スマートフォン利用!家庭でのルールを見直してみる

保護者

先日、学校からスマートフォンやインターネット利用についてのお手紙が配られました。うちの子はまだスマートフォンを持っていないので実感がわかないのですが、実際の中高生はどのような使い方をしているんでしょうか?

保護者

中学生になってからスマートフォンを持つお子さんがグッと増える印象があるわ。LINEをはじめとするSNSでの友だちとの交流がメインになるイメージかしら。

保護者

あとはゲームね。いつでもどこでもできるから、うちの子も夜遅くまで遊んでいることがあって、私もよく注意してるわ。

保護者

スマートフォンを持ち始めたときは、長時間使わないことや、使う時間も決めていたんだけど、四六時中管理できるわけじゃないし、家庭内でのルールもないようなものになってしまっているわ。

保護者

思春期や反抗期もあり反発するお子さんもいて、当初設けていたルールがほころんでくるのはよく聞く話だわ。便利ですぐ手の届くところにあるスマートフォンだけど、動画視聴やSNS、ゲームなどで勉強の時間と集中力がなくなってしまうのは、保護者としては避けたいわよね。

保護者

「スマホ依存」という言葉もあるようですし、スマートフォンとの付き合い方はきちんと考える必要がありそうですね。

保護者

そうね。そろそろ受験も意識してほしいし、うちもなにか対策しないといけないわよね。教室長、なにかいい案はありますか?

教室長

そうですね、便利ですぐ手元にあることで、使い続けてしまうことが問題になっているケースが多いと思います。なので、①帰宅後は保護者がスマートフォンを預かる。②長時間の利用を避けるために使える時間を決める。③スマートフォンは自分の部屋に持ち込まず、居間で使用する。などが家庭内のルールの基本になるでしょう。

保護者

学校からのお手紙にも同じようなことが書いてありました。

保護者

まだ保護者の管理が必要なのかもしれませんね。受験生になった意識を持ってもらうためにも、もう一度家庭内のスマートフォンルールをうちの子と一緒につくりなおそうと思います!

SNSやゲームに加えて友だちとの付き合い方を考える

保護者

でも、保護者がスマートフォンを取り上げてしまうというのもどうなのかしら?友だちと連絡が取れなくなってしまったらお子さんも困るだろうし、保護者としても連絡が取れなくなるのは不安です。

教室長

「スマホ依存」の原因は、ゲームだけでなく、SNSで友だちと話すのがやめられなくなることが主な原因と言われています。

保護者

家族よりも友だち同士の関係を重視する年ごろだから、SNSでの会話にはまってしまうのもわかる気がするわ。

教室長

そうですね。しかし、友だちだからこそ気をつけたいこともあります。受験生になるのはお子さんも、その友だちも同じです。なので、今までと同じように時間を問わず連絡を取り合っていると、自分だけでなく相手の負担になってしまうことを伝えれば、きっとお子さんもわかってくれるとお思います。

保護者

家のルールがあることや、勉強の時間に「スマートフォン断ち」をしているということを、お子さんが友だちに直接伝えておくのも大切ね。お互いにその時間は連絡しないなど、友だち同士で協力し合えるといいんじゃないかしら。

保護者

友だちにきちんと伝えておけば、LINEの「既読無視」(既読スルー)で勘違いされるといったトラブルもなさそうですね。

保護者

うちはゲーム機状態。ゲーム内課金をしない約束は守れてるけど、帰宅後は預かるようにしたほうがいいでしょうか。

教室長

ゲームアプリは息抜きにはちょうどいいかもしれませんが、期間限定のイベントや友だちとの協力プレイなどがあるとついついやり過ぎてしまうものです。そういう場合は、タイマー系のアプリを使って時間管理をしてみるのもおすすめです。

保護者

そんなアプリがあるんですか?

教室長

タイマー系でもいろいろありますよ。いくつか見てみましょう。まずは設定が簡単で、ワンタップでタイマーセットができる「ListTimer」(※1)。こちらは終了時刻が表示されるので時間もわかりやすく、ロック中も通知で知らせるアプリです。ほかにも、ユニークなものでは「フォーカス・プラント」(※2)などもおすすめです。

保護者

ペナルティがあると、簡単には触らなくなりそうですね。

教室長

時間制限を設ける以外にも、スマートフォンを触らないことに特化したアプリでは、「スマートフォンをやめれば魚が育つ」(※3)などもあります。こちらはスマートフォンを触らないことで木や魚を育成する、スマートフォン封印型ゲームです。タイマーだけでは自律できないお子さんは、ゲーム要素をプラスした時間の管理をしてみるのもいいかもしれませんね。

保護者

「どれだけスマートフォンに触らないでいられるかゲーム」といった感じでおもしろいですね。

保護者

長時間利用しなかったことがゲーム内で評価されると、やる気につながるかもしれません。

教室長

保護者が預かる前に、こうしたアプリを一度試してみるのもいいと思います。

アプリを活用して、コミュニケーションツールから受験用ツールに

保護者

スマートフォンは便利なものだから、より自分に合った便利なものにアプリを上手に利用する方法があるんですね。

教室長

無料の学習アプリや、面接練習用など受験生向けのアプリもいろいろ登場しているので、お子さんの自主性にまかせるだけでなく、保護者もリサーチして、お子さんにすすめてみるのもいいと思います。「Studyplus」(※4)などのSNSを活用して、同じ志望校の受験生がどんな勉強をしているかを知り、自分の勉強に役立てる生徒さんも多いようです。

保護者

タブレットを使って勉強しているお子さんもいるので、勉強方法も新しくなっていっている感じがします。

保護者

スマートフォン内のゲームやSNSアプリをいったん削除して、学習系アプリを充実させれば手のひらサイズの受験用学習ツールとして活用することもできるわ。頭ごなしに禁止にしてしまうより、お子さんに合わせて使い方を変えていくことが、受験生のスマートフォンとの上手な付き合い方なんじゃないかしら。

教室長

受験生だけでなく、大学生や社会人になってからもスマートフォンとの上手な付き合いは求められ続けます。スマートフォンに振り回されることのないようにしたいですね。

保護者

アプリの有効活用や、自分の意思でスマートフォンを物理的に遠ざけるなど、自分自身でしっかりと管理できるようになるためのきっかけになると考えれば、スマートフォンの自己管理も勉強のひとつなのかもしれませんね。

教室長

おっしゃるとおりです。ぜひその方向でお子さんとルールづくりをしてみてください。

(※1)参照:タイマー & アラーム ListTimer 料理や勉強に
https://itunes.apple.com/jp/app/taima-aramu-listtimer-liao/id890352174?mt=8&ign-mpt=uo%3D4

(※2)フォーカス・プラント – 勉強アプリ、勉強 タイマー、集中力を高める、スマホ依存対策、勉強時間管理
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.shikudo.focus.google

(※3)参照:スマホをやめれば魚が育つ
https://itunes.apple.com/jp/app/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%82%92%E3%82%84
%E3%82%81%E3%82%8C%E3%81%B0%E9%AD%9A%E3%81%8C%E8%82%B2%E3%81%A4/id1134446132?mt=8

(※4)参照:Studyplus
https://itunes.apple.com/jp/app/studyplus/id505410049?mt=8