧みさ美しさが評価されることがありますが、小論文に求められるのは「いかに論理的に考え、説得力のある論述ができるか」そのための「コツ」を身につければ、高得点をねらえる可能性が十分にあるんです。

書き方に「コツ」があるんですか?

小論文を書くための「5つのコツ」をご紹介しましょう。

【コツ1】設問をしっかり読み、「何について書くのか」を押さえる!
限られた時間で要点をつかんだ論述をするためには、最初に設問をよく読み、「つまりは何について書けばいいのか」を把握すること。字数や解答条件なども、線を引くなどして必ず押さえましょう。

【コツ2】資料文の中にあるポイントやキーワードは「書き込んで」押さえる!
資料文の中に何度も出てくるキーワードや、大事な文には印をつけて、すぐに見直せるようにしておくこと。具体例や接続語の後に続く内容も要チェック。また、読みながら思いついたことは余白に書き込んでおくと、まとめやすくなります。

【コツ3】理由(論拠)に盛り込む具体例は「採点者が知らないこと」を書く!
理由(論拠)に盛り込む具体例は、自分よりも採点者のほうが詳しいような例を書いてしまうと説得力が落ちます。自分だけが知っているような実際の体験に基づくことや、自分なりに仕入れた知識などをもとに書くとよいでしょう。普段から、本や新聞、メディア、他者とのコミュニケーションなどから積極的に「ネタ探し」をして、ストックしておくことも大切。

【コツ4】「構成メモ」を準備しておく!
いきなり原稿用紙に書き始めると、論旨がブレてしまったり、時間が足りなくなってしまったりする危険があるので、あらかじめ「構成メモ」を作成しておくと効率的です。
①論点
②意見
③理由(論拠)
の3つの要素を盛り込み、序論・本論・結論をどのように構成するか、文章全体の流れを決めておくとよいでしょう。

【コツ5】結論(自分の意見、主張)を明確にする!
結論部分では、いかに説得力のある結び方ができるかどうかがカギ。あいまいな終わり方や、わかりにくい言い回しで濁すのはNGです。自分自身の考えを明確に示すことで、読み手に強い印象を残すことができるでしょう。

このコツをおさえて書く練習をすればいいのですね。

説得力のある小論文を書くためには、上記の「5つのコツ」と、読解力・発想力・論理的思考力・表現力の「4つの力」をバランスよく鍛える練習が大切ですよ。

繰り返し練習すること・添削してもらうことが大切!

小論文の基本的な知識や書くときのコツがわかったら、あとは実践あるのみです。小論文は、実際に書いてみなければわかりません。最初からうまく書けなくてOKです。コツが身につくまでには、ある程度、数をこなす必要がありますからね。

具体的には、どんなふうに練習をしたらいいでしょうか?

志望大学の過去問を集めたり、小論文の問題集を用意するなどして、まずは書いてみましょう。先ほどの「5つのコツ」を意識して書いてみること。そしてもうひとつ大切なのは、「書きっぱなしにしない」ということです。

「書きっぱなしにしない」というのはどういうことでしょう?

担任の先生や進路の先生など、人に読んでもらうことです。論理的かどうか、説得力があるかどうか、筋が通っているかなどを添削してもらうと、課題や弱点が明確になり、伸ばしどころが見えてくるでしょう。解答例があれば、よく読んでおくことも大事ですね。また、原稿用紙の使い方など、基本の知識は必ず押さえておきましょう。
まとめると、小論文は、コツを押さえた後は書き続けることで上達します。ただし、書きっぱなしではなく、添削を受けることで課題や伸ばしどころが見えてきます。個別指導の塾では、自分自身でも気づいていない長所や強みを客観的にアドバイスしてもらったり、受験対策の相談にのってもらったりすることも可能ですから、1人で悩む前にぜひ相談してみてください。