英語が難しいと感じているお子さんは多いもの。しかし、中学校で学習する英語は基礎的な部分であり、コツをつかめば最初の定期テストで満点も狙えます。基礎の基礎をしっかりと固めて、英語を得意科目にしましょう!
目次
中学生の英語で求められるスキルは?
保護者
中学校の英語って、なにをどのくらいできればいいのかしら。
教室長
文部科学省の目標(文部科学省、第2期『教育振興基本計画』、平成25年6月14日閣議決定による)は現在、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能について中学卒業までに英検3級程度まで持っていくことを目指しています。
保護者
英検3級ってどのくらいの英語力なんですか?
教室長
身近なもの・ことについて、読んだり話したりできるレベルですね。
保護者
簡単そうに聞こえますけど、なかなか難しそう…。
教室長
確かに、読むだけでなく、聞く・書く・話すとなると、簡単ではないかもしれませんね。それでも、中学校で学習する英語の文法は基本的なものばかりですから、文法をきちんとおさえてしまえば、あとは語彙力の問題といっても過言ではありません。意外と高得点を狙いやすい科目なんですよ。
文の基本「主語」と「動詞」を見つけよう
保護者
でも、文法ってなんだか難しいイメージですよね。
教室長
文の要素は、「主語」「動詞」「目的語」「補語」そして「修飾語」です。その中でも、最初は「主語」と「動詞」に注目するとわかりやすいですよ。
保護者
「主語」は「〜は」「〜が」に当たる部分ですよね。動詞は”run”「走る」とかですか?
教室長
そうですね。英語の動詞の場合には、動作を表すものだけでなく、心の動きを表すもの、たとえば”like”「好き」も含まれます。これらは一般動詞と呼ばれます。この一般動詞のほかに、単に「〜です」「ある」などを表すbe動詞があります。
保護者
be動詞は、”am””is””are”ですよね。
教室長
現在形はその3つだけです。主語と動詞があれば、とりあえず英文はつくれます。
保護者
主語の後に動詞が続けばいいんですね。
教室長
そうです。そして、動詞の動作の対象になる「〜を」「〜に」に当たるものを目的語といいます。
保護者
主語+動詞+目的語…日本語とは順番が違うんですよね。
教室長
一般に英語では結論を先に言って、細かい説明は後でくっつけます。だから、目的語「〜を」は後になるんです。そして、主語や目的語を説明する言葉を補語といいます。
保護者
一般に英語では結論を先に言って、細かい説明は後でくっつけます。だから、目的語「〜を」は後になるんです。そして、主語や目的語を説明する言葉を補語といいます。
教室長
最後に修飾語です。修飾語は説明を加える言葉です。
保護者
補語と似ている気がしますけど、なにが違うんでしょうか。
教室長
修飾語は、なくても文が成立する要素なんですよ。”I live”でも「私は住んでいる」で意味は通りますよね。でも”You are”では、それがなにを意味するのかわかりません。
保護者
なるほど、ここはポイントになりそう。うちの子にも伝えておきたいですね!
教室長
あとは、助動詞を覚えておくといいですね。”can”「〜できる(可能)」や”will”「〜する予定(未来)」などが助動詞です。
保護者
助動詞が入ると、主語+助動詞+動詞の順になるんですね。
教室長
「助動詞は動詞を助けるので動詞の前」と覚えておくとわかりやすいですよ。
動詞と助動詞に注目して疑問文と否定文をマスターしよう
教室長
基本の語順を覚えたら、疑問文と否定文もまとめて覚えてしまいましょう。
保護者
うちの子でも簡単に覚えられるものですか?
教室長
動詞と助動詞に注目すれば簡単ですよ。まずは、be動詞がある場合から考えてみます。疑問文はbe動詞を前に出して、否定文はbe動詞に”not“をくっつけます。
保護者
確かに簡単ですね。
教室長
同じように、助動詞があるときには、助動詞を前に出せば疑問文に、助動詞に”not”をつければ否定文になります。
保護者
be動詞と同じ作り方なんですね。
教室長
ちょっと違うのが一般動詞です。一般動詞は前に出たりnotをつけたりすることができないので、助っ人の”do”を補います。
保護者
一般動詞は動かしたり”not”をつけたりできないから、”do”で補うんですね。これくらいなら覚えられそうです。
教室長
これらが英語の基礎になります。あとは少しずつ追加して覚えていきましょう。
(※)参照:文部科学省 第2期「教育振興基本計画」(平成25年6月14日閣議決定)