勉強に集中できない理由と効果的な対処法

お子さんが勉強に集中できないのには、特定の理由があるのかもしれません。ただ「勉強しなさい」と伝えるだけでは不十分。勉強が苦手なお子さんに共通する特徴から、集中できない理由と有効な対処法を考えてみます。

勉強に集中できない！勉強が苦手なお子さんの特徴5つ

保護者

うちの子は２人とも部活動にばっかり熱心で、なかなか勉強したがらないから困っちゃう！やっと勉強を始めたかなと思うと、すぐに終わりにしちゃうし。教室長、子どもが勉強に集中できるいい方法ってありますか？

教室長

だいぶお困りのようですね。今はどんな対策をとっているんですか？

保護者

とにかく「勉強しなさい」としつこく言ってはいるんですけど…毎回流されてしまうばかりです。なかなか本人たちのモチベーションが上がらないんですよね。

教室長

勉強が苦手なお子さんにはいくつか共通する特徴があるそうですよ。

保護者

特徴？うちの子にもあてはまるかもしれない…どんな特徴があるんですか？

教室長

5つほど挙げられます。まず「継続力がない」ことです。これは今まで何かを継続してやってきた経験がなく、始めては途中でやめて、すぐ他のことへ関心が移ってしまうタイプです。

保護者

うちの子の場合、部活動は熱心に続けているし、今までもあまりそういうことはなかったですね。それは大丈夫そう。

教室長

それはよかった。続いて2つ目は、「計画性がない」ことです。「定期テストは○月○日だから、○日までにはここまで学習を終わらせよう」といった具合に、決まった予定から逆算するのが苦手なタイプですね。テスト直前になって慌ててしまいがちです。

保護者

うーん、それはあてはまるかもしれません。小学生のときの夏休みの宿題も、最終日まで残っていましたし。「もっと早くから計画を立てなさい！」なんて怒ったことも一回じゃありません。

教室長

ありがちですよね。そして3つ目は「誘惑に弱い」ことです。友人に誘われるがままに遊びに行ってしまったり、いつまでもテレビを見続けたりゲームをやり続けていたりなんてことはありませんか。

保護者

それも多いですね。特にきょうだいのどちらかがゲームをしていると、すぐ自分もやりたくなっちゃうみたいだし。

教室長

4つ目は「机につく習慣がない」こと。短い時間でも構わないので、落ち着いて席につく時間を確保することが大切です。そして、最後は「わからないことを放置してしまう」こと。勉強は徐々に積み上げていくものですが、基礎の部分に理解があいまいで苦手な箇所があると、うまく知識が積み上がらず、そのうち積み上げること自体をあきらめてしまいます。

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勉強に集中できない理由への対処法

保護者

結局、ほとんどあてはまりそうです。でも、小学校の内容でわからないことがあるなんて自分でも気づきにくいし、気づいたとしても、今やっている勉強を差し置いて復習する気もなかなか起きないでしょうし。でもそれだと今の勉強も進まないから、楽しくなくて勉強から遠ざかる。このサイクルが勉強に集中できない原因を担っているわけですよね。時間がかかっても、基礎の穴を埋めていくことが必要なのかしら。

教室長

おっしゃるとおりです。時間がかかっても、基本の見直しは避けられないですよ。また、継続力に関しては、小さなことから成功体験をさせてあげると自信につながっていきます。たとえば、問題集を簡単なところから短く区切って、ちゃんとできたという経験を重ねていってあげましょう。

保護者

計画性や机につく習慣は、最初はお子さんだけだと難しいわよね。ご両親がまず計画を立てるお手本を見せてあげるといいのかも。「この時間だけはテレビもゲームもやめて勉強する！」という家族のルール作りから始めていくのもよさそうね。

教室長

それはいいですね。ルール作りに加えて、誘惑に弱いお子さんに関しては、勉強時間だけは誘惑になるものが視界に入らないように工夫してあげましょう。

保護者

特徴に合った対策を細かく立てていくことも大切だけど、根本的に「どうして勉強をするのか」という、勉強することの意味を本人に理解してもらうことも重要よね。

学習パートナーを見つけるのも効果的！

保護者

それでも慣れてくると、家族間だとついつい甘えが出てしまうのよね。

保護者

そうなんです。せっかくルールを決めても、守れないんじゃ意味がないですよね。

教室長

そういうときは、他人の手を借りてみるのも効果的ですよ。個別指導塾などで、お子さんの性格に合った先生に、学習パートナーとして協力してもらうのはいかがですか？プロであれば客観的に勉強に集中できない理由を追求してくれますし、対処法に行き詰まったときの相談先としても最適でしょう。第三者に加わってもらうことで、お子さんの甘えが消える上に、勉強へのモチベーションアップにもつながるかもしれませんよ。