中学英語で必要な力とは?

保護者

英語の成績を上げるには、なにをすればいいんでしょうか?

教室長

学校の成績を上げるという観点でいえば、単語や連語をたくさん覚えること、文法をきっちり押さえることですね。

保護者

語彙と文法ですか。

教室長

英語の技能は、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能に分けられます。そのいずれにも絶対必要なのが、語彙力です。

保護者

確かに、単語がわからないとどうしようもないですよね。

教室長

英語を話すときも、単語は重要ですからね。近年重視されているヒアリングでも、単語がわからなければ聞き取ることはできません。そして、学校の成績を上げるという観点から考えると、文法もはずせません。

保護者

学校のテストで問われるのは確かに文法がメインですよね。

教室長

教科書は文法ごとに構成されていますから、定期テストはどうしても文法に関する出題が多くなります。また、やはり英語を正しく読むには文法が重要になってきます。

保護者

やはり語彙と文法って大事なんですね。

文章の中で語彙と文法を押さえるために

教室長

まずは、教科書の英文を日本語に訳す、「読む」ことから始めましょう。

保護者

え?ハードルが高くありませんか?

教室長

なにも最初から長文を読む必要はありませんよ。教科書の最初のほうは、短い文で構成されているでしょう?使われている単語も決して多くありません。まずは短い英文の中で単語を読むようにして、単語の意味をつかめるようにしましょう。

保護者

最初は、単語を読むことからスタートするんですね。

保護者

そうです。ちなみに「読む」ことと「意味がわかる」ことは別です。よく語彙力を上げようと英単語をノートに書き連ねているお子さんがいますが、実は読めないままで書いているケースがとても多いのですよ。ですが、読めない言葉を覚えるのはとても難しいと思います。ですから最初は完璧とはいえないカタカナ読みでも構わないので、まずは声に出して読めるようになりましょう。できるなら、誰か英語の上級者に読んでもらって後に続けられるといいですね。

保護者

確かに、読めない漢字を覚えるのは難しいですよね。英語もまずは読めるように、かぁ。

教室長

読み方がわかったら、今度は一語ずつ日本語に訳していきます。時々、”a lot of 〜”(たくさんの〜)など、連語で訳さないとよくわからないものも出てきますから、その場合には連語で訳しましょう。

保護者

文章の中で語彙力をつけていくんですね。

教室長

ええ、そうです。単語が一通りわかったら、その単元でキーになる文法をチェックして、一文を日本語にしてみるといいです。

保護者

文法もいっしょに学習するんですね。

教室長

教科書の本文は、単元ごとに押さえたい文法がはっきりしていますからね。併せて押さえておきましょう。また、逆に日本語を英訳していく勉強法もあります。ある程度語彙力はあるけれど文法が苦手という人は、日本語から英文を作る方がより使える英語になりやすいのでおすすめですね。日本人はアウトプットが苦手だと言われていますし。いずれにしても、語彙と文法を文の中で覚えていくようにすると、英語の力がついていきますよ。

 

 

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文法を整理して理解しよう!

教室長

文法を強化するためには、時には単元を超えて共通点を探ってみることも効果的です。

保護者

共通点を探るんですか?

教室長

たとえば、”This is your bag.”「これはあなたのバッグです。」と”She is playing the piano now.”「彼女は今ピアノを弾いているところです。」は同じ単元で学習しませんよね。

保護者

それは、be動詞と現在進行形で、全然違う文法ですから当然じゃありませんか?

教室長

そうでもないのですよ。どちらもbe動詞isを使った文でしょう? be動詞の文は疑問文や否定文の作り方が同じなので、並べてみるとこんな感じになります。

 

【肯定文】
This is your bag.
She is playing the piano now.

【疑問文】
Is this your bag?
Is she playing the piano now. 

【否定文】
This is not your bag.
She is not playing the piano now.

保護者

なるほど。バラバラに出てくる文法をまとめて、特徴をつかむんですね。

教室長

ほかにも、たとえば助動詞のcanとwillは同じように疑問文と否定文を作りますし、動詞がbe動詞でも一般動詞でも、過去形の肯定文は動詞を過去形にします。一般動詞の文で主語が一人称、二人称、三人称単数、三人称複数に変わった時の現在形と過去形の文なども、一度整理して書き並べてみるとグッとわかりやすくなりますよ。