時間がない!中学生の学習時間事情

保護者

普通の中学生って、1日にどのくらい勉強しているのでしょうか。

保護者

そうねぇ。部活動にもよるのだろうけれど、うちの息子は1日2時間できていたかどうかってところだったかしら。

保護者

うちは2人とも部活動中心で、毎日学校の宿題で手一杯といった感じなんですよね。だからテスト前もほとんど一夜漬けで…。

保護者

練習熱心な運動部だったりすると、帰るのも遅いものね。

保護者

部活動もがんばってほしいけど、勉強もやっぱり心配で。みんなどうしているのかしら?

教室長

中学生が忙しいのはどこも同じみたいですよ。中学生の平均家庭学習時間は90分で、そのうち半分の45分くらいは宿題で終わってしまうという調査結果も出ています(※1)。

保護者

1日1時間半?思ったより少ないんですね。みんなもっと勉強しているんだと思っていました。

教室長

運動部だと、夏は夜7時頃まで部活動があるでしょう?そこから帰宅して入浴と食事をとると、勉強に取りかかれるのは早くて8時がいいところです。朝6時に起きるとしても、中学生に推奨されている睡眠時間の9時間を確保しようとすると、たった1時間しか勉強できない計算になります。平均的な睡眠時間の7時間半で計算しても、最大2時間半しかとれないんですよ。

保護者

言われてみればそうですね。

教室長

受験生でもなければ、平日は、宿題も入れて1日1〜2時間程度の勉強時間が確保できればまずは問題ないと考えてもよいと思います。

勉強時間とテストの点数は比例しない!

保護者

もう少し睡眠時間を削ってでも勉強させたほうがいいのかなと思っていたんですけど、やっぱり睡眠時間は減らさないほうがいいんですか?

教室長

睡眠時間を削っても、成績は向上しませんよ。睡眠時間とテストの点数の相関を調べても、1日8時間程度の睡眠をとっている人がもっとも高いという結果も出ています(※2)。

保護者

やみくもに勉強すればいいというわけではないんですね。

教室長

そもそも睡眠は、身体や脳、さらには心をつくるために必要な時間ですからね。睡眠時間が減れば記憶力も集中力も低下してしまいますから、学習効率が落ちるのは当たり前です。

保護者

言われてみれば当然ですね。

教室長

まずは睡眠をしっかりとること。その上で計画的に勉強していくことが大切です。

 

 

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学習の質を高めるためには?

保護者

計画的に学習って、具体的にどうすればいいのかしら。1日に1〜2時間で十分な勉強なんて難しそうだけれど。

教室長

学習は質が大事です。毎日何をどんなふうに勉強するのかを考えてみましょう。まずは優先順位を考えてみましょうか。

保護者

とりあえず、学校の宿題ですよね。

教室長

そうですね。学校の宿題が必ずしも自分の学習に最適とは限らないのがつらいところですが、宿題は学校での評価にもつながりますから、やはり最優先でやりたいところです。それが平均で45分程度かかるわけですが、上手に空き時間で減らしているお子さんもいるんですよ。

保護者

空き時間で減らす?

教室長

漢字練習や単語練習などは、毎日決まったペースで出る宿題ですよね。だから、授業前後のちょっとした時間や、宿題の少ない日に余分にやっておく。そうすれば、毎日の宿題以外の学習時間を確保しやすくなります。

保護者

すきま時間を上手に使うんですね。

教室長

そうです。すきま時間は宿題以外にもいろいろ使えます。朝トイレに入っている間にちょっと漢字を覚えてみるとか、お風呂で英語の曲を聞いてみるとか。通学が電車やバスなら、通学時間に本を読むなんていうのもいいですね。1日漢字1個でも、月に30個、1年で365個の差がつくんですから、意外に大きいでしょう?

保護者

確かにそうですね。

教室長

優先順位の話に戻りますが、宿題以外で優先すべき学習を考えることも大切です。

保護者

それがすごく難しそうです。

教室長

たとえば、苦手な部分は優先順位の高い学習ですよね。苦手を探すには、小テストや単元テストなどが有効です。

保護者

間違えた問題を中心にすればいいってことですね。

教室長

そうですね。間違えた問題を振り返る中に成長のカギは隠されているのです。そして、苦手な部分が多すぎる場合には、できないところよりも「確実にできる」部分から学習するほうが効率的に学習できます。あまり難しすぎる問題は効率がわるく、自信も失ってしまうことになりかねません。わからなくなったら、戻ることが実は近道なのです。

保護者

なるほど言われてみれば、確かにそうですね。でもうちの子が自分でそんなことできるかしら。

教室長

 自分ではよくわからない場合には、それがわかる人に教えてもらえばいいんですよ。個別指導型の学習塾では、そういったアドバイスも行っています。

保護者

「次はこれをやるといいよ」って自分に合ったアドバイスをもらえるとすごく楽ですね。

教室長

楽だということは、続けやすいということでもあります。自分にとって適切な問題を、優先順位の高い順に学習する。そういう質の高い学習を続けていくことで、短い学習時間でも高い効果を得られるようになりますよ。

 

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(※1)参照:第5回学習基本調査DATA BOOK/12ページ(ベネッセ教育総合研究所)
http://berd.benesse.jp/up_images/research/5kihonchousa_datebook2015_all.pdf
(※2)参照:睡眠時間と学力 関連裏付ける結果も(睡眠健康大学)
http://sleep-col.com/