不登校からの高校受験!学習の遅れや出席日数の影響は?

不登校のお子さまが高校への進学を希望している場合、つまずきを感じやすいのは主に次の3点です。

・学習の遅れ
・内申点
・欠席日数

学習の遅れや欠席日数から、高校受験・高校進学を不安に思う保護者さまも多くいらっしゃいます。

ですが、不登校だからといって、高校受験・進学をあきらめる必要はありません。

学習の遅れ、欠席日数については、次のような対応が可能です。

 

不登校中の学習の遅れは取り戻せる

不登校のお子さまは、同学年の子ども達に比べて学習面で遅れがちです。「学力が追いつかず高校受験ができないのでは」と心配される保護者さまは多いですが、学習意欲のあるお子さまなら、取り組み方次第で巻き返しも可能です。

お子さまが自分で学習計画を立てて家庭学習を進めていけるのが理想ですが、不登校の状況では、一人で計画的に学習を進めるのは難しいことがあるかもしれません。

その場合は、塾やオンライン学習、家庭教師などの学習サービスを利用するのも効果的です。学校の授業と同様に、学習の課題を順番に洗い出して、お子さまをリードしてあげられる環境があると、学習を効率的に進められます。

個別指導塾ならお子さまのペースを重視した学習が可能

不登校のお子さまの学習方法として、特におすすめなのは個別指導塾です。

個別指導塾は一人ひとりに合わせた指導を行っているため、お子さまのペースを大切にしながら学習を前に進められます。周りの目が気になるお子さまや、周囲のペースに合わせる必要性からプレッシャーを感じるお子さまも、個別指導塾なら安心して通いやすいのが特徴です。

また、毎週決まった時間に個別指導塾に通うことにより、生活習慣や学習習慣もつけやすくなります。個別指導塾の中には、授業当日でも授業日時の変更が可能だったり、お子さまの状況に合わせて柔軟に対応してくれたりする塾もあります。

対面での通塾が難しい場合は、オンライン授業に対応した個別指導塾もあるので検討してみるとよいでしょう。

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調査書の欠席日数・内申点の影響は学校によって違う

高校受験で合否判定に使われるものが「調査書」です。「内申書」と呼ばれることもあります。

調査書には、お子さまの中学校での学習状況や生活態度などが記載されるのが一般的です。記載内容のなかには出席日数や成績評価があるため、「出席日数が足りないから、高校受験ができないかもしれない」と心配される保護者さまも多いでしょう。

しかし調査書をどの程度重視するかは、高校によって違います。調査書を学力検査より重視している学校もあれば、1割程度しか加味しない学校もあります。

そのため、欠席日数が多いからといって高校受験を諦める必要は全くありません。

現在では、不登校などの受験生の不安を取り除くために、中学校が高校に提出する調査書から欠席日数などの項目を削除している県が増えてきています。

たとえば、東京都は書く欄がなく、千葉県は令和8年度入試からなくなり、埼玉県は令和9年度入試からなくなる予定です。

また、「長期欠席等にかかる選抜方法」をすべての公立高校・学科で実施している県もあります。

 

不登校でも進学しやすい、通いやすい高校とは?

それでは不登校でも進学しやすい、通いやすい高校とはどのような学校でしょうか。

不登校の受け入れが可能で、進学後も通いやすい高校を選ぶとよいでしょう。そのためには、公立高校、私立高校、公立・私立の通信制高校など、さまざまな高校の情報を知っておくことが大切です。

そこで次からは、それぞれ高校の特徴やメリット・デメリットをご紹介します。

 

公立高校

全日制の公立高校は、一般的な進学先の一つです。

授業料以外の面で、私立の高校よりも比較的安い学費で通えるのが公立高校のメリットといえます。

一方で受験の際、調査書における内申点が重視されやすいのは、不登校のお子さまにとってデメリットです。とはいえ、実際に内申点がどの程度重視されるのかは、都道府県や、学校によっても違います。中学校の進路指導主事や塾など、高校受験に関する最新情報を多く持っている人に、ぜひ相談してみてください。

 

私立高校

全日制の私立高校は、合否の判定基準や教育方針が公立高校とは異なります。

公立高校に比べて調査書や内申点を重視しない高校もあるため、不登校のお子さまにとって受験しやすいケースも多いでしょう。どの高校が受験しやすいかは、受験の事情をよく知る中学校の先生や、塾などに相談してみるのがおすすめです。

ただ、調査書が重視されないということは、入試当日の試験結果で合否が決まりやすいということです。学力重視での一発勝負になるため、学習面での事前準備が欠かせません。また公立に比べ、授業料以外の学費が高くなりがちなのは、デメリットといえます。

 

不登校支援が充実しているかどうかは学校によって異なる

私立高校、公立高校を問わず、不登校になった場合にどのような支援があるのかは学校によって大きく異なります。

支援の充実した学校では、スクールカウンセラーを利用できる、別途に学習支援を受けられるなど、いざというときのサポートが魅力です。高校により大きく異なるため、受験する学校を選ぶ際、あらかじめ学校側の体制を確認しておくとよいでしょう。

 

通信制高校

通信制高校は、決められた日に通学し、オンライン学習やレポート提出を中心に学習を進められる高校です。通学の頻度は、週5回から年に数回まで、学校やコースによって異なります。

全日制のように毎日通学しなくてもよいため、不登校のお子さまにも通いやすいといえます。学習も、自宅で自分のペースで進められるため、ストレスが少ないでしょう。

一方、通学の頻度が少ない学校やコースの場合、部活動や学校行事が盛んな通信高校もあるので、お子さまの性格にあった学校を選ぶと良いでしょう。

通信制高校の入試は「受け入れ」を前提とした試験

通信制高校の受験は、全日制高校の受験とは少し異なります。ほとんどの通信制高校が実施しているのは面接と作文、書類審査で、学力試験を行う通信制高校は多くありません。

基本的に、通信制高校の試験は「落とすための試験」ではなく、「受け入れ準備のための試験」です。お子さまが試験に対してストレスを感じにくく、ゆったりと高校受験に臨めるのも、通信制高校のメリットといえるでしょう。卒業までに4年かかるケースがある点はデメリットです。

 

定時制高校

定時制高校は、夕方から夜間にかけて授業が行われている高校です。中には午前の授業を開講している学校もありますが、生徒は授業を受ける時間が選べるようになっています。

昼夜間に授業を行うのが定時制高校の特徴です。さまざまな背景をもつ人が通っており、体調が整わず朝に起きづらいお子さまにとっても通いやすいでしょう。

一方で1日の授業時間が少ないため、卒業までに4年かかるケースがあることはデメリットといえます。

また入試は、一般的には英語、数学、国語の3教科と、面接が主流です。学校によって作文、理科、社会が含まれることもあり、学力面での準備が欠かせません。反対に作文や面接だけで合否判定する学校もあります。

東京都内では「チャレンジスクール」という選択肢も

東京都では、「チャレンジスクール」という都立の高校を設置しています。午前・午後・夜間の三部制で授業を行うため定時制高校に分類されますが、学習方法は一般的な定時制高校よりも柔軟で、少人数学習、学力別クラス、専門科目クラスなどが設置されているのが特徴です。

チャレンジスクールでは、中学の内容を学び直せる、カウンセリングを提供するなど、不登校を経験したお子さまへのサポートも充実しています。受験では調査書を利用せず、合否判定は志願申告書と作文・面接で行われ、一般的な都立高校で行われるような学力試験はありません。

出席日数が足りない、学力に自信がない、といったお子さまも受験しやすい選択肢として、現在注目を集めています。

 

「自己申告書」は不登校だからこそ役に立つ

不登校のお子さまが受験をする際、非常に重要な意味をもつのが「自己申告書」と呼ばれる書類です。

ここでは、自己申告書とは何か、自己申告書の具体的な書き方を解説します。

 

自己申告書とは

自己申告書は、不登校のお子さまが公立高校の受験をする際に、欠席が多い理由や志望動機、高校生活への抱負等を、中学校を通さず、直接高等学校に伝えるための書類です。

また公立高校入試の自己申告書は厳封のうえ、中学校を通して調査書と一緒に高校へ提出しましょう。各県の教育委員会等のホームページからダウンロード・入手できます。

 

高校受験のために活用できるサポート一覧

不登校のお子さまが高校受験のために活用できるサポートには、次のようなものがあります。お子さまに合った方法でサポートを受け、高校受験を目指しましょう。

 

サポート校・フリースクール

サポート校やフリースクールでは、学習や生活面での支援が受けられます。

中学生向けのサポート校とは、主に不登校の中学生を対象に学習支援を行う民間の機関です。高校進学を目指して学習フォローをするサポート校や、通信制高校がプレスクールとして開設しているサポート校などがあります。

フリースクールは、自由な学びの場であるとともに、不登校のお子さまの居場所という役割ももっています。学習だけでなく生活のサポートがあり、また在籍する学校との連携が認められれば出席扱いにしてもらえるのもメリットです。ただし、高校への進学サポートがあるかどうかは、フリースクールによって異なります。

 

教育支援センター(適応指導教室)

自治体や教育委員会で、不登校のお子さまを対象に教育支援センター(適応指導教室)を開設していることがあります。教育支援センターでの学習時間や内容によっては、学校の出席日数として認められるケースもあるのがメリットです。

実際にどの程度の日数や頻度で出席扱いになるかは、自治体や学校によって違うため、事前に中学校と相談する必要があります。

 

オンライン学習・家庭教師

オンライン学習や家庭教師による学習サポートで高校受験を目指すお子さまもいます。

家から出ることなく、自宅でサポートを受けられるのが、オンライン学習や家庭教師のメリットです。ただし基本的には自分一人での自宅学習となるため、学習習慣がつきにくく保護者さまのサポートや管理が必要になることもあります。

なお中学校長が認めた場合、オンライン学習や家庭教師による学習も出席扱いになることがありますので、相談してみるのもよいでしょう。

 

個別指導塾

個別指導塾は、お子さまのペースに合わせながらの学習指導を得意としています。高校受験の指導経験や高校受験の情報を豊富に持っている個別指導塾なら、高校受験や進路に関するアドバイスを受けられるのもメリットです。

高校の情報を豊富に持っている塾であれば、不登校に手厚く対応してくれる高校や、お子さまの性格・意欲に合った高校を紹介してもらうこともできるでしょう。お子さまへの学習サポートはもちろん、保護者さまも高校受験について相談が可能です。

特に高校受験ができるか、進学が可能かどうかについて保護者さまの不安は大きいものですが、高校受験に強い個別指導塾に相談ができれば、進路の見通しが立ちやすくなるでしょう。また個別指導塾での学習は、中学校長が認めれば出席扱いになるケースもあります。

個別指導塾でも、不登校サポートの対応力はさまざまです。東京個別・関西個別は個別指導35年以上の実績があり、毎年さまざまなケースの高校受験をサポートしています。不登校の高校受験を指導してきたノウハウもあるので、一人で悩まず、不安なことやわからないことを相談してみるのもおすすめです。

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不登校でも高校受験はできる!適切なサポートで高校進学を目指しましょう

不登校でも高校受験は可能です。調査書の内容を重視せず学力試験や面接で受験を行う高校もあるため、各校の情報を早めに調べ、お子さまに合った学校を見つけましょう。

不登校で高校受験を目指す場合、学習面でも、情報の面でも、適切なサポートを受けることが大切です。

とりわけ個別指導塾の東京個別・関西個別では、1人ひとりの現状と目標から専用カリキュラムを作成し、「1人で解ける」を目標に指導します。お子さまとの相性をみて選べる担当講師と、二人三脚で高校受験を目指せます。また保護者さまが高校進学について相談することもできるので、一人で悩まず、まずは見学や相談会へ参加してみてはいかがでしょうか。

 

東京個別・関西個別の不登校・高校受験サポート

東京個別・関西個別の不登校サポートでは、お子さまの学習の遅れを取り戻し、高校進学に必要な学力を伸ばして、高校受験を徹底サポート。進路相談への対応や、志望校・併願校選びのアドバイスもしてくれます。高校進学を希望されている不登校のお子さま、保護者さまは、ぜひお気軽にご相談ください。

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